競技が終わってすぐに俺は緑谷のところに向かうと
何やら彼はなんとも不細工な顔をしていた
どうやら麗日に褒めてもらったらしいのだが
女子に褒められたのは初めてでその結果、こんな顔になっているらしい
「・・・何というか・・・随分と悲しい人生を送って来たんだな・・・」
「そそそそんな事ないよ!?確かに色々と苦しい時もあったけど
今はこうして夢でもあった雄英に来れてるんだし!」
「・・・麗日・・・出来ればもっと緑谷を褒めて上げてくれ」
「えっ!?言われなくてもそうするけど・・・
どうしたん?なんか光くん凄い涙、流してるけど・・・」
「いやなんか・・・緑谷がすごく不憫でならなくて・・・」
「不憫!?」
第一種目で一位を取った人間に何を言ってるのかと思われそうだが
それほどまでに俺は今の緑谷に対して深い同情が心の中にあり
もう涙を流すほどなんか応援したくなる気持ちでいっぱいだった
「安心しろ緑谷!俺は何があってもお前の味方だ!」
「???えっとありがとう光くん???」
(・・・なんやろ・・・変な友情が芽生えとる・・・)
なんてバカな事を話してると続々と他のみんながゴールしてきた
その中にはヒミコちゃんの姿もあり俺を見つけるなりすぐに近づいてきた
「五位おめでとうございます!流石は海くんです!」
「ありがとう。ヒミコちゃんは遅かったけど・・・この後の為に温存?」
「はい!私の個性は使用制限があるので・・・」
ヒミコちゃんの個性は俺の体液を摂取すると超能力を使えるようになるのだが
摂取する量によって使える力とその制限時間が変わってくるのだ
前に唾液一滴で勝手に試された時には10キロ程の荷物を浮かせられる程度で
制限時間に関してはおよそ一分ほどしか使えなかった
「それを考えるとヒミコちゃんの個性も燃費悪いよね〜」
「ですね〜・・・そこら辺が今後の課題になってきそうです」
なんて話をしていると次の競技が始まるようでミッドナイト先生が壇上に上がっていた
そして次の種目として出されたのはなんと騎馬戦だった
しかもルールは第一種目でゴールした順位が上の人からポイントをもらうらしく
なんと一位となった緑谷のポイントは驚愕の100万ポイントだった
「・・・いやどっかのクイズ番組かよ・・・」
なんてツッコミをしている場合ではなく問題は俺も誰かと組まなくてはいけない事だった
しかし俺は先ほどの選手宣誓で無個性宣言をしたばかりなので誰も組んではくれないだろう
どうしようかと考えていると何やら鼻がムズムズしてきた
「おいそこのおま「ヘックション!!」え・・・」
「ん?なんか言ったか?」
後ろを振り返るとそこに居たのはなんと心操だった
彼の個性は洗脳で返事をした相手を操る事が出来る個性なのだが
何故か俺は操られる事がなかった
おそらくその理由は先ほどのクシャミに原因があるのだろう
心操の個性はあくまでも自分の話をちゃんと聞いて
それに返事をしてもらわなくてはいけないので
クシャミで話を聞いていなかった俺は自分から声を掛けたと言う判定になったようだ
「・・・・・」
「・・・・・」
結果、個性をかけるのに失敗して複雑な顔をしている心操と
そんな相手に対してどんな反応をすればいいのか分からない俺の姿があった
「・・・えっと・・・一つだけ聞いていいかな?」
「・・・なんだ?」
「どうして俺を誘おうと思ったの?さっきも言ったけど俺は無個性だよ?」
そんな中で俺は心操がどうして自分を選んだのか疑問に思っていた
彼の個性ならば別に強力な個性を持っている相手を選んでも問題はないはず
それなのにどうしてわざわざ無個性である自分を選んだのか
すると心操はゆっくりとその答えを教えてくれた
「・・・無個性だからこそ・・・お前を誘ったんだよ・・・
確かに俺の個性は強力だがそれ以外は普通の人間と何も変わらねぇ・・・
だからさっきの第一種目で走るお前の姿を見て分かったんだ
ああ・・・俺はまだこんだけの努力をしていなかったんだってな・・・」
「・・・なるほどな・・・
でもそれなら尚更、ライバルである俺を助ける理由なんてないだろ?」
「いや・・・ライバルなんかじゃねぇよ・・・お前は俺の目標だ・・・!」
「目標・・・」
そんな事を言われたのは生まれて・・・いや前世からも含めて初めての事だった
だからこそ彼に協力したいと心の底から思えたのだろう
「・・・分かった・・・!君のチームに入れてもらうよ!」
「・・・ああ・・・!こっちこそよろしく頼む・・・!」
こうして俺と心操はチームとなり
彼の個性で尾白とB組の生徒を洗脳し騎馬戦に挑む
(・・・後で尾白には謝っておこう)
「作戦はどうするんだ?やっぱり一番大きいのを狙いに行くか?」
「いや・・・先生の話では上位四チームの選手が本選に進めるみたいだし
ここは堅実に漁夫の利を狙っているのが一番だと思う
とりあえずは緑谷達から離れて様子を見よう」
「・・・分かった・・・!」
試合開始の合図がなるとやはりと言うべきなのかみんな緑谷の方へと向かっていき
俺らの事は誰も見向きもしていなかったので
俺らは試合の流れを見ながら勝負する場所を決めていく
「思った以上の混戦になってるな・・・おそらくは轟が広範囲攻撃を仕掛けるだろうし
その時が来たら心操に頑張ってもらうとしましょうかね」
「了解・・・って言ってるそばから来たみたいだぞ?」
轟の騎馬の足を凍らせる為の広範囲凍結をした直後
俺達はそれを躱して見事に動けなくなった騎馬から鉢巻を貰い
どうにか三位という形で予選を突破したのだった
「本選で戦えるのを楽しみにしてるよ」
「・・・いや・・・俺の個性は初見殺しの技だからな・・・
原理を知っているお前と当たっても俺に勝ち目はねぇよ・・・今はまだな・・・」
そう言いながら去っていく心操の目には闘志がこもっており
俺はこれからの彼が楽しみだと思いながらみんなの元に戻って行った
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