あれから数日が過ぎていきいよいよ雄英体育祭前日を迎えていた
「それじゃあ選手宣誓はお前に任せるが・・・本当に大丈夫だな?」
「大丈夫じゃなくてもやらされるんですよね?
だったらどんな返事をしても一緒じゃないですか・・・」
結局のところ、どんな返事をしようとも
我らが相澤先生は答えを変えるような先生ではなく
我ら生徒が出来るのは覚悟を決める事だけだった
「随分と分かっているじゃないか?
それじゃあ後はお前に任せた」
そう言われて俺は職員室を後にし
ヒミコちゃんと一緒に家へと帰っていった
「そうだ!忘れてたけど私も明日の体育祭には顔を出すから」
「嘘!?姉ちゃんも明日は来るの!?
だったら尚更、失敗とか出来ないじゃん・・・」
「わ〜い!明日は火伊那お姉ちゃんも来てくれるなんて
体育祭がとても楽しみになってきました!」
「ヒミコちゃんは呑気でいいね・・・
俺は明日が怖くて今日は寝られないかも・・・」
「「それなら一緒に寝る?」」
「なんで息揃ってるんだよ!?
てか明日、体育祭なんだからツッコミで体力を無駄に使わせるな!!」
その日は二人の追跡を振り切ってどうにか眠った俺
そして寝不足になりがら翌日の体育祭を迎えた
「・・・眠い・・・てか寝かせてほしい・・・」
「いや体育祭が始まるんだから寝ようとするなよ・・・」
「だってこれから選手宣誓をしなくちゃいけないんだぜ?
それを考えたら胃がキリキリと・・・しんど・・・」
「ケロ・・・本当に大丈夫?胃薬貰ってくる?」
「大丈夫だよ梅雨ちゃん・・・
ストレスから来てる胃痛だから効かないだろうし」
そんな話し合いをしているとどうやら轟が緑谷に宣戦布告しているようで
俺はそれを聞いて轟の余裕のなさを感じ取っていた
(まぁ個性のない俺には関係のない事だし・・・別にいいか!)
「それと・・・光・・・俺はお前にも勝つつもりだからな」
「あれぇ!?」
まさか自分の名前が出てくるとは思っておらず流石の俺も驚いたが
轟の目は真っ直ぐに俺を捉えておりどうやら冗談とかではないようだ
「・・・あ〜・・・期待してくれているのは嬉しいんだけど
俺はスーツのおかげで今まで戦ってこれたようなものだからな・・・
悪いけどこの体育祭ではそれも制限されてるし多分だけどご期待には・・・」
「そうだったのか・・・悪いな・・・だがお前がライバルである事に変わりはねぇ
全力で戦わせてもらうからな・・・!」
「おっおう・・・」
こんな展開になるとは流石に予想していなかったが
そんな俺の考えを纏めさせないかのように入場行進が始まってしまった
会場に入場した俺達を待っていたのは数万人にも及ぶ観客
その数を見てみんなは緊張しているようだったが俺はそれどころではない
もう心臓が爆発するのではないかというほど大きな音を立てていた
「今年の司会進行はミッドナイト先生か〜・・・」
「今更だけど18禁ヒーローが高校にいてもいいのか?」
「エロいから問題なし!」
「むしろエロい事が問題だと思うんだが・・・」
「意外に光さんも冷静ですわね」
確かに思わず峰田の言葉に反応してしまった俺だが
着々と開会式は進んでいきいよいよ自分の出番となってしまった
「次は一年生ヒーロー科主席!光 海仙君による選手宣誓です!」
「はっはい!」
俺はミッドナイト先生に呼ばれて壇上に上がりマイクの前まで向かう
そして俺はそこで意を決したかのように考えていた言葉を話していく
「・・・選手宣誓をする前に一つだけ・・・俺は皆さんに言いたい事があります・・・
他でもない・・・俺は個性を持っていない・・・無個性の人間です」
衝撃の告白に会場にいるみんなだけではなくクラスの全員も驚いていた
別に内緒にしていたわけではないのだが
この場で告げるのが最も良い事なのではないかと思ったからだ
俺は驚くみんなを置いてそのまま言葉を続けていく
「正直な話、俺がヒーロー科を主席で合格出来たのは
祖父がくれたヒーロースーツのおかげです
これを聞いて他のみんなは俺の事をずるいと思う事でしょう
そしてそのスーツもこの大会では使用する事が出来ません・・・
ですが俺はここで自分の実力だけで勝ち抜こうと考えています
無個性の自分がどれだけの事が出来るか分かりませんが・・・
それでも敢えて言いたいと思います・・・今回、俺は自分の力だけで
持てる力の全てを持って戦いたいと思います・・・」
『そして・・・ここにいる全ての選手が・・・俺のライバルです・・・!』
『!?』
俺の言葉を聞いた全員が一気に気を引き締めたような顔をしていた
それを見て俺はこの選手宣誓を受けて良かったと心の底から思っていた
そして俺は最後の選手宣誓を終えて壇上から降りると
クラスのみんなだけではなく他のクラスが学科の生徒も俺の事を見ていた
いや・・・正確に言うのならば俺の事を敵として見ていたと言った方がいいだろう
つまり・・・ここにいる全員が俺を一番の強敵として定めたのである
『くぅぅぅうう!!随分と盛り上げてくれるじゃねぇか!!
これで燃えなきゃ男じゃねぇよな!お前らぁ!!』
『いや中には女もいるだろうが・・・だが確かに本気でヒーローを目指すのなら
今の言葉を聞いて全力で望まないのは・・・ヒーロー失格ではあるな・・・』
「盛り上がってきたわね〜!それじゃあ早速、第一種目を始めていくわよ〜!!」
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