戦姫絶唱シンフォギア ‪α‬   作:たらたらたら男

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主人公君視点だと考えながら描写しないというのは面白かったです。
元があるので膨らませやすいので助かりました。



翳りを照らす陽光

 

 

あれから数日後、雪音さんと思われる人物の目撃情報を伝えられ、その消息を追っていたがノイズの襲撃がとにかく激しく雪音さんもあちこちに逃げ回るので人海戦術で監視を行っていた。

ちなみに僕は、安静の指示が出ていたが無茶しないということで詮索に加わっていた。

そして、土砂降りの街の中で交戦中の雪音さんを見つけたが、そこには小日向さんもいた。

 

律「ノイズが...」

 

風鳴弦十郎「あぁ、市街地第6区域にノイズのパターンを検知している。

未明ということもあり、人的被害がなかったのは救いであるが、ノイズと同時に聖遺物イチイバルの反応も検知したのだ。」

 

律「なるほど、雪音さんはあてがあるので任せてください。」

 

風鳴弦十郎「了解だ。

俺は今から響くんにも連絡をする。

話はその後でくれぐれも無茶はしてくれるなよ」

 

律「了解しました。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

フラワー(お好み焼き屋さんの屋内)

 

律「気を失っていたのは少し都合が良かった。

僕が居たんじゃ気も休まらないだろうし」

 

小日向未来「ですかね...」

 

とりあえず気を失っていた雪音さんを背負い、小日向さんに連れられお好み焼き屋フラワーに着いて行った。

 

律「流石に、雪音さんこの格好だし、介抱を頼んでもいいかな?」

 

小日向未来「はい。もちろんです。」

 

律「じゃあ僕は外にいるから、何かあったら呼んでね」

 

小日向未来「あの!」

 

律「ん?」

 

小日向未来「あの、響は...」

 

おずおずと小日向さんが立花さんの名前を口にするが

遮るように話した。

こういうのは僕から話した方が気持ちも楽だと思ったからだ。

 

律「立花さんはいつも君の話をしていたよ。

『未来は私の親友なんです!』って。

今回のこと小日向さんに話さなかったのは小日向さんを大事に思ってるからだと思うんだ。

だから、次会う時には仲直りしてあげて欲しい...なんて...」

 

律「ごめん。部外者の僕が言えることじゃないね。

とりあえず外にいるから、何かあったら呼んでね」

 

途中までは上手く言えてたような気がしたんだけど自信がなくなってしまった。

会話を切り上げ何時でも行動できるように外にいつつ、警戒をしておく。

幾分かすると声が聞こえてきた。

 

雪音クリス「っ...!」

 

小日向未来「良かった。目が覚めたのね。

びしょ濡れだったから、着替えさせてもらったわ。」

 

雪音クリス「勝手なことを!」

 

雪音クリス「な、なんでだ!」

 

小日向未来「さ、さすがに下着の替えまでは持ってなかったから...」

 

フラワーの店主さん「未来ちゃん!どう?お友達の具合は」

 

小日向未来「目が覚めたところです!

ありがとうおばちゃん!布団まで貸してもらって」

 

 

フラワーの店主さん「気にしないでいいんだよ!

あ、お洋服洗濯しておいたから」

 

小日向未来「私、手伝います!」

 

フラワーの店主さん「あら、ありがとう。」

 

小日向未来「いえいえ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数分後

 

雪音クリス「あ、ありがと...」

 

小日向未来「ん!」

 

雪音クリス「なんにも...聞かないんだな」

 

小日向未来「うん。

私はそういうの苦手みたい...

今までの関係を壊したくなくて...

なのに...1番大切なものを壊してしまった。」

 

雪音クリス「それって、誰かと喧嘩した...ってことなのか?」

 

小日向未来「...うん。」

 

やっぱり、雪音さんは良い人なんだろう。もちろん犯した罪は消えない。

けれど、そんなことは今からでも償っていけることだ。

それに、雪音さんが自分から人に酷いことをする人間ではないことは行動を見てきたからわかる。

 

雪音クリス「喧嘩か、私にはよく分からないことだな」

 

小日向未来「友達と喧嘩したことないの?」

 

雪音クリス「友達居ないんだ。」

 

小日向未来「えっ?」

 

雪音クリス「地球の裏側でパパとママが殺された私はずっと一人で生きてきたからな

友達どころじゃなかった」

 

小日向未来「そんな...」

 

雪音クリス「たった1人理解してくれると思ってた人も私を道具のように扱うばかりだった。

誰もまともに相手してくれなかったのさ。

大人はどいつもこいつもクズぞろいだ。

痛いと言っても聞いてくれなかった。

辞めてと言っても聞いてくれなかった。

私の話なんてこれっぽっちも聞いてくれなかった。」

 

小日向未来「っ...!ごめんなさい...」

 

雪音クリス「なぁ、お前その喧嘩の相手ぶっ飛ばしちまいな」

 

小日向未来「えっ!?」

 

