皆様、ごきげんよう。シルヴァーブレイズですわ。
9月に入って夏休みは終わりましたが、本日は土曜日。なので学園の授業はお休みです。そして trainer さんがお休みをくださいましたので、自主練以外の鍛練もありません。
そんな休日の朝早くに私が何をしているかと申しますと……
「Master さん、参上しましたわ」
「おう、いらっしゃい。奥の部屋は開けてあるから、着替えてきて」
「承知しましたわ」
いつものお気に入りのお店、パブ「止まり木」に来たのです。といいましても、今回は客としてではなく、店員として働くために来たんです。
以前にもお話しましたが、私の家はそんなに裕福とは言えません。なので学園から許可をもらって、少し前から小遣い稼ぎに「アルバイト」を始めたというわけですわ。
このお店、雰囲気が良いので働くならここと決めていたのです。
ちなみに、働いている時の私の格好ですが……「メイド服」です。冗談でも何でもなく、「メイド服」なのです。
頭に白いプリムを乗せ、白いふわふわしたエプロンを付けた黒の長袖ワンピースですわ。なお、スカートの長さは膝より下です。
……どこからか残念そうなため息が聞こえた気がするんですが、気のせいでしょうか?
それと、良からぬことを企み実行しようとした場合…覚悟しておいてくださいまし。指の1本くらい飛ぶことになるかもしれません。というのも私、とある物の扱いには少し腕に覚えがありますので。
皆様は、Jack the Ripper という言葉を聞いたことはおありでしょうか? 英国における未解決事件の1つの犯人とされる人物であり、有名な連続殺人犯です。そういう物騒なものの真似をした訳ではありませんが、私も自衛のために暗器を仕込んでいるのです。振るう方と投げる方、どちらもできますので、くれぐれも妙な気を起こさないように。
料理や会計なんかは master さんの専売特許となっておりますので、私の仕事はもっぱら店内の清掃や接客です。それと、master さんが新しい料理を考える時の助言役。
この「止まり木」は朝9時からの開店となっております。なので、8時台は清掃などの開店準備を急ぎ、そして9時から開店、という形なのです。
休日だからなのか、開店して少し経つと客が入り始めました。だいたい常連の方ばかりですね。
「いらっしゃい」
「マスター、いつもの奴で! おや、新入りか? 可愛らしいメイドさんがいるじゃないか」
「ああ、新しく入ったバイトの子だよ」
「しかもウマ娘さんか、こりゃ良いな。お嬢ちゃん、名前は何てんだい?」
「シルヴァーブレイズと申します。よろしくお願いしますね」
「シルヴァーブレイズ…『銀色の炎』か?」
「いえ、『炎』ではなく『大流星』ですわ」
「流れ星の方か、こりゃ失礼。こんな可愛い子がいるとなると、今日はいつもより旨いのが飲めそうだな!」
「あ、ブレイズの嬢ちゃんにお酌を強要するなよ。まだ中等部生なんだ、下手なことを教えたら大変だからな」
「わーってるって。それじゃ、頼んだぜマスター!」
「あいよ」
大人のお客様が相手だと、だいたいこんな感じのやり取りが発生するのです。そして注文を取ったり、出来上がった料理や飲み物を席まで持っていくのも私の仕事ですわ。メイドらしく、立ち居振る舞いは完璧を期して…。
「お待たせ致しました。こちら、"いつもの"アップルパイと紅茶のセットでございます。本日はサバラガムワをご用意してございますわ」
「おー来た来た! このアップルパイが最高なんだよな」
「初めて頼むんだが、これそんなに旨いのか?」
「少なくとも、俺が今までに食った中では一番旨い。イギリスに行ったことのある俺の知り合いも絶賛の逸品だ。本物のイギリスの味を楽しめるぜ!
ほら食ってみな!」
相変わらず、この店のアップルパイは人気が高いようですね…。
「Master さん、私の伝授した apple pie の人気は未だに…?」
「一番人気を独占しっぱなしだよ。何ならこれのために通うってリピーターも多い」
「えぇ……」
何でそんな人気なんですの…?
午前10時。カランカランという鐘の音と共に、新たなお客様の来店……あ、しまった。
「いらっしゃい。あれ、君たちはいつかの……」
「寮じゃ集中できないから、ここで勉強を…って、あれ?」
「え、ブレイズちゃん!?」
「しまったですわ……」
まさか身内に見つかってしまうとは、不覚でした……。そういえばサニーさんとアウダーチさんにはこの店の場所を教えていたんでしたわ!
