しっかし流石は武騎手、宝塚のメイショウタバルといい、逃げる馬に乗ると強いね…
さて、何とか今年中にクラシック級を終わらせてしまいたい。もうちょっとしたらアララギちゃんの【真名解放】もしたいし。
皆様ごきげんよう、シルヴァーブレイズですわ!
ただいまより競走開始です! それも、今回の競走は有マ記念…超大型競走の1つ。おまけに相手は複数のGⅠを勝ってきたような実力者が勢揃い。闘志が燃える…これこそGⅠ競走ですね! これは何としても勝ちたいものです。
最後に残ったテイエムオペラオー先輩とメイショウドトウ先輩が揃って枠入りして、いよいよ本番。息を吸いながら精神を整えて、
チリッ…
いつもの、神経を駆け抜ける電気信号のような刺激的な気配を感じて、1呼吸置いて…ここ!
ガシャコン!
…よし、滑り出しはきっちり決まりました! でも流石は先輩方、ほとんど一列に並んでの綺麗な競走開始です。
今回の私の作戦… trainer さんの意見を踏まえて取った戦術はただ1つ。いつもの後方待機ではなく、敢えて先行して
『今回は差し・追込といった後方脚質勢の層が厚い。君のその小柄な身体では、マークされて囲まれた時に抜け出すのはかなり厳しい。物理的にこじ開けるのが難しいからだ。
となれば、取り得る選択肢は…』
『2つですね。先行するか、それとも最後方から大外一気でぶち抜くか。しかし、最後方となるとオルフェーヴル先輩に振り切られるだけでしょう。ならば選択肢は1つしかないですね』
『そうだ、先行してブロックを避ける。可能なら、キタサンをマークして単独2番手に付けろ。少なくとも、オペラオーかスペに並んでおくべきだ。先行勢で君を凌ぐなら、この2人になるからな。
いたずらしようとして後ろから近付いたゴルシがしばしば蹴られているのを見るに、君は後ろから迫る気配にはかなり敏感、しかも後方の相手との距離をかなり正確に測れているはずだ。それを使い、ときどき後続との距離を測っておくと良いと思う。序盤から中盤はそれでいこう』
『そうなりますと、キタサンさんに圧をかけすぎないようにすることが大事ですね。彼女を先に行かせすぎれば、後方勢が体力を温存して全開の末脚で追いかけてくる。そうなれば私の敗北は必至となるでしょう。違いますか?』
『そうだな、俺もそう思う。1,000メートルが1分2秒を超えるくらいのペースで、かつキタサンとの距離を2、3バ身くらいに取るのがベストかな。
仕掛けるのは遅くても第3コーナー突入時。早ければ、残り1,000メートル地点からって感じだな』
という事前の検討の元、作戦を立てて今ここに臨んでいるのです。
果たして…うん、良い感じです! 1人逃げるキタサンさんの後ろ、単独2番手の位置を占めることに成功しました! あとは
背中に、突き刺すような強い気配を感じる…オペラオー先輩とブライアン先輩のだけは何となく判別できる。その他の気配も多数、私の背中を狙っている…いや、気配というよりもはや殺意!
これこそ
群衆の上げる歓声を左から右に聞き流しながら、
そのまま第1 corner へ進入。中山競バ場は曲線のRが小さい…つまり曲線がきついですから、ちょっと振り返れば後続の様子がよく見えることがあります。
右に首を向けてちらりと振り返ってみると…ふむ、後続の様子がそれなりに見える。オペラオー先輩とブライアン先輩の位置は…想定内。問題は、凄まじい加速力を持つオルフェーヴル先輩の姿が見えないこと。おそらく外側にいるんでしょうけれど、相手が想定よりも前目に付けていれば末脚で捉えられる可能性があります。
ですが、ここで下手に速度を上げると、却って掛かってしまう可能性がある……仕方ない、このまま行くしかないでしょう。それに、こちらの仕掛け地点まであと少しですし。…いや、これは?
「おらあぁぁぁっ! ゴルシ様のお通りじゃーいっ!!」
ドンッ! ドンッ! ドンッ!
