青いヒーロー   作:迷える夜羊

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脅威のバグスタイル

「なんだありゃ?

 さっきと姿が変わったが・・・あいつの個性なのか?」

 

死柄木が冷静にバグスタイルとなった海仙の事を観察していると

そこへ黒霧が現れて生徒に逃げられた事を報告する

 

「死柄木 弔・・・生徒の一人に逃げられてしまいました・・・」

 

「はぁ?何やってんだよ・・・

 お前がワープの個性じゃなかったら粉々にしてたぞ・・・

 ヴィラン連合も壊滅・・・生徒にも逃げられて増援を呼ばれる・・・

 どう考えてもゲームオーバーだ・・・なら・・・生徒の一人でも殺していくか」

 

そう言って死柄木は手で脳無に命令を出して

目の前にいる海仙を攻撃させるが

ここで二人は予想すらしていなかった光景を目にする事になる

 

「・・・は?」

 

そう・・・突っ込んできた脳無が

海仙の一撃を受けて殴り飛ばされるその瞬間を・・・

 

「おいおい・・・!さっきからなんなんだよお前は!?

 オールマイト用に造られた脳無をなんでお前が殴り飛ばしてんだよ!?

 お前もお前だ脳無!お前の個性はショック吸収のはずだろ!?

 なんでそれが機能してないんだよ!?」

 

死柄木の言う通り何故か脳無の個性であるショック吸収が発動していなかった

しかし死柄木はすぐにその理由に気が付く事になる

脳無を完全に敵と定めた海仙は凄まじい速度で懐に入り込み脳無の腕を掴み

そこから力技で関節を外そうと力を入れて

 

「「なっ!?」」

 

脳無の腕を引きちぎった

 

「あの野郎・・・!力技で脳無の腕を引きちぎりやがった・・・!

 しかも再生の個性が発動していないだと・・・!?」

 

そう・・・これこそがバグスタイルの特徴

触れた相手の個性を一定時間だけ無効化する事が出来るのだ

つまり脳無のショック吸収も再生も海仙の前では無意味という事だ

 

「まさか生徒にもイレイザーと同じく個性を無効にする使い手がいるとは・・・!

 そしてその彼がオールマイト互角の力を持っている・・・完全に誤算ですね・・・!」

 

「だからどうした!オールマイトが姿を見せてないのにここで退けるかよ!」

 

「もちろんです・・・!本当はオールマイトに使う作戦でしたが

 ここで使わない手はありません・・・!私の個性で彼を真っ二つに!」

 

「させるわけがねぇだろうが!!」

 

「!?」

 

黒霧がまさに個性を使って海仙を攻撃しようとした時

どこからか爆豪が飛んできて黒霧の本体を捕まえる

 

「動くんじゃねぇぞ!?少しでも動いたと俺が思えば即座に爆破する!」

 

「とてもヒーローとは思えない言動ですね・・・!」

 

「あぁ!?今ここで爆破してやってもいいんだぞ!?」

 

「黒霧!?」

 

「お前も動くんじゃねぇよ・・・!」

 

「!?」

 

黒霧を助けようと死柄木も動こうとしたのだが

いつの間にか足が凍らされており動く事が出来ず

その氷の発生源を見るとそこにいたのは轟の姿があった

 

「半分野郎・・・!」

 

「お前が今回の首謀者だな・・・悪いが計画は失敗だ・・・!」

 

「マジかよ・・・最近の子供は本当に優秀だな・・・

 それに比べてヴィラン連合・・・ダサすぎて言葉もでねぇよ・・・」

 

「それじゃあ大人しく捕まって!?」

 

轟が近づいて死柄木を捕まえようとした瞬間

どこからともなく突風が吹き荒れて一体、何が起こったのだと確認すると

そこにはただひたすらに殴られている脳無の姿があり

殴っている犯人は他でもない自分達のクラスメイトである海仙だった

あまりの豹変ぶりに思わず二人に驚いてしまうほどだったが

その一瞬の隙を狙われてしまい二人が拘束から脱出してしまう

 

「全く・・・!予想外ばっかりで収穫なんて一つもなかったぜ・・・!