「何してるの!?」
「何って、小遣い稼ぎにアルバイトですわ」
「へー、メイド服似合ってる!」
「確かに。ブレイズさんのこの格好は見たことないですから、新鮮ですね」
そして珍しがった2人に、パシャパシャと写真を撮られる羽目になりました……。
「そ、その辺にしてくださいまし……仕事になりませんわ……」
「ああ、ごめんね。ブレイズちゃん、アップルパイ1つお願い! セットのドリンクはりんごジュースで!」
「では私は、トライフルとサバラガムワのセットでお願いします。あ、レモン付けてください」
「かしこまりました。Master さん、注文入ります」
「OK、座って待っててくれ」
「「はーい」」
むぅ、まさか友人に見つかってしまうなんて……これでまた、いじられる羽目になりそうですわ……。
「お待たせ致しました。まずはこちら、trifle とサバラガムワのセットでございます」
「ありがとうございます」
「ブレイズちゃん、ほんとにメイドさんみたい……」
メイドたる者、常に立ち居振る舞いを意識せねばならないでしょう。
注文された apple pie とりんごジュースのセットをサニーさんに届けた時、また鐘の音。入ってきたのは2人連れの若い男女の方。
「おしゃれな店だねー!」
「だろー! ネットで探して、商店街でも道を聞いて、やっと見つけたんだよ! っておい、あれ…!」
「うそっ、シルヴァーブレイズ!?」
「え? 何故私のことをご存知で…?」
初対面の方々なんですが……なんで知ってるんでしょうか?
「いや、あの阿寒湖特別を『ウマチューブ』で見て、すごい衝撃を受けてしまって…! 彼女にも勧めてみたら、2人してあっという間にハマってしまったんです。
トレセン学園の生徒だから、どこかで会えるかもしれないとは思っていましたが、まさかこんなところでオフで会えるなんて…!」
2人して目がキラキラ状態ですわ…。なるほど、これがおそらく、以前に trainer さんが仰っていた「先手を打って、ファンという味方を増やしておく」ということに繋がるのでしょう。
「メイドさんの格好ってことは、ここでバイトしてるんですか!?」
「えぇ、まぁ……」
「あの、写真撮って良いですか! あとサインもしてください!」
あっという間に向こうの勢いに呑まれてしまいました…。
まあ、これも「
「仕事中なので、程々にしてくださいまし…」
「「ありがとうございます!」」
それが、私にできる最大限の譲歩でしたわ…。
そして、サニーさんとアウダーチさんが帰った後、11時頃から13時頃にかけて。ここが戦場なのです。それなりの数のお客さんが来るのですわ。
「日替わりランチセット1つ、ドリンクはコーヒーで!」
「イングリッシュ・ブレックファーストって、まだ注文できますか?」
「トーストとミートパイ、サラダ、それにコンソメスープをお願いします」
裏通りにあるにも関わらず、この店は割と人気があるようで、結構な客足ですわ…。しかも、どうやら私にも一定の需要があるようで……。
「おっ、新人のメイドさんか? 可愛らしい子がいるな」
という反応があるかと思えば、
「え……し、シルヴァーブレイズさん!? あの、忙しいところすみません、握手だけでもしてもらえませんか…?」
「シルヴァーブレイズさんじゃないですか! あの阿寒湖特別、TVで見てました! まさかオフで会えるなんて!」
「おやっ、君はシルヴァーブレイズか! 出張がてらに、阿寒湖特別を現地で見たんだ! そしてあの時サインを貰い忘れたんで、今貰えないだろうか…?」
こんな反応もあるのです。
どうも、あの「阿寒湖特別」で私はそれなりに名を売ってしまったようですね…。思っていた以上に、顔を知られているようです。
そしてこの様子ですと、署名の書き方、考えておいた方がよろしいかもしれませんね…。
「随分有名人じゃないか、ブレイズの嬢ちゃん。いったい何したんだ? ちらちら漏れ聞こえてはいるが……」
「大したことではありませんわ。……その、阿寒湖特別を勝った、ってだけです」
「阿寒湖特別か。あれは確か出世レースって言われる競走のはずだぞ? 結構すごいレース勝ってるじゃないか」
13時35分、一通りお客様が
「おい嬢ちゃん、やり過ぎだろうこれは」
「え?」
「え、じゃねーよ。なんで阿寒湖で6バ身差の圧勝決めてんだ、それもクラシック級の上がり連中相手に? そりゃ有名人にもなるわ!