これは、ゴールドシップ先輩? そうか、もういつもの戦法を…。これは、私も少し早めに動くべきか。
よろしい、作戦計画を少々変更します。仕掛ける場所は残り900M地点、第3 corner 突入直前!
顔に拭きつけてくる冬風が、下り坂に入ったことで少しきつくなる…下り坂の加速も手伝って、脚がいい感じに温まりつつある。前方を行くキタサンさんとの差は、まだ2馬身前後。
ただでさえ今回は2,500Mだから、私にとっては短い方。そして、中山競バ場は corner がきついことから、マイラーでも脚を温存して2,500を走れる可能性がある。現にディクタストライカさんはそうしてましたし。
つまり…私は、相当に体力の消耗を抑えられている。ならば早めに仕掛けても問題無い!
向こう正面に入って、仕掛ける地点まであと300Mくらい。ここから助走ですね、内
キタサンさんは…まだ動いていない。後続は…気配で見た限りオペラオー先輩もスペ先輩もまだ仕掛ける気配無し。それよりやや遠い位置から殺気を感じる…これはゴルシ先輩じゃないですね。どっちかといえばブライアン先輩。あと、それにくっつくローレル先輩でしょうか。ゴルシ先輩は…足音の感じからして、大外回りで来てますね。私との距離は…ざっと7馬身といったところか。まだゴルシ先輩の加速は不十分……振り切れる。
よし、行きますわよ…お覚悟!
勝利は偉大な祖先のために。Course は短し走れよ私!
燃え上がれ闘魂、脚を回せ!
「大地を駆ける、
じわじわ速度を上げたことで、1馬身差まで距離を詰めていたキタサンさん、その外側を一気に抜けて先頭へと飛び出す!
「うわ、ブレイズさん!? やりますね…でもあたしだって! はあぁっ!」
抜いた直後から、私に追い縋ろうと速度を上げ始めるキタサンさん。ですがこちらの方が速い。今から加速しないといけないキタサンさんに対して、私は既に脚を全開にしかけているので、加速力が違います。
抜いたキタサンさんよりさらに後ろで、動く気配が…これは…ゴルシ先輩じゃない?
「さあ、ヴィクトリー・ロードを歩もうじゃないか! 見せてあげるよ、覇王の実力をね!」
オペラオー先輩の方か。流石の覇気というべきか…ん?
ちょっとお待ちになって……何かがおかしい。
オペラオー先輩は動いた、ゴルシ先輩も来ている、ブライアン先輩はまだ後ろ。スペ先輩やグラス先輩も動いていません。
……オルフェーヴル先輩は何処?
「ぅおらっしゃあぁぁぁぁぁい! ゴルシ様が行くぜぇーっ!」
相変わらずやかましいゴルシ先輩……いや、違う!
ゴルシ先輩の近くに別の殺気…いや、覇気!!
「我が覇道、そこで拝するが良い!」
しまった!
オルフェーヴル先輩、ゴルシ先輩の後ろから上がってきてましたか! してやられた…!
いえ、オルフェーヴル先輩のことを失念していた私の失敗です。やってしまったことは仕方ない、ここからどうするか考えないと。
そんなもの決まっている…最後の全力走行に入った以上、選択肢はただ1つ。全速力で逃げ切るのみ!
この corner を抜ければ、あとは直線を走って坂を登るだけ。残りの距離は…ざっと500。
しかし、オルフェーヴル先輩のこの気配……覇気にしては尋常じゃないほど強い。まさか"
私の不利は否めませんが、なんとか逃げ切ってみせる!