雪音クリス「どっちが強えのかはっきりさせたらそこで終了。

とっとと仲直り、そうだろ?」

 

小日向未来「出来ないよ...そんなこと...」

 

雪音クリス「わっかんねぇよなぁ...」

 

小日向未来「でも、ありがとう。」

 

雪音クリス「あぁん?私は何もしてないぞ」

 

小日向未来「ううん。本当にありがとう。

気遣ってくれて...えぇ〜っと...」

 

雪音クリス「クリス。雪音クリスだ。」

 

小日向未来「優しいんだね。クリスは」

 

雪音クリス「っ...そうか?」

 

小日向未来「私は小日向未来。

もしもクリスがいいのなら私はクリスの友達になりたい。」

 

雪音クリス「っ...!」

 

雪音クリス「私はお前たちに酷いことをしたんだぞ。」

 

小日向未来「えっ...?」

 

ウゥー

 

雪音クリス・小日向未来「!?」

 

けたたましいサイレン鳴り響いた瞬間、携帯に連絡がかかってきた。

 

風鳴弦十郎「ノイズを検知した!

相当な数だ。恐らくは未明に検知されていたノイズと関連があるはずだ。 響くんを向かわせる。

お前は事が終わり次第で良い。基地に一旦戻ってくれ。」

 

律「分かりました...

でも、基地には戻らないです。

危険な目にあっている人がいるなら僕は助けに行きます。」

 

風鳴弦十郎「本当に話を聞かないやつだ!

お前は今、一歩間違えれば本当に重症になりかねないんだぞ!

お前の体はお前の能力のバックファイアと戦闘でのダメージで本来なら医務室で絶対安静だ!」

 

律「それでも、立花さんだっている。

風鳴さんが動けない今、やるのは僕しかいないでしょう!?」

 

風鳴弦十郎「はぁ...説得は無理だと分かってはいたが...ここまで強情とはな。分かった。好きに動け。だが死ぬなよ。

今回はノイズの大量発生だ。」

 

律「分かりました。風鳴さんの分まで、この命に変えても1人でも多く助けます!」

 

風鳴弦十郎「死ぬなと言っているのが聞こえなかったのか!

大バカ野郎!」

 

怒鳴り声が達する前に電話を切った。

雪音さんの動向が気になるが、恐らくこのノイズ騒動を収めようと動くはず。

雪音さんの人となりは大体わかっている。

僕の能力があるなら一時休戦で戦力になってくれるはずだ。

外には逃げ惑う人々がいる

 

雪音クリス「おい、一体なんの騒ぎだ」

 

律「ノイズの大量発生が起きたんだ。」

 

雪音クリス「なっ!お前は!」

 

律「悪いね。少し付けさせてもらっていた。」

 

小日向未来「おばちゃん!急ごう!」

 

小日向未来「クリスも!」

 

フラワーの店主さん「あ、あぁ」

 

律「ここは一時休戦。

僕と組まないか?僕の能力なら君の力になれる。」

 

雪音クリス「これは私の問題だ!手を出すんじゃねぇ!」

 

雪音さんはそう言うと走り出してしまったので、僕も遅れないように追いかける。

雪音さんのことだ。

ノイズを倒しに行くのはわかっている。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

商店街はずれ

 

雪音クリス「私のせいで関係の無い奴らまで...!

うわあああああああああああ!

私がしたかったのはこんなことじゃない...!

けどいつだって私は...いつも!いつも!いつも!くっ...!」

 

そう叫びながら涙を流す雪音さんの周りにノイズが続々と現れる。

 

律「雪音さん!」

 

雪音クリス「うるせぇ! 私はここだ!

だから、関係ないやつに手を出すんじゃねぇ!」

 

そう言った途端ノイズ達が一気に襲いかかって来た。

さすがにギアをまとっていない状態で当たってしまえば炭素錬成されてしまうと思い、彼女の前に立ち塞がる

 

雪音クリス「おまえ!馬鹿なのか!邪魔だって言ってんだろ!」

 

律「いいから!早く!ぐっ...!」

 

雪音クリス「余計なことを!」

 

雪音クリス「~♩♩...」

 

雪音クリス「ぐっ...かはっ...!」

 

律「雪音さん!?」

 

聖詠が途切れ、しゃがみこんでしまう

やはり体力が回復しきれていなかったんだ!

とはいえこちらもまずい。

数が多すぎて、炭素錬成されないとはいえ衝撃は来る。

体が痛い!あちこちにすごい勢いでぶつかってくるノイズを捌くが体のあちこちが悲鳴をあげている!

だが、ここで倒れたら雪音さんまで死んでしまう!それだけは避けなければならない!

 

律「うおおおおおおお!