しかもこれ、相手はリードサスペンスじゃないか。ウマ娘一族の中でも、それなりに知名度を持つ名家の出身だ。それをぶっちぎって優勝だぁ?
どこが"大したことない"だ、しっかり大したことやらかしてんぞ!」
「いえ、だって単に勝っただけでしょうに…」
「その勝ち方が異常だっつってんの! 何だよあれ、経験の多い年上相手にジュニア級で6バ身差? しかも前が失速したその一瞬を衝いて、内側からぶち抜き? めちゃくちゃなことやってんなオイ!」
……やっぱり私の感覚がズレてるんでしょうか?
「嬢ちゃん、お前実は結構レースセンス良いだろ? 普通ならこんな抜き方しないで外側に回って、遠心力とか活かして
しかも、よく見たらデバフ戦術仕掛けてるよな。周りを振り回してペースを完全に崩し、一方で自分は冷静さを保ってスタミナ温存、後半で一気に突き放してウイニングラン? とんだトリックスターにして実力者じゃねえか、まるでシンボリルドルフのレースだよ」
…ん?
Master さん、私の trainer さんと同じ見方をしている…? なんでこうも分かるんでしょうか…?
「なんでそんなポンポン気付くんだ、ってとこか?」
「!」
「耳の動き見てたら分かるわ。今でこそ場末のパブのマスターだが、これでも元は中央トレーナー目指してたんだ。少しは分かる」
少々意外でしたわ… master さんにそんな経歴があったなんて。
「てわけで、俺の目は簡単には誤魔化せんぜ?」
「お見事な慧眼、恐れ入りましたわ」
「人は見かけによらない、ってこった。覚えときな?」
「そうします」
「素直でよろしい」
完全に一本取られましたわ……。
その後は、15時のお茶の時間までを延々と同じ作業を繰り返しながら過ごし、16時に一度店を閉めます。これは、夕方の営業時間に向けての準備ですわ。それを手伝った後、私は17時頃に業務終了となります。といっても、働き始めた時間によって終業時刻は異なるのですが。
そしてアルバイトが終わってからも、忙しいんですの。というのも、「来る聖蹄祭でオペラを上演するんだが、ヒロインの役に相応しいのがブレイズ君、君しかいないんだ!」とテイエムオペラオー先輩に言われてしまって。
まあ、お誘い下さるのは嬉しいのですが……承諾したとたんに300頁くらいもある台本を渡されたんです。役回りは決められています、から、覚えるべき台詞は決まっていて全部を読む必要性自体は薄いのですが……あの先輩、忙しい中でどうやってこれだけの分量書いてるんですの?
あと、お話がオペラオー先輩の無双ばかりだったので、ちょっと刺激を加えたいと意見具申したら「どんな風にボクとボクの物語を輝かせたいんだい? 良いよ、言ってみたまえ」とのことで、考えた内容を話してみたらあっさり採用されてしまいました……。あの先輩、懐が広いというか何というか…。私も負けてられないですわね。
およそ1週間後の金曜日の夕方。
「ここなんです、『パブ 止まり木』。結構落ち着いた雰囲気で、料理もお酒も美味しいんです」
「へえ、良い店知ってんだな入江ちゃん」
「学園近くの裏通りにこんな店があるなんて、気付かなかった……新鮮だね!」
「パブ 止まり木」に飲みにやってきたのは、トレーナーたちの一団だった。チーム「アルナイル」の
「パブってことは、イギリス風の店か?」
これは西郷トレーナーの質問。
「そうですね、イギリスの酒場であるパブをイメージした店内構成になっています。もちろん料理もイギリス風ですよ」
以前に飲みに来たことのある入江トレーナーが解説した。
「てことは、うなぎのゼリー寄せなんかもあるのか?」
「それは見たことないです…」
そんなことを言い合いながら、トレーナーたちは「パブ 止まり木」のドアを開けた。カランカランとカウベルの音が響く。
ランプの暖かい光に照らされた店内には、マスターとメイドが1人ずつ。
「いらっしゃい」
「いらっしゃいませ」
「「「……え?」」」
「ブレイズ!? 何してんだ、バイトか?」
「えっ、trainer さん!?」
もちろんメイドの正体はシルヴァーブレイズだったため、見事に秘密がバレてしまったのだった。まあ、あの分かりやすい大流星も
「中等部生が酒場でバイトって、よく理事長が許可出したな……」
「実は理事長さんとは懇意にしておりまして」
あきれたような西郷トレーナーのコメントには、マスターが説明を加えた。
