律「っ!」
立花響「悠楽!?」
雪音クリス「おい!」
立花さんの携帯から入った連絡が途切れると同時に僕は走り出していた。
僕を送ってくれた車はまだ無事だろう。
風鳴司令官のことだ。
きっと、待機させているはずだろう。
今から行って間に合うのだろうかと、自分の中の不安に鼓動が大きく鳴り始めているのがわかる。
不安を振り切るように、全力疾走で消耗も気にせず能力で身体能力を上げて走った。
律「確かこの辺に...!」
先程降りた場所が見え始め、待っていてくれることを信じ、走っていると車が見えた。
助っ人は雪音さん。僕はもしもの時の保険だったのだろうか...と少し頭で考えが過ぎるが、とにかく今はリディアンに行くことに気持ちを切り替え車に乗り込む
律「すいません。助かりました。」
二課職員「いえ、司令官の悪い予感が当たりましたね...舌噛まないように気をつけてくださいよ!」
というと、アクセル全開のように急発進したがこの緊急事態。
気持ち的には少しホッともしていた。
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リディアン
リディアンに着くなり、車が止まるのも待たず僕は扉を開けて走り始めた。
止まっていない車から飛び出したせいで上手く着地できずゴロゴロと飛ばされてしまったが、すぐに起きて走った。
後ろから二課の人が何かを言っていたが気にせず走る。
目指すは二課。
あそこに着けば風鳴司令官がいる。
途中、ノイズに何度が囲まれたが突っ込み強引に通った
律「どけえぇぇ!」
二課へのエレベーターに着くと、エレベーターは下に向かっている表示だが扉が破壊されていた。
一瞬ノイズが入り込んだのだろうかと思うが
ノイズがこの緊急の扉を破壊できるとは思えない。
恐らく誰かが壊して入った。
そう思い、壊されている穴に入ると浮遊感に襲われた。
そういえばかなり高いことに気づき、足と体で少し勢いを殺しつつ落下していった。
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二課
下に着き、エレベーターの上に空いている穴に飛び込むと異様な光景を視界に捕える。
小日向未来「り、律さん!?」
律「どうなってるんだ」
ネフシュタンの鎧と思われるものを纏った女が鞭のようなもので緒川さんを縛っていた。
緒川慎次「ぐぁっ...あっ...」
律「緒川さんを離せ!」
フィーネ「お前は...」
緒川慎次「未来さん...律くん...逃げるんだ...」
律「はぁっ!」
一瞬、緒川さんに意識が言ったネフシュタンを纏っている女の持っている鞭を蹴りで捉える。
フィーネ「っ!」
フィーネ「貴様...」
律「...!」
フィーネ「お前達を利用してきたものを守ろうと言うのか... 」
小日向未来「利用...?」
律「何を...」
フィーネ「何故二課本部がリディアンの地下にあるのか...
聖遺物に関する歌や音楽のデータをお前達被験者から集めていたのだ。
その点、風鳴翼という偶像は生徒を集めるのによく役立ったよ...
ふふ...ははは...」
小日向未来「っ!嘘をついても!
本当のことを言えなくても!
誰かの命を守るために、自分の命を危険に晒している人がいます!
私は...そんな人を!そんな人達を信じてる!」
フィーネ「っ!」
小日向さんがそう言うとネフシュタンの鎧を纏った女が小日向さん目掛けこちらに来るがそれを止める
律「お前っ!何が狙いなんだ!」
フィーネ「そこを退け...出来損ないめ...」
律「ぐはっ!?」
すごい力で吹き飛ばされ壁に叩きつけられる。
律「ぐ...待て...」
フィーネ「まるで興が冷める」
そう言うと、先へ進もうと、扉を開けようとするが発砲音がそれを止めた。
緒川慎次「デュランダルの元へは行かせません!
この命に変えてもです...!」
律「だめ...だ...!」
フィーネ「ふぅ...」
やばい!これはやばい!壁にたたきつけられた衝撃でまだ呼吸が回復していない...
