こうして保須での事件は終わりを迎えた
緑谷達はヒーローを助けた功績があったので
今回はその功績に免じて彼らの個性無断使用の件はなかった事になった
一方でフォルテと対決した俺も特に罰を受ける事はなかったが
問題はフォルテが話していた自分を作り出した存在
そう・・・俺の保護者でもあるDr.ワイリーは警察に事情を聞かれていた
そして俺もまた・・・その事情に対して話を聞く事になった
「・・・フォルテ・・・それはかつてワシが作ろうとしていた
究極のAIナビ・・・この世からヴィランを一掃する為に作り出した存在じゃ」
「・・・残念だけど僕達はそれを聞いた事もないよ?」
「当然じゃ・・・これは国家軍事機密・・・
国が秘密にしようとしていた不祥事じゃからな・・・」
『!?』
爺ちゃんの話を聞いて校長達は驚きを隠せなかった
まさかフォルテという存在に国が関わっているとは思っていなかったからだ
「フォルテは戦闘において無限に成長を続ける究極プログラムを組み込まれており
色んな相手と戦えば戦うほどにその特徴を吸収し己の力と変える事が出来る
まさに戦う為に生まれた戦闘の申し子と言ったところじゃろうな」
「・・・どうしてそんなフォルテが人間を滅ぼそうと?」
「・・・ワシ以外の研究者が恐れたのじゃよ・・・
フォルテに秘められた人間を超えし力にな・・・
それ故にワシの知らない間にフォルテの解体計画が進んだ
その時には既にフォルテには意思が宿っておったからのう・・・
自分が理不尽な理由で殺されそうになれば・・・」
「・・・恨みを抱くのは当然の事・・・ですか・・・」
「うむ・・・そしてフォルテは研究所から脱走しその姿を消した・・・
ワシもその責任を問われ・・・その研究所を追い出されたのじゃよ」
まさかそこまで深い理由があるとは思っていなかったようで
校長先生達は彼一人だけを責めるのは間違いだと判断した
そんな中でたった一人、俺だけはどうしても聞きたい事があった
「・・・爺ちゃん・・・どうしてフォルテを作ろうとしたんだ?
ヴィランを捕まえるだけならヒーローに手を貸す方法だってあっただろ?」
「・・・それはワシが・・・ヴィランを恨んでおるからじゃよ・・・
ワシの家族を奪い去った・・・彼らという存在をな・・・!」
そう・・・Dr.ワイリーはかつてヴィランに家族を奪われていた
妻だけではなくまだ当時は子供だった自分の息子すらも・・・
その復讐心に囚われ彼が作り出したものこそがフォルテである
だからこそ彼はフォルテが人間に憎しみを抱くのは無理はないと考えていた
「フォルテはワシのヴィランを恨む憎しみの心が生み出した怪物
ならば奴も同じように誰かを恨むのは当然の事じゃろうて・・・
本来なら・・・ワシがこの手でどうにかしたいところなのじゃが・・・
もう今のフォルテはワシの知っている頃の奴ではない・・・
もしも奴を倒せる可能性があるとすれば・・・」
「・・・あいつと同じ究極プログラムを内蔵したスーツを纏う者
・・・つまりは俺だけって事だね?」
フォルテは俺と対峙した時に言っていた
自分と同じ存在であるロックマンの力を欲していると
それは逆を言えばフォルテと同等の力を持っているのは俺だけという事
ならば俺がやるべきなのは今度こそフォルテを倒す事だろう
「・・・スーツの修理はワシがしておく・・・
ついでにようやくソウルユニゾンシステムも出来上がった事じゃし
それも組み込んでおく事にしよう・・・」
「ありがとう爺ちゃん・・・」
爺ちゃん達は俺のPETを持って病室の外に出ると
そこで校長先生が去ろうとする爺ちゃんを呼び止める
「先ほどの究極プログラムですが・・・
僕達に対してそれを組み込んだスーツを提供出来ないのかい?」
「・・・すまんがこれはワシのわがままじゃ・・・
もうワシはこれ以上・・・自分の罪を広げたくはない・・・
じゃからこそ・・・ワシは海仙に託す事にしたのじゃ・・・
すまんがスーツは作れても究極プログラムまでは組み込めん・・・」
校長先生の提案に対して爺ちゃんははっきりと首を横に振って拒否した
その理由はこれ以上、自分の罪である究極プログラムを悪用されたくなかったからだ
もちろん校長先生達は信頼出来る人物であるのは爺ちゃんも理解している
しかしもしもスーツが奪われてそれを悪用する人物が現れたら・・・
そうなってしまえば間違いなく世界は混沌を極める事になるだろう
それが嫌だからこそ爺ちゃんは先ほどの提案を拒否したのだ
「・・・そうだね・・・君にこんな事を頼むのは間違いだったね・・・
なら一つだけ教えてもらえないかい?どうして光君に託したんだい?」
「・・・彼奴はワシに対してこう言ったのじゃよ・・・
『たとえ何の力がなかったとしても誰かのヒーローになれる』とな・・・
その時のアイツの目が・・・どこかワシの息子に似てたんじゃよ・・・」
『・・・そうですか・・・ついにフォルテが動き出しましたか・・・』
「うむ・・・お前さんには悪いがいずれは動いてもらう事になりそうじゃ
お前さん用に用意したスーツの調子はどうじゃ?レディ・ナガン?」
『・・・その名前で呼ばれるのは久しぶりですね・・・
スーツの調子は問題ないですが・・・対人戦のデータは欲しいですね』
「そうか・・・ならば近々、アレもある事じゃし頼んでみるかのう・・・」
バトルチップの案を募集しております
使って欲しいバトルチップなどがある方、興味のある方はこちらに投稿してください
又、主人公プロフィールの欄にみんなのCFスーツのモチーフとなるナビを書きました
もしもこっちのナビの方が良いとか居ないキャラにこのナビのスーツを使って欲しいなど
そちらの要望もこちらに投稿してください
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=295191&uid=276839