◆◇◆◇
『今年の下半期の総決算! 2,500の彼方の夢へいざ、第○★回有マ記念! スタートしましたっ!』
ゲートが開き、18人のウマ娘が一斉に走り出した。一瞬遅れて実況アナが叫ぶのと、観衆がわっと色めき立つのが同時だった。
「始まりましたわね…!」
メジロマックイーンが拳を握る。
「さて、序盤はどうなるか…」
西郷トレーナーがそう呟きながら双眼鏡を取り上げた時には、もう熾烈なポジション争いが始まっていた。
『さすが精鋭18名、揃ったスタートになりました! 1番人気オルフェーヴル、そしてゴールドシップ、ウインバリアシオンが後方からのレースとなっています。
さあ先行争いですが、やはりキタサンブラックが先頭! 菊花賞でも見せた逃げの走りに徹するようです、その後ろ単独2番手になんとシルヴァーブレイズ! 今日は前からのレースになるのか!』
「よし! ベストポジションだ!」
実況放送を聴きつつ、西郷トレーナーが喜色を浮かべる。
「キタサンさんとの距離はおよそ2バ身、これならスリップストリームも多少は期待できますわね」
「それに、ブレイズちゃんにはキタサンさんの動きがよく見えてるはずだよ。ライスが戦ったマックイーンさんやブルボンさんと、同じ感じだね…!」
メジロマックイーンとライスシャワーが相次いでコメントした。そこへ後ろから声が割り込む。
「考えましたわね」
威厳を感じるその声の主は、他ならぬジェンティルドンナである。
「先行させることで全体のペースをあえて遅めにさせ、オルフェさんの追撃をしのぎ切るつもりですか」
さすが貴婦人、西郷トレーナーの作戦をあっさり見抜いている。
『キタサンブラック先頭、2バ身離れてシルヴァーブレイズ、その1バ身後ろにテイエムオペラオー、スペシャルウィークが並びました。後ろ内ナリタトップロード、外メイショウドトウ、1バ身離れてトウカイテイオーという体制でホームストレッチに差し掛かります。群衆の喚呼が沸き起こります。
トウカイテイオーの後ろは3、4バ身離れてナイスネイチャ、その後ろに外マチカネタンホイザ、内グラスワンダー、後ろにナリタブライアンが息を潜めています。その外に並んでリードサスペンス、後ろにオルフェーヴルが控える、サクラローレルもいます。1バ身差オボロイブニング、外サウンズオブアース。後方2番手ウインバリアシオン、最後方からゴールドシップという体制で1コーナーから2コーナーへ向かいます。
先頭キタサンブラック、1,000メートルの通過タイムは1分2秒95となりました!』
『例年より少し遅いタイムですね。こうなると前方勢が有利になります。後方勢がどうやってひっくり返すか、見ものですね』
シルヴァーブレイズは単独2番手でキタサンブラックの背中を追っている。ペースもやや遅め…西郷トレーナーが想定していた流れの範囲には一応収まっている。ただ、
「もうちょいペース遅くしたかったかな…」
西郷トレーナーの呟きは、後ろからぶった切られた。
「それでオルフェさんを封じられるとお思いなら、それは思い上がりですわ」
ジェンティルドンナである。
「私には分かる…オルフェさんのパワーは、その程度の不利なら打ち砕きますわ。
こうなった以上、ブレイズさんが己の頭で事態に気付き、己の脚で切り開く以外にありません」
「そんなに違うのですか?」
メジロマックイーンが質問した。
「ええ、オルフェさんの特徴は私にも匹敵するパワーと、そこから繰り出される強烈な末脚です。多少の不利はその力技で何とかしてしまいますわ。
あの日本ダービー、貴方も覚えておいででしょう?」
「ええ、あの不良バ場であれだけの着差…尋常のパワーでは不可能ですわね」
得心がいったようで、マックイーンが頷く。
「ということで、ブレイズさん自身の実力が問われますわね」
ジェンティルドンナの発言に、西郷トレーナーは遠い向こう正面に視線を投げた。その視線の先で、ゴールドシップが仕掛け始めている。
「どうなるか…」
やきもき、はらはらしながら《シリウス》一同が見守る先、残り1,000メートルで戦況が大きく動いた。
『向こう正面に入って先頭は変わらずキタサンブラック、1、2バ身離れてシルヴァーブレイズ。2バ身差テイエムオペラオー、その外並んでスペシャルウィークが行きます。その後ろにぴたりとついているメイショウドトウ、その外からナリタトップロード、1バ身後方にトウカイテイオー、それを追ってナイスネイチャ、グラスワンダーが内に控える。その後ろに内サウンズオブアース、真ん中ナリタブライアン、外リードサスペンス、さらに外からゴールドシップが行く、そしてここでオルフェーヴル! オルフェーヴルが動いたあっ!』
ゴールドシップの奇声に当てられて怯んだリードサスペンス、その進路が一瞬内にヨレた。その隙を見逃すオルフェーヴルではなかった。
「民草よ、目に焼き付けよ。これが…覇道を行く王の姿である!」
一息に大外へ飛び出し、一気に捲って上がっていく。その勢いはゴールドシップにも負けていない。しかも、この時点で"王威覇道"…"領域"を発動しており、末脚、雰囲気共に他のウマ娘とは比較にならなかった。
さらにここで、オルフェーヴルの暴威に当てられてリードサスペンスが萎縮した。そこを突き、ナリタブライアンが包囲を破って上がっていく。その一方で、オルフェーヴルを追おうとしたウインバリアシオンがナリブ包囲網に引っかかり、同じくサクラローレルも脱落した。
後方から捲り始めたゴールドシップ、オルフェーヴル、ナリタブライアン。これを止められる者は、もういなかった。
『3コーナーを前にして後続が一斉に動いた! 負けじとテイエムオペラオー、そしてグラスワンダーも動く!