緒川さんを助けに行かないと、緒川さんが...
風鳴弦十郎「待ちな、了子。」
フィーネ「!?」
ドォン!!!!!!!
どこからか声が聞こえたと思うと天井が落ちた。
こんな芸当ができるのはあの人しかいない!
フィーネ「私をまだ...その名で呼ぶか...」
風鳴弦十郎「女に手を挙げるのは気が引けるが、
3人に手を出せば...お前をぶっ倒す!」
緒川慎次「司令!」
律「風鳴司令官!」
風鳴弦十郎「調査部だって無能じゃあない。
米国政府の御丁寧な道案内でお前の行動にはとっくに行き着いていた。
あとはいぶり出すため敢えてお前の作に乗りシンフォギア装者を全員動かして見せたのさ。」
フィーネ「陽動に陽動をぶつけたか。
食えない男だ。
だが!この私を止められるとでも!」
風鳴弦十郎「応とも!
一汗かいたあとで、話を聞かせてもらおうか!」
風鳴弦十郎「はああああああっ!」
風鳴司令官の拳が鎧を掠めるとその場所にヒビが入っていた。
嘘だろと思いながら自分の回復に集中する。
フィーネ「肉を削いでくれる!」
風鳴弦十郎「はぁっ!」
フィーネ「っ!?」
風鳴弦十郎「はあぁぁぁっ!」
フィーネ「ぐああああっ!」
了子さん?が放った2本の鞭を掴むと、そのまま引き寄せ引っ張られた了子さん?の腹に風鳴司令官の拳が突き刺さり、そのまま吹き飛ばされた。
フィーネ「ぐっ...く...完全聖遺物を退ける...!?
どういうことだ...」
風鳴弦十郎「知らいでか!
飯食って映画見て寝る!
男の鍛錬は、そいつで十分よ!」
フィーネ「なれど人の身である限りはっ!」
風鳴弦十郎「させるかっ!」
ソロモンの杖を出しかける了子さん?に地面を踏み抜き出てきた瓦礫を蹴って弾いた
フィーネ「なっ!?」
風鳴弦十郎「はぁっ!」
風鳴弦十郎「ノイズさえ出てこないのならぁ!」
風鳴司令官が振りかぶっている
決着が付くのか!?
フィーネ「弦十郎くんっ!」
律「なっ!?」
風鳴弦十郎「!?」
一瞬、ほんの一瞬風鳴司令官の動きが鈍る
フィーネ「ふっ...」
その一瞬をつき了子さん?が鞭のようなもので風鳴司令官を突き刺した
小日向未来「っ!?」
緒川慎次「司令...!」
律「風鳴司令官!」
風鳴弦十郎「ぐっ...く....」
小日向未来「いやあああああああああっ!」
フィーネ「はぁっ...抗うな...覆せないのが定めなのだ」
フィーネ「殺しはしない。
お前たちにそのような救済など施すものか。」
そう言うとソロモンの杖を回収し、扉の向こうへ入って行く
律「はぁっ...はぁっ...司令官!風鳴司令官!」
緒川慎次「司令!司令!!」
体のあちこちに痛みが走るが気にせず風鳴司令官に駆け寄る
血を流しすぎている。このままじゃ死んでしまう!
僕は上着を脱ぎ、貫かれた部分に押し付け血を流さないよう止血をする
そして、緒川さんと一緒に風鳴司令官を二課へと運んだ。
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オペレーションルーム
友里あおい「司令!」
緒川慎次「応急処置をお願いします!」
友里さんが司令官を包帯で巻き、応急処置をしてくれている。
緒川慎次「本部内に侵入者です!
狙いはデュランダル!
敵の正体は...櫻井了子!」
藤尭朔也「なっ!」
友里あおい「そんな...」
緒川慎次「響さん達に回線を繋げました!」
小日向未来「響!学校が!
