文化祭
『文化祭でやる出し物を決めたいと思います!』
ホームルーム活動。学活とかHRとかよくわからない名前で時間割に存在していた授業。
学級委員長と副委員長が教壇に立ち、黒板にそれっぽいことを書きながら、なんとなくの流れでクラスの決め事を行う。
『やりたいことがある人は挙手してね』
学級委員長って誰だったかな。
クラスの中心人物だったと思うけど、関わりが皆無だったから思い出せない。
『お化け屋敷がやりたい』
『カジノ!』
『体育館で演劇がいいな』
黒板にはどんどん文字が付け足されていく。
演劇はやだな。カジノは何をするんだろう。お化け屋敷なら立ってるだけでできそう。
私の中で評価付けがされていく。
もちろん参考にはされないけど。
『メイド服着てみたい!』
『えーありきたり』
『みんなでメイド服着ようよ』
私の席の前にいる二人。
確かクラス一の仲良しの子。
名前は思い出せない。
『コスプレかな?それともメイド喫茶?』
授業の流れが二人のおしゃべりで乱されそうになったとき、学級委員長が声をかける。
『メイド喫茶!』
この日一番の高い声。
おそらくこれで決まったのだろう。
そのあとは少し沈黙の時間が流れ、順当に投票タイムとなった。
『では2組の出し物はメイド喫茶になりました』
黒板に書かれたメイド喫茶の文字に黄色いチョークがぐるぐると周る。
チョークを持つ副委員長もメイド喫茶がやりたかったのだろうか。
『3部交代のローテーションを組みたいと思います』
メイド役、コック役、休憩の3つを3部の中でそれぞれ割り振る。
いつの間にかみんなメイド服を着ることになってしまった。
私がメイド……戦力外すぎる。
どうにか冥途喫茶に変更できないかな。
私は幽霊クラスメイトみたいなものだし、それなら立ってるだけでできそう。
──あっあの世へ2名、ご案内。
──っひ、今だれかいなかった?
──へっへへ。
くだらない妄想をしている間に役割分担が決まっていた。
私は1部メイド、2部コック、3部休憩のあまりもの。
とりあえずこれで今回のホームルームは終わりらしい。
パチパチパチと拍手されながら委員長たちは先生と交代する。
『メイド喫茶ということで、食べ物の衛生面には注意してください』
先生からは食べ物の出し物をやる際のお決まりが軽く話される。
『それと2日目のステージの出し物ですが、やりたい人は生徒会室のBOXにこの用紙をいれてください』
文化祭、バンド、ライブ。
そうして運命の用紙が配られた。
さいごにみんなとかくれんぼをしたのはいつですか?
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さいきん
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このまえ
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けっこうまえ
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おぼえてない