「だからか……うちのブレイズを、よろしくお願いします」
「かしこまりました。それでは、お席にご案内いたします」
席につくと、トレーナーたちはメニュー帳を開いてわいわいと話し合い始めた。その一方で、西郷トレーナーはシルヴァーブレイズを呼び出す。
「ブレイズ、君はこのメニューの開発には関わってるのか?」
「え? ええ、はい」
「どのメニューが、君の発案だ?」
「そうですね、これと、これとこれ……あと、この店の一番人気になっている apple pie は、私の監修です」
「アップルパイか、なるほど。頼めるか?」
「さっき焼いていましたから、すぐにも出せるかと存じます」
「よし」
西郷トレーナーはメニューを選ぶ仲間たちの話に加わり、シルヴァーブレイズはそのままお盆を抱えて待機である。しばらくして、どうやら注文が決まったらしい。
「トーストとマトンカレーのセット、それと新メニューのスターゲイジーパイを頼む。あ、紅茶はダージリンのミルクティーにしてくれ」
これは川添トレーナーの注文である。というか、スターゲイジーパイに挑まんとしている辺り、猛者と見て良いだろう。
「じゃあ私は、スコッチ・ウッドコックとスコッチエッグ、サラダ、ハムエッグス、ミートパイ、ショートブレッドで! あ、紅茶はマスターのおすすめでお願いします」
これは相原トレーナーの注文。さすが体育会系、注文量が多い。
「……私はミートパイとサンドイッチでお願いします。紅茶はダージリンのミルクティーで……」
逆に、入江トレーナーは注文少なめである。
「俺はヨークシャープディングとローストビーフで、紅茶はアールグレイのストレートにしようかな。あと、皆で切り分けて食べるんでアップルパイを1枚」
最後に、西郷トレーナーが注文した。
「かしこまりました。それでは少々お待ちくださいませ」
トレーナーたちが雑談している間に、マスターとブレイズは手分けして料理の準備にかかる。
「注文が多いな…こっちで火を通す分をやる。嬢ちゃんはパンの準備やサラダの盛り付け、あと紅茶を淹れてくれ。嬢ちゃんの紅茶の腕を信じる」
「承知しました」
「あと、火を通す分でもアップルパイだけは嬢ちゃんがやってくれ。ちょうどあと10分くらいで焼き上がる分がある、それを出そう。あれの仕上げは嬢ちゃんがやるのが一番だろう」
「! かしこまりました、お任せを」
この店の一番人気とも言われる、私考案の英国式 apple pie と、紅茶をやらせていただけるとなれば……本職の実力、お見せいたしましょう。
実は私、master さんに作り方を伝授してからも、英国のお菓子の一角を占める apple pie の作り方の研究は怠っていないのです。ただ、今回はほぼ焼き上がっている状態ですから、生地の攪拌方法やら焼き方やらは試せないですね。せめて、かつての私の腕が trainer の皆様方の舌に通用するかどうか、試してみるとしましょう。
また、紅茶の淹れ方には一家言ありますの。私の淹れた紅茶は、マックイーン先輩をはじめとするメジロ家の皆様やサトノダイヤモンドさんをして「メイドの淹れた紅茶にも引けを取らない」と言わしめ、さらに一度だけお茶の席をご一緒させていただいたファインモーション先輩の舌をも唸らせた代物。腕には覚えがありますわ。
本場の味、どうぞご賞味あれ。
「嬢ちゃん、そっちはどうだ?」
「パンと salad はできましたわ。今は紅茶の葉を蒸らしつつ、 sandwich を作っています」
「OK。こっちはまだもう少しかかるから、できた奴を少し温めておいて、一気に出していくぞ」
「承知しました」
具材の上にパンを乗せ、sandwich が出来上がったところで、メイド服の懐から懐中時計を取り出し、時間を計ります。蒸らし時間終わりまで、あと5、4、3、…………今です!
「!」
加熱を止め、少量を cup に注いで味見。…良し、100点満点。冷めないうちにお出しするとしましょう。ちょうど sandwich もできましたし。
「Master さん、お出ししてもよろしいでしょうか?」
「よし、できた分野から出していけ。紅茶は今が一番美味しい温度なんだろ?」
「そうですわ。では、やってきます」
ということで、まずは trainer の皆様方に紅茶をば。
「失礼します。食前酒ならぬ、食前の紅茶をどうぞ」
「おっ、ありがとうなブレイズ」
さあ、果たして私こだわりの紅茶のお味はいかが?