リディアンがノイズに襲われてるの!」
小日向さんそう言うと急にオペレーションルームが暗くなる。
電源が落ちたのか?
緒川慎次「なんだ...!?」
二課職員「本部内からのハッキングです!」
二課職員「こちらからの操作を受け付けません!」
藤尭朔也「こんなこと...了子さんしか...」
律「了子さん...」
小日向未来「っ...!?響...!」
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少し時間が経ち、風鳴司令官が目を覚ました
風鳴弦十郎「ぐっ...」
友里あおい「司令!」
律「風鳴司令官!良かった!」
風鳴弦十郎「お前も無事か...良かった...それで、状況は...?」
友里あおい「本部機能のほとんどが制御を受け付けません...
地上及び地下施設内の様子も不明です。」
風鳴弦十郎「そうか...」
律「僕、地上に出ます。」
友里あおい「その体では無茶よ!」
律「立花さん達もそろそろ着いているはずです。
それに、あの人は強かった。
あの3人でももしかしたら負けるかもしれない。
でも、僕の力で強化出来れば行けると思うんです。」
風鳴弦十郎「行かせてやれ...」
友里あおい「でも!」
風鳴弦十郎「死ぬなよ」
律「行ってきます」
僕は風鳴司令官の言葉を聞き、地上に上がるために、走ってオペレーションルームから出る。
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地上
地上に出ていくと、叫び声が聞こえる
雪音クリス「フィーネ!お前の仕業か!」
フィーネ「ふふふっ...ははははははっ!」
風鳴翼「そうなのか!その笑いが答えなのか!櫻井女史!」
雪音クリス「あいつこそ私が決着をつけないといけないクソったれ!
フィーネだ!」
了子さんが眼鏡を外し、髪を解くと、彼女の周囲にエネルギーが迸る
立花響「嘘...!?」
立花響「嘘ですよね!そんなの嘘ですよね!?
だって了子さん私を守ってくれました!」
フィーネ「あれはデュランダルを守っただけのこと希少な完全状態の聖遺物だからね。」
立花響「嘘ですよ...了子さんがフィーネというのなら...じゃあ、本当の了子さんは...?」
フィーネ「櫻井了子の肉体は先立て食い尽くされた。
いや、意識は10年前に死んだと言ってもいい。
超戦士文明期の巫女、フィーネは遺伝子に己が意識を刻印し、自分の血
を引くものがアウフヴァッヘン波形に接触した際その身にフィーネとし
ての記憶、能力が再起動する仕掛けを施していたのだ。
12年前、風鳴翼が偶然引き起こしたアメノハバキリの覚醒は同時に実験に立ち会った櫻井了子の内に眠る意識を目覚めさせた...
その目覚めし意識こそが... 私なのだ。」
立花響「あなたが...了子さんを塗りつぶして...」
風鳴翼「まるで...過去から蘇る亡霊!」
フィーネ「ふっ...ふふっ
フィーネとして覚醒したのは私1人ではない。
歴史に記される偉人、英雄、世界中に散った私達はパラダイム・シフトと呼ばれる技術の大きな転換期にいつも立ち会ってきた。」
風鳴翼「っ!シンフォギアシステム...!」
フィーネ「そのような玩具、為政者からコストを捻出するための副需品に過ぎぬ。」
風鳴翼「お前の戯れに奏は命を散らせたのか!」
雪音クリス「私を拾ったり!アメリカの連中とつるんでいたのも!そいつが理由かよ!」
フィーネ「そう!全てはカ・ディンギルのため!」
立花響「わっ!?」
風鳴翼「っ!?」
雪音クリス「!?」
律「!?」
大きく地面が揺れる!
逃げていた人たちの悲鳴があちこちから聞こえる
リディアンから巨大な塔が生えてくる...