 だがまぁいい・・・お前らもせいぜいあいつに注意する事だな・・・!」

 

「待て!」

 

そう言い残して死柄木達は姿を消してしまい

それと同時に海仙はトドメの一撃を脳無に当ててその機能を停止させる

そしてゆっくりと爆豪達の方を見ており二人は警戒しながらも戦闘体勢に入る

 

「明らかに様子がおかしいな・・・!俺達で無力化するぞ・・・!」

 

「俺に指図するんじゃねぇ!!コイツなんて俺一人で!?」

 

爆豪が轟に対して文句を言おうとしたたった数秒の油断

そのたった数秒で海仙は爆豪の懐に入り込み拳を振り下ろそうとしていた

流石の爆豪もこれは躱せないと自分の死を悟った瞬間

 

「スマァァァッシュ!!」

 

どこからともなく緑谷が飛んできて海仙に攻撃を仕掛けてきた

しかし緑谷の動きよりも今の海仙の方が反応は早く簡単に攻撃は躱されてしまう

それでも爆豪を救った事実に変わりはなく彼はその事に対して苛立ちを覚えていた

 

「テメェデク・・・!勝手に俺を助けてんじゃねぇよ!!」

 

「そんなこと言ってる場合か!?光の事を優先しろよ!!」

 

「んな事はお前に言われなくても分かってんだよ!」

 

そこへ遅れて切島の言う通り海仙は先ほどの攻撃を簡単に躱しており

まるで獲物を追い詰めるように近づいて来ており四人がゆっくりと下がっている時

 

「私が来た!!」

 

希望が現れた

 

「オールマイト!!」

 

「遅れて申し訳なかったね!大方の事情は飯田少年から聞いたが・・・」

 

オールマイトは飯田から聞いていなかった海仙の事を見ていた

 

「一体、光少年に何が起こったんだい?」

 

「分かりません・・・!でも完全に意識を失っているみたいで

 僕達の事も判別出来なくなっているみたいです・・・!」

 

「見境なしって事か・・・!それは厄介だね・・・!」

 

オールマイトの目から見ても

今の海仙は本気を出さないで勝てるような相手ではないと判断していた

しかし彼は生徒であり教師が本気で彼を攻撃するなど言語道断だろう

 

「!?」

 

そんなオールマイトの考えを読んだかのように海仙は一気に距離を詰めて拳を放つ

その攻撃をなんとかオールマイトは受け止めるが

その一撃が明らかに今の自分が放てる一撃よりも重かった

 

(ぐっ!?どうやら本当に手加減なんて考えてる場合じゃないみたいだな!

 今はとにかくどうにかして光少年を無力化するしか方法はない!)

 

「少し手荒になってしまうが覚悟してくれよ!?光少年!!」

 

そこからオールマイトと海仙の壮絶な拳の打ち合いが始まる

その衝撃は近くにいた緑谷達すらも吹き飛ばしそうになるほど凄まじく

誰も二人の手出しを出来ないと考えていたが押されているのはオールマイトだった

 

(やはり制限時間ギリギリまで活動していたのは痛かった!

 今頃になってその限界がやってくるとは・・・!だが・・・!)

 

「ヒーローとは常に己の限界を超えていくもの・・・!

 生徒一人を守れなくて何が教師か・・・!プルス・・・ウルトラァァァアア!!」

 

オールマイト渾身の一撃は見事に海仙を捉える事に成功

その一撃を受けた海仙はようやく動きを止めると

同時に変身が解けてその場に倒れ込んだ

そしてオールマイトも限界を超えた力を発揮してしまい

トゥルーフォームのその姿が戻ってしまうがセメントスのおかげで事なきを得た

こうしてUSJ事件は幕を閉じA組はヴィランの脅威を自らの手で退けたのだった




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