彼ら彼女らは青春ラブコメを知らない   作:筋肉脳

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作間九十九は基本的に適当な人間である。

 この由比ヶ浜結衣のアホの子度を少し甘く見すぎていたのかもしれない。

この状況でいきなりこのセリフはないよー、最後に『僕はキメ顔でそう言った』とでも付きそうなシリアスさ。

もうダメ笑うぞ笑ってしまうぞ、こんなのダメだろ。

 

「クッ、わはははっ」

「え? 何々⁉︎ あたしなんか変なこと言った⁉︎」

「ああ、大丈夫何も変なことは言ってない……ふっ」

「じゃあなんで笑うのさ‼︎ 意味わかんないし……」

「由比ヶ浜さん、ダメよ。その男のペースに飲まれたら」

 

 雪ノ下がそう言う。

ちぃ、気づかれたか。確かにツボに入ってはいたが途中からは由比ヶ浜をからかおうとしていた。

雪ノ下め、俺の考えを見破るとは流石だな。

そしてそのまますかさず雪ノ下は話を進める。大方、俺に邪魔される前に話を進めたいのだろう。

特にこれ以上どうする訳でもないのだがな。

 

「さっきの質問に戻るわね。 由比ヶ浜さん、ここは生徒のお願いを何でも叶える場所ではないわ。 この奉仕部は生徒の願いを叶える為の手助けをする部活よ」

「? 何か違うの?」

 

 まぁ確かに全部こっちでやっても意味はないしな。そう言う意味では理にかなってる部活なんだろう。

あくまで手助けに、サポートにまわる。依頼者の悩み事は依頼者自身で解決出来るように、自立を促す。

しかし、由比ヶ浜にはそれでは伝わらない。もっとわかりやすく噛み砕いてやらないとな。

 

「要はな、彼女のいない比企谷に適当な彼女を見繕うか、ナンパの仕方を教えるかの違いだ」

「なっ⁉︎ さ、作間⁉︎ 何言ってくれちゃってんのお前⁉︎」

「あるぇ〜? まさか比企谷に彼女がいるのかなぁ⁉︎」

「「⁉︎」」

 

 とてもわざとらしく、雪ノ下の反応を確かめるように俺が満面の笑みを浮かべて振り向くと、やはりというか何というか、驚く雪ノ下の顔があった。雪ノ下はすぐにハッとしていつもの凛とした表情に戻るが、何故か由比ヶ浜まで驚いている。いまだにえっ?えっ?ヒッキーに彼女?えっ?とパニック状態。

俺はそれを見て即座に由比ヶ浜の心の内を理解。比企谷モテすぎだろと内心大爆笑している。まぁとりあえずリア充は爆発するべきだなと初志貫徹とも言い難い適当さをもって、

 

「ああ、ゴメンな比企谷。目の腐っているお前に彼女はな、ちょっと無理があったか」

「くっ、言い返せねえ自分とこのニヤついた顔のせいで余計腹立つ」

「「ほっ」」

 

 弄ることにした。

ほら、こいつを弄れば他の二人の反応も楽しめて一石三鳥じゃあないか。

これから楽しくなりそうだね。わはははははは。




更新遅くなった理由は特にないことが原因です。
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