戦姫絶唱シンフォギア ‪α‬   作:たらたらたら男

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サクサクと勢いで。
頑張って行きまっしょいって感じで


繋ぐ手と手

 

 

風鳴さんのライブから数日経ち、何もしない日が増えていたので少しずつ体が回復しているように感じる。

特に体のだるさが日に日に消えるように感じていた。

いつから復帰できるのか気になるので御手洗に行くと言いオペレーションルームにお邪魔する。

そこでは、風鳴司令官が誰かと喋っているのが聞こえる。

気づかれないように近づく

 

風鳴弦十郎「無事か。了子くん。そっちに何も問題は?」

 

櫻井了子「寝坊してゴミを出せなかったけど...何かあったの?」

 

立花響「良かった〜!」

 

立花さんはもモニターに写っている。

ここに居るのは風鳴さんと司令官か...

 

風鳴弦十郎「ならば良い...それより、聞きたいことがある。」

 

櫻井了子「せっかちね。なにかしら?」

 

風鳴弦十郎「カ・ディンギルこの言葉が意味するものは?」

 

櫻井了子「カ・ディンギルとは古代シュメールの言葉で高みの存在。

転じて天を仰ぐほどの塔を意味しているわね。」

 

天を仰ぐ程の塔...

そんな高い塔なんてあったか?

 

風鳴弦十郎「何者かがそんな塔を建造していた

として、何故俺たちは見過ごしてきたのだ?」

 

立花響「確かに。そう言われちゃうと...」

 

風鳴弦十郎「だが、ようやく掴んだ敵のしっぽ。

このまま情報を集めれば勝利も同然。

相手の隙に全力を注ぎ込むんだ。

最終決戦、仕掛けるには仕損じるな!」

 

立花響「了解です!」

 

風鳴翼「了解!」

 

律「了解!」

 

風鳴弦十郎「な、お前また出歩いてきたのか!」

 

律「いや〜なんか気になる話してらっしゃったので」

 

櫻井了子「お取り込み中のところ悪いけど、

ちょっと野暮用を済ませてからそっちに行くわ。」

 

と、通信が切れた。

 

風鳴弦十郎「瑣末なことでも構わん。

カ・ディンギルの情報についてかき集めろ。」

 

藤尭朔也「あっ...!?」

 

風鳴弦十郎「どうした?」

 

藤尭朔也「飛行タイプの超大型ノイズが同時に三体!

いえ、もう一体出現!」

 

律「!?」

 

風鳴弦十郎「なに!?」

 

風鳴弦十郎「律、お前は響くんに連絡してくれ。」

 

律「分かりました。」

 

そういわれ、立花さんの携帯へ連絡する。

 

立花響「律くんからなんて珍しいね。どうしたの?」

 

律「超大型ノイズが4体現れたんだ。」

 

立花響「ええっ!?」

 

律「今は人を襲う気配は無く、ただ移動しているだけらしい」

 

立花響「今は人を襲うと言うよりはただ移動していると...わかった。」

 

律「風鳴司令官、僕はどうしますか」

 

風鳴弦十郎「そうだな。とりあえずは待機だ。

どちらにしても何かあったら動く気なんだろう?」

 

律「いいんですか?」

 

風鳴弦十郎「まぁ、最近のメディカルチェックの結果は回復の傾向にあるからな。」

 

そう話していると、モニターから風鳴さんから連絡が繋がった。

 

風鳴翼「翼です!」

 

風鳴弦十郎「ノイズ進行経路に関する最新情報だ。」

 

立花響「はい!」

 

風鳴弦十郎「第41区域に発生したノイズは第33区域を経由しつつ、第28区域に進行中。

同様に第18区域と第17区域のノイズも第24区域方面に移動中。

そして...」

 

友里あおい「司令、これは...」

 

藤尭朔也「それぞれのノイズの進行経路の先に東京スカイタワーがあります!」

 

立花響「東京...スカイタワー...」

 

藤尭朔也「カ・ディンギルが塔を意味するのならば、スカイタワーはまさにそのものじゃないでしょうか!」

 

風鳴弦十郎「スカイタワーには俺たち二課が活動時に使用している映像や更新といった電波状況を統括制御する役割も備わっている...。

2人とも東京スカイタワーに急行だ!」

 

スカイタワー...まぁ高いけど

そんな安直なことあるだろうか...?

