ぼっち・ざ・かくれんぼ!   作:ライム酒

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ぼっち・ざ・ひとり!![±4.000, 1.000, 日常]
文化祭


 

『文化祭でやる出し物を決めたいと思います!』

 

 ホームルーム活動。学活とかHRとかよくわからない名前で時間割に存在していた授業。

 学級委員長と副委員長が教壇に立ち、黒板にそれっぽいことを書きながら、なんとなくの流れでクラスの決め事を行う。

 

『やりたいことがある人は挙手してね』

 

 学級委員長って誰だったかな。

 クラスの中心人物だったと思うけど、関わりが皆無だったから思い出せない。

 

『お化け屋敷がやりたい』

『カジノ!』

『体育館で演劇がいいな』

 

 黒板にはどんどん文字が付け足されていく。

 演劇はやだな。カジノは何をするんだろう。お化け屋敷なら立ってるだけでできそう。

 私の中で評価付けがされていく。

 もちろん参考にはされないけど。

 

『メイド服着てみたい!』

『えーありきたり』

『みんなでメイド服着ようよ』

 

 私の席の前にいる二人。

 確かクラス一の仲良しの子。

 名前は思い出せない。

 

『コスプレかな?それともメイド喫茶?』

 

 授業の流れが二人のおしゃべりで乱されそうになったとき、学級委員長が声をかける。

 

『メイド喫茶!』

 

 この日一番の高い声。

 おそらくこれで決まったのだろう。

 

 そのあとは少し沈黙の時間が流れ、順当に投票タイムとなった。

 

 

『では2組の出し物はメイド喫茶になりました』

 

 黒板に書かれたメイド喫茶の文字に黄色いチョークがぐるぐると周る。

 チョークを持つ副委員長もメイド喫茶がやりたかったのだろうか。

 

『3部交代のローテーションを組みたいと思います』

 

 メイド役、コック役、休憩の3つを3部の中でそれぞれ割り振る。

 いつの間にかみんなメイド服を着ることになってしまった。

 

 私がメイド……戦力外すぎる。

 どうにか冥途喫茶に変更できないかな。

 私は幽霊クラスメイトみたいなものだし、それなら立ってるだけでできそう。

 

──あっあの世へ2名、ご案内。

──っひ、今だれかいなかった?

──へっへへ。

 

 くだらない妄想をしている間に役割分担が決まっていた。

 私は1部メイド、2部コック、3部休憩のあまりもの。

 とりあえずこれで今回のホームルームは終わりらしい。

 

 パチパチパチと拍手されながら委員長たちは先生と交代する。

 

『メイド喫茶ということで、食べ物の衛生面には注意してください』

 

 先生からは食べ物の出し物をやる際のお決まりが軽く話される。

 

『それと2日目のステージの出し物ですが、やりたい人は生徒会室のBOXにこの用紙をいれてください』

 

 文化祭、バンド、ライブ。

 そうして運命の用紙が配られた。

 

さいごにみんなとかくれんぼをしたのはいつですか?

  • さいきん
  • このまえ
  • けっこうまえ
  • おぼえてない
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