先頭はキタサンブラック、いやシルヴァーブレイズに入れ替わった! その後ろからテイエムオペラオー、そしてオルフェーヴル、ゴールドシップが突っ込んでくる! ブライアンはやや苦しいか!』
レース距離も残り600M程度、先頭はキタサンブラックからシルヴァーブレイズへと入れ替わるところ。シルヴァーブレイズが仕掛けているのを見るに、事前の作戦通りの展開だ。
だが、テイエムオペラオーが動き始めているし、その後ろからはグラスワンダー、オルフェーヴルが上がってきている。ゴールドシップも必死に走っているようだが、ナリタブライアンはともかく、オルフェーヴルの脚勢が鋭い。ゴルシより後で仕掛けたにも関わらず、既にゴルシを抜いて先行集団後方にまで進出している。
「ブレイズちゃん、ゴルシさん、頑張れ…!」
ライスシャワーが祈るように呟いた。
「どうなるかしらね」
ジェンティルドンナが不敵な笑みを浮かべる。
『さあ第4コーナーから直線、中山の直線は短いぞ! 後ろの娘たちは間に合うか!?
残り400、先頭はシルヴァーブレイズ、しかしオルフェーヴルが突っ込んでくる! さらにゴールドシップ、テイエムオペラオー、内からグラスワンダー、スペシャルウィーク!!
シルヴァーブレイズ粘る、しかしオルフェーヴル強烈な末脚! 200を切ってオルフェーヴルが先頭に変わる!』
シルヴァーブレイズも必死で粘っていたのだが、やはり勝てなかった。オルフェーヴルが先頭に立ち、そのまま突き放しにかかっている。シルヴァーブレイズも何とか追い縋ろうとしているが、脚勢が違う。
「これは決まりましたわね」
ジェンティルドンナの呟きが、死刑宣告のように聞こえた《シリウス》メンバーもいたかもしれない。
『オルフェーヴル先頭だ、オルフェーヴル先頭! シルヴァーブレイズ懸命に追い上げる、離れてスペシャルウィーク、グラスワンダー、ゴールドシップ3番手争い!