「……熱い、けど旨いな」
「な、なんかいつも飲んでるインスタントと違う!?」
「……美味しいですね。何というか、深みがあるっていうか……」
「香りだけでも、良い茶葉を使って丁寧に淹れた感じがするな。ブレイズ、君が淹れたのか?」
「左様です。今回使用した茶葉は、いずれも Fortnum & Mason の名品です。英国王室御用達の高級専門店が選んだ逸品ですの」
「王室御用達って……そんな高級茶葉使って良いのか? 経営大丈夫かよ?」
「そこはどうやら、master さんのこだわりらしいです。それ以上は言わぬが花、というものでしょう」
「……なるほど、分かった。なら、今は普段なかなか飲めない紅茶を楽しませてもらうよ」
「是非そうなさってくださいまし。それと、そろそろ料理をお持ちします。手始めに、ご注文の salad と sandwich です」
「あら、ありがと!」
「蓋までして出してくるなんて、本当に高級感あるな」
「一流の英国料亭ですよ……」
その後は master さんと共に、できた料理を順にお出ししました。皆様結構楽しんでおられる様子でしたわ……川添氏による Star Gazy Pie への挑戦は、残念ながら玉砕に終わったようですが。
やはり紅茶と茶菓子は良いものですわね……より美味しい茶菓子の作り方と、茶菓子と紅茶の組み合わせの定石を研究しなければ。私の研究は、まだこれからですわ。
バイト中にブレイズが着ているメイド服は、「ヴィクトリアンメイド」……つまりクラシックスタイルのメイド服です。当然ながら長袖+ロングスカートで肌露出は一切無し、「メイド服」と聞いて想像するようなエロい部分は全くありません。一部の紳士の方には残念な報告でしょうが。
というかそもそも、ブレイズはまだ中学生ですからね!? そんなメイド服着せたら児童ポルノ法抵触待った無しです!
うちの小説は100%健全です! 100%健全なのでお間違えなきように!
それに、もしブレイズに手を出そうとした場合、どこからか取り出したナイフで反撃してくるのでご注意を。
評価9をくださいましたsavaiv様、ありがとうございます!!
また、お気に入り登録してくださいました皆様、ありがとうございます!
「ピンポンパンポーン♪ 次回予告のお時間でございまーす。オメーばっかくっちゃべってんじゃねーよ、木星までひとっ飛びさせてやるぜ!」
おっと、次回予告の時間か。で、今回はゴルシが担当ってことだな?
「うな重うなぎ抜きの販促に来てやったぜ! ってか、文化祭でうな重って人気出んのか? アタシは焼きそば派なんだけどな!
おっと、オペラ見に来いってオペラオーからチケット渡されてたんだった。なーんかブレイズも出演するらしいぜ、助演女優賞くれー取れたら良いな! 次回『聖蹄祭と大流星 2nd year』をよろしくなんだぜ!」
いやお前の次回予告ハチャメチャすぎんだろ! 読者に伝わってねーだろこれ!
「まーまー。ところでようp主、これなーんだ?」
ん? 急に何を取り出して…これは写真? って、これは…!
「へへーん、ゲットしてやったぜ!」
バイト中のブレイズの写真…!? ゴルシお前、こんなものどうやって……はっ、殺気!?
スコン!(うp主の目の前の壁にナイフが刺さる音)
「私を盗撮しやがったのは貴殿ですかね?」
ブレイズ!? ちょ、待て、これは誤解…!
「問答無用。私の throwing knives の腕前が落ちてないか、確かめます」
えっちょっ待っぎゃあああああ!!
そしていつの間にかいなくなってる! 逃げやがったなゴルシぃぃぃぃ!
……ハァ、ハァ……死んだかと思った、生きた心地しなかった…。8ダースのナイフは反則だろ、何ならナイフじゃなくてメスとか包丁、クナイ、ダーツの矢なんかも混ざってたし…。
何とか生還したところで、1つお知らせを思い出しました。実はこの度、雅媛様が主宰しておられるDiscordサーバにて行われる、「第10回 書いてみたいけどなかなか書きだせないお話を短編で書いてみたステークス」に出走させていただくことになったのです。こういう競走への出走は初めてなので少々緊張しましたが、頑張りました。
このハーメルン上にて、雅媛様の投稿作品として掲載されております。雅媛様のマイページのリンクはこちらです。
https://syosetu.org/user/349081/
こちらもお読みいただけますと幸いです。発走日時は令和6年2月1日 午後0時ジャストです!