フィーネ「これこそが!地より屹立し、天にも届く一撃を放つ。荷電粒子砲...”カ・ディンギル”!」
雪音クリス「カ・ディンギル!?こいつでバラバラになった世界が1つになると!?」
フィーネ「あぁ、今宵の月を穿つことによってな」
立花響「月を!?」
風鳴翼「穿つと言ったのか...?」
雪音クリス「なんでさ!?」
フィーネ「私はただ、あの御方と並びたかった...。そのためにあの御方へと届く塔をシンアルの野に建てようとした...。だが、あの御方は人の身が同じ高みに至ることを許しはしなかった...。あの御方の怒りを買い雷帝に塔が砕かれたばかりか、人類は交わす言葉まで砕かれる...。果てしなき罰...バラルの呪詛をかけられてしまったのだ。月が何故古来より不和の象徴と伝えられてきたか...それは!月こそがバラルの呪詛の源だからだ!」
フィーネ「人類の相互理解を妨げるこの呪いを!月を破壊することで、解いてくれる!そして再び...世界を1つに束ねる!」
カ・ディンギルに異常なエネルギーが集まっているのが見える。
雪音クリス「呪いを解く...?」
フィーネ「あぁ?」
雪音クリス「それは!お前が世界を支配するってことなのか!?安い...!安さが爆発しすぎてる!」
フィーネ「ふっ、永遠を生きる私が余人に歩みを止められることなど有り得ない...」
立花響「~♩♩...」
風鳴翼「~♩♩...」
雪音クリス「~♩♩...」
立花さん達が一斉に聖詠を始め、自分も、戦闘態勢へと入る
立花響「はぁっ!」
雪音クリス「はっ!」
風鳴翼「はああああっ!」
律「負担は僕に任せて気にするな!」
全員の力に共鳴し増幅させる。
そこからさらに負担を僕が肩代わりする。
異能の拡張性で僕がやりたいことを増やした結果だ。
そして、全員の力と少しながら共鳴しているので、自分の力も今までとは比にならない程に増幅しているのが分かる。
立花さん達と連携を合わせ、僕も戦闘に割って入る。
雪音クリス「うおおおおっ!」
フィーネ「ふんっ!」
立花響・風鳴翼「はあああっ!」
風鳴翼「っ!?」
風鳴翼「はぁっ!」
律「はっ!」
フィーネ「!?」
立花響「はああああっ!」
フィーネ「ふふっ...!?」
雪音クリス「本命は...こっちだぁ!」
立花さんと風鳴さんが時間を稼ぎ、雪音さんは大技をチャージしていた。
雪音クリス「ロックオンアクティブスナイプ!」
フィーネ「ちぃっ!」
雪音クリス「デストロイ!!!」
フィーネ「させるかぁ!」
フィーネ「ぐうっ!もう1発は!」
立花響「クリスちゃん!?」
風鳴翼「なんのつもりだ!」
律「雪音さん!?」
フィーネ「ぐっ...!」
フィーネ「だが!足掻いたところで所詮は玩具!カ・ディンギルの発射を止めることなど!」
雪音クリス「Gatrandis...」
風鳴翼「この歌...まさか!?」
立花響「絶唱!?」
律「な...!」
フィーネ「一点収束!?押しとどめているだとぉ!?」
カ・ディンギルの一撃を押し止めていた雪音さんの光が消え、次に見えた景色は、月が欠ける瞬間だった
フィーネ「仕損ねた!?僅かに逸らされたのか!?」
そして、雪音さんが空から落ちていくのが見える。
立花響「!?」
風鳴翼「!!!」
律「ぐっ...!」
立花響「ああああああああああああああっ!」
僕は絶唱の負荷と、明らかに許容上限を超えた雪音さんのダメージをギリギリまで受け、膝を着く。
それと同時に立花さんの悲鳴が響いた。
今回もご覧頂きありがとうございます。
誤字脱字、感想等なにかありましたらお聞かせ頂けると幸いです。
今更ですが台本形式良くないですよね〜
でも台本形式書きやすくて...ただの実力不足ですが...