 

立花響「スカイタワー...でも、ここからじゃ...わぁっと!?」

 

風鳴弦十郎「なんともならないことをなんとかするのが俺たちの仕事だ!」

 

風鳴司令官は既にヘリコプターを出動させていたらしく、流石の行動の速さに僕は風鳴司令官凄さを改めて実感した。

 

風鳴弦十郎「珍しく大人しいじゃないか律。」

 

律「命令違反をする気はもう無いですよ。

避難誘導に行くには遅すぎますし」

 

風鳴弦十郎「状況的に見ても、ここらでお前を出すか俺は迷っている。体はどうだ?」

 

律「行けますよ。僕は大丈夫です。行かせてください。」

 

風鳴弦十郎「わかった...。お前の体は回復しつつあるが、万全では無い。わかっているな。」

 

律「はい!分かってます。」

 

風鳴弦十郎「(どうせ止めても行くならせめて制御に回るか...)」

 

風鳴司令官が何やら考えるような仕草をしているのを横目に出動の準備をする。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

戦場

 

ノイズの移動区域から少し離れたところで下ろしてもらい立花さん達の元へ向かうと、どうやら苦戦しているようだった。

 

立花響「空飛ぶノイズ...どうすれば...」

 

風鳴翼「臆するな立花。防人が後ずさればそれだけ戦線が後退するということだ!」

 

律「2人とも!大丈夫!?」

 

立花響「な、律くん!?」

 

風鳴翼「悠楽、お前は療養中だったはずでは!?」

 

律「風鳴司令官から出撃許可は貰った!

僕の能力で強化すれば少しは楽になると思う!」

 

立花響「!?」

 

その時、こちらを目掛けて攻撃を仕掛けてきた多数の飛行タイプのノイズが一斉に爆散する。

 

立花響「えっ...あっ!」

 

振り返るとそこには雪音さんがいた。

 

雪音クリス「ちっ、こいつがピーチクパーチクやかましいからちょっと出張ってみただけ。それに勘違いするなよ。お前達の助っ人になったつもりはねぇ!」

 

端末を片手に語る雪音さん。

 

風鳴弦十郎「助っ人だ。少々到着が遅くなったかもしれないがな。」

 

雪音クリス「んぐっ...!」

 

立花響「あははっ!」

 

風鳴翼「助っ人...!?」

 

律「まさか僕を行かせたのも...」

 

風鳴弦十郎「そうだ。第二号聖遺物イチイバルのシンフォギアを纏う戦士。雪音クリスだ。」

 

立花響「クリスちゃーん!ありがとー!」

 

雪音クリス「わぷっ!」

 

立花響「絶対に分かり合えるって信じてた〜!」

 

雪音クリス「この馬鹿!私の話を聞いてねぇのかよ!」

 

風鳴翼「とにかく今は連携してノイズを!」

 

雪音クリス「勝手にやらせてもらう!邪魔だけはすんなよなぁ!」

 

立花響「ええっ!?」

 

律「じゃあ、いいように使われたついでに勝手にサポートさせてもらいます!」

 

全身に力を込め能力の範囲を拡大。

連戦での経験値なのか、体が回復したからなのか僕の能力はさらに研ぎ澄まされているように感じられ、今までよりも力が漲っている感覚がする。

流石にノイズダメージは通せないので囮をしつつ各個撃破で戦闘の負担を減らすように立ち回る。

 

風鳴翼「空中のノイズはあの子に任せ、私達は地上のノイズを!」

 

立花響「はっ、はい!」

 

風鳴翼「はあああああああっ!」

 

立花響「たぁ!」

 

律「よっと!」

 

戦っていると、雪音さんと風鳴さんが背中同士でぶつかっていた。

 

雪音クリス「何しやがる!すっこんでな!」

 

風鳴翼「あなたこそいい加減にして!1人で戦っているつもり!?」

 

雪音クリス「私はいつだって1人だ!

こちとら仲間と馴れ合ったつもりはこれっぽっちもねぇよ!」

 

風鳴翼「くっ...!」

 

雪音クリス「確かに私たちが争う理由なんて無いのかもな!

だからって争わない理由もあるものかよ!

こないだまでやり合ってたんだぞ!そんなに簡単に人と人が...!」

 

と言う雪音さんの手を立花さんがとる。

 

雪音クリス「!?」

 

立花響「できるよ!誰とだって仲良くなれる!」

 

片方の手は雪音さんと、もう片方の手は風鳴さんと繋いだ。

 

立花響「ほら、律くんも!」

 

促されるままに僕も3人の近くに寄る。

手は恥ずかしいので繋がないでおく。

 

立花響「どうして私にはアームドギアが無いんだろうってずっと考えてた。いつまでも半人前はやだなぁって...