6番オルフェーヴル先頭でゴールイン! 2着シルヴァーブレイズ! 3着は熾烈な争いです!』
「うーむ、やはり厳しいか…」
結果を見て西郷トレーナーが呟いた。
オルフェーヴルとシルヴァーブレイズでは、体格がまるで違う。当然のようにそこから繰り出されるパワーにも大きな差がある。西郷トレーナーとしても、正直なところかなり厳しい勝負だとは思っていた。
だが、シルヴァーブレイズもかなり奮闘しており、オルフェーヴル相手に2バ身差まで粘っている。3着にはおそらく半バ身差というところだろう。その3着にグラスワンダー、スペシャルウィーク、ゴールドシップ、テイエムオペラオー、ナリタブライアンといった名だたる面々が固まって飛び込んでいるのだから、それらの面々を退けて2着を確保した辺り、よくやったといえるだろう。
「ブレイズちゃん……」
何とも表現しがたい表情でサニーウェザーとライスシャワーがターフを見詰めている。そこに西郷トレーナーがツッコミを入れた。
「サニー、GⅠの空気ってこれで分かっただろう?」
「え、あ……はい。すごい熱気ですね…」
「今のうちに慣れておいてくれ。早ければ来年早々、君もGⅠに出すことを検討しているから」
いきなりのカミングアウトに、サニーウェザーの目が見開かれた。直後、
「え……え、ええええぇぇっ!?」
スタンドの観衆に負けないような大声で絶叫する。
「じ、GⅠ!? 私が!?」
「そうだ。前のみやこステークス(GⅠⅠⅠ)の内容を見ると、最初に加速して先頭を取り、中盤ではペースダウンして脚を溜め、最後に加速して逃げ切るという、逃げのポイントを押さえた走りができていた。タイムも良好だったから、君ならGⅠを取れる可能性もあると判断した。
早ければフェブラリーステークスに行く。それが無理でも、6月の帝王賞には余裕を持って間に合うだろう。
サニー、次は君の番だ」
「はわわわわわ…」
「サニーちゃん、しっかり…」
目を回しかけたサニーウェザーを、ライスシャワーが慌てて抱き止める。その時、
「なかなか満足の行く出来栄えでした」
ジェンティルドンナの声が響いた。反射的に西郷トレーナーが背筋を伸ばす。
「ブレイズさんは、シニア級の面々との対戦経験がまだ十分とは言えない。その中でこの走りができているなら…」
不敵な笑みを浮かべるジェンティルドンナ。
「私としても砕き甲斐があるというものですわ。本当はオルフェさんも打ち破ってほしかったのですけれど。
ではごきげんよう、西郷トレーナーさん。ブレイズさんを腐らせないように。いつかまた、戦えることを楽しみにしていますわ」
悠々と立ち去るジェンティルドンナを、《シリウス》一同は呆然と見送る他なかった。
●●年12月25日 15時30分発走 中山11R GI 第○★回有マ記念
芝2,500M(右・外) 晴 良
1着 6番 オルフェーヴル 2:32.7
2着 10番 シルヴァーブレイズ 2
3着 7番 グラスワンダー 1/2
4着 3番 スペシャルウィーク ハナ
5着 14番 ゴールドシップ ハナ
なおナリタブライアンは6着、テイエムオペラオーは7着で着外入線となりました。
さすがオルフェーヴル、そう簡単に勝てる相手ではありませんね。ブレイズの捲土重来はいつになるでしょう…
お気に入り登録ありがとうございます! ご愛読いただけて光栄であります。
それでは次回予告です。今回の担当は…おや、このコーナーでは新顔さん!
「はじめまして、スティルインラブです……」
お、2人目のトリプルティアラの方! 秋華賞チャンミではお世話になりました!
「いえ、私は…自分のすべき走りをしただけ…。それに、はしたない姿を見せてしまったかも……」
そんなことはありませんよ、闘争心は勝負事には必須のものじゃありませんか。勝負中にアツくなるのは、誰にでもあることですよ。
「そう言ってもらえると、ありがたいです……。
さて、次回予告ですね。オルフェーヴルさんには負けてしまいましたが、シルヴァーブレイズさんも十分強かったと思います。そして有マ記念が終わったということは、もう年末も近い。今年を振り返り、来年に思いを馳せるのも良いでしょうね。
次回『有マ記念の後に:誓う捲土重来』 投稿は少しお待ちくださいませ」
ありがとうございました、スティルインラブさんでした!
「ところで、シルヴァーブレイズさんって、茶色の髪が途中から白くなってますよね。あれって流星ですか?」
え? はい、そうですよ。
「あんな大きな流星を持つ方は見たことがなくって…。それに、あの艶やかな流星を見ていると……」
見ていると?
ってか、なんか空気がおかしくなってきてない?
「熱いものが滾って…喰らってしまいたくなる…!」
ちょ、スティルさん? おーい?
「ああ……あの銀色を、真っ赤になるまで啜って、喰らい尽くしてしまいたァい……!!」
うわあああヤバいもん出てきた! 誰かみゆぴー呼んできてー!!