 

自分を奮起させ、足に力を込めたその時

 

風鳴弦十郎「はあああああっ!」

 

という叫び声で地表は吹き荒れノイズ達が吹き飛んでいく

 

律「っ!?風鳴司令!?」

 

雪音クリス「!?」

 

風鳴弦十郎「はっ!」

 

風鳴弦十郎「大丈夫か2人とも」

 

雪音クリス「っ!」

 

雪音クリス「~♩♩...」

 

雪音クリス「ご覧の通りさ!

私のことはいいから他の奴らの救助に向かいな!」

 

風鳴弦十郎「だが!」

 

雪音クリス「こいつらは私がまとめて相手をしてやるって言ってんだよ!」

 

律「風鳴司令行ってください!僕はここで雪音さんの援護をします!」

 

風鳴弦十郎「くっ、本来ならお前をこれ以上フリーにさせたくないんだがな!」

 

雪音クリス「着いてこいクズ共!」

 

上空に飛び上がり迎撃をする雪音さんに異能を発動させる。

それに、雪音さんに異能を使った瞬間踏ん張っていないと今にも倒れてしまいそうだ。

これがこの前了子さんに聞いたバックファイアなのだろうか。

 

立花響「~♩♩...」

 

なんだ...?歌が聞こえる。

これは紛れもなく立花さんの聖詠...

だが、いまは戦闘中の騒音と辺りには誰もいない。

きっと、立花さんも今どこかで戦っている。

今にも倒れそうな僕に元気が出るように勇気の象徴のような彼女を思い出したんだと思い。

気を失わないように戦闘を続ける。

なんだか、雪音さんはさっきまで倒れそうだったのとは裏腹に力を十全に使っていた。

そういう僕は先程よりも重くなる体を引き摺り雪音さんの戦闘に着いていく。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

戦闘終了後

 

雪音クリスは戦闘が終わると同時に飛行能力でどこかへ行ってしまい、行方を失ってしまった。

それと同時に尋常じゃない疲労に襲われ、その場に伏し何時間か気を失ってしまったようで、

通報された後、目を覚まし、二課に回収、そして車の中で状況を説明してもらい。

立花さんと小日向さん、緒川さんと風鳴司令官のいる場に報告に向かってもらった。

 

緒川慎次「はい、フラワーさんから回収しました。」

 

小日向未来「ありがとうございます。」

 

緒川慎次「どういたしまして。」

 

立花響「あの〜...師匠...」

 

風鳴弦十郎「ん?」

 

立花響「この子に、また戦っているところをじっくりばっちり目の当たりにされてしまって..」

 

小日向未来「違うんです!

また私が首を突っ込んでしまったから...」

 

どうやら、僕が心配するのもあまり必要なかったらしく、2人は立花さんから聞いた話のように仲良しに戻っていた。

 

風鳴弦十郎「ふぅ...詳細は後で報告する形で聞く。

ま、不可抗力と言うやつだろう。

それに人命救助の立役者にうるさい小言は、言えないだろうよ。」

 

風鳴弦十郎「ただ、流石に限度を超えたやつは小言以上になるがな...!」

 

律「うっ...」

 

立花響「やった!」

 

小日向未来「うん!」

 

小日向未来・立花響「いえーい!」

 

司令官の言葉に三者三葉の反応を示す。

そうこうしていると、豪快な運転とともに了子さんがやってきた。

 

櫻井了子「主役は遅れて登場よ!

で〜!どこから片付けようかしらね!」

 

風鳴弦十郎「あとは、頼りがいのある大人たちの出番だ。

響君達は帰って休んでくれ」

 

小日向未来・立花響「はい!」

 

小日向未来「あの!

私、避難の途中で友達とはぐれて しまって、雪音クリスと言うんですけど...」

 

風鳴弦十郎「被害者が出たとの知らせは来ていない、その友達とも連絡が取れるようになるだろう。心配ない。」

 

含みがあるような言い方だが、それもそうだ。

僕が雪音さんを見失ってしまったからだ。

 

小日向未来「良かった...!」

 

小日向未来「律くんもありがとう!」

 

律「仲直り出来て良かったよ

でも僕は何もしてないよ。

仲直りができたのは2人が本当に仲が良かったからだよ」

 

小日向未来「それでも、私達のために...

私に言ってくれたから。ありがとう。」

 

律「うん。」

 

そう言うと、一瞥し、立花さんの方へ走っていった。

何はともあれ一件落着かと思っていると後ろから不穏なプレッシャーを受け

 

風鳴弦十郎「律よ...」

 

完全に忘れていた。

 

律「は、はい...」

 

風鳴弦十郎「こんの大馬鹿者がああああぁ!」

 

律「す、すいませーーーーーーん!」

 

緒川慎次「あ、あはは...」

 

この後、病室に運ばれ検査を受け、今回の報告をまとめたあと風鳴司令官から命令違反や無茶をしたことをタコほど怒られた。

 




今回もご覧頂きありがとうございます。
誤字脱字、感想等がありましたらお聞かせ頂けると幸いです。
今回はもっと良い感じの書き方あるだろうと自分で思いつつ着地させました。
まだまだ勉強が必要ですね。頑張ります。
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