でも、今は思わない。何もこの手に握ってないから2人とこうして手を握りあえる。律くんとも2人は手を繋げるし、仲良くなれるからね!」

 

風鳴翼「立花...」

 

風鳴さんはそう言うと剣を地面に突き刺し空いたもう片方の手を僕に差し出す。

こういうのって雪音さんと繋ぐもんなんじゃないだろうかと思ったので

 

律「僕は...」

 

と言いかけるが、強く目で訴えられかけたように感じ、片方の手を差し出す。

そして僕も雪音さんに手を差し出すように促す。

 

律「はい」

 

雪音クリス「...!」

 

おずおずと差し出しに来る手を僕は風鳴さんを握っていた手を離し雪音さんの方に持っていくと、風鳴さんは雪音さんの手をグッと握った。

 

立花響「律くん!」

 

抗議の声を上げられるが聞こえないふりをする

 

雪音クリス「な!この馬鹿に当てられたのか!?」

 

風鳴翼「そうかもしれない。そして、あなたもきっと...」

 

雪音クリス「冗談だろ...」

 

照れくさそうに言う雪音さんは満更でもなさそうに見える。

そうしていると上空に巨大ノイズの影が僕たちを覆った。

 

立花響「む〜」

 

ごめんて...

抗議の目とともに唸っている立花さん

 

風鳴翼「親玉をやらないと、キリがない」

 

雪音クリス「だったら、私に考えがある。私じゃなきゃできないことだ。イチイバルの特性は長射程長距離攻撃。派手にぶっぱなしてやる!」

 

立花響「まさか、絶唱を...!?」

 

雪音クリス「ばぁか!私の命は安物じゃねぇ!」

 

風鳴翼「ならば、どうやって!」

 

雪音クリス「ギアの出力を引き上げつつも放出を抑える。行き場の無くなったエネルギーを臨界まで溜め込み、一気に解き放ってやる!」

 

風鳴翼「だがチャージ中は丸裸も同然。

これだけの数を相手にするこの状況では危険すぎる!」

 

立花響「そうですね。

でも、私達がクリスちゃんを守ればいいだけの事!」

 

雪音クリス「っ!」

 

風鳴翼「ふっ」

 

立花響「えへへ」

 

律「ですね」

 

そう言うと立花さんと風鳴さんは周囲のノイズを倒しに行った。

僕は最終防衛兼力を注ぎ込むのに集中するためにその場に残る。

すると

 

雪音クリス「♩〜」

 

雪音さんが歌い出した途端急激に莫大なエネルギーを雪音さんから感じる。

僕は雪音さんに能力を共鳴させ増幅させつつ周囲を警戒しておく

エネルギーが溜まり、打ち出す瞬間

 

雪音クリス「ぶっぱなせっ!」

 

立花響・風鳴翼「託した!」

 

雪音クリス「...鼓動!全部!」

 

4つの巨大なミサイルが出現し、ノイズに向かって打ち出される。

そこからダメ押しとばかりに小型のミサイルとガトリング砲を放つが、チャージの為か一撃一撃がミサイルと見間違うほどの威力だった。

そして、巨大ノイズはミサイルに直撃し爆散していった。

 

風鳴翼「やった...のか...?」

 

雪音クリス「ったりめぇだ!」

 

立花響「やった!やった〜!」

 

雪音クリス「やめろ馬鹿!何しやがるんだ!」

 

立花響「勝てたのはクリスちゃんのおかげだよ!」

 

雪音クリス「だからやめろと言っているだろうが!」

 

一件落着。

立花さんは抱きついては雪音さんに引き剥がされるということを繰り返している。

 

雪音クリス「いいか!お前達の仲間になった覚えはない!私はただフィーネと決着をつけてやっと見つけた本当の夢を果たしたいだけだ!」

 

立花響「夢!?クリスちゃんの!?どんな夢!?聞かせてよぉ!」

 

雪音クリス「うるさい馬鹿!お前本当のばか!」

 

プルル

 

立花響「ん?」

 

そんなやり取りをしていると立花さんの携帯が鳴る

 

立花響「はい?」

 

小日向未来「響!?学校が!リディアンがノイズに襲われ...!」

 

小日向さんの言葉は最後まで紡がれることなく電話は切れてしまった。

 

立花響「えっ...!?」

 

僕は何か見落としてたのか...?

いやにはりつく汗と鼓動だけが考えを遮る。




今回もご覧頂きありがとうございます。
誤字脱字、感想等何かありましたらお聞かせ頂けると幸いです。
インプット、アウトプットって難しいですよね。
特に言語化できる方ってすごいなぁって思います。
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