「子羊くん。君は、レースで勝ちたい、と思ったことはあるかい」
先程の様子とは売って変わり、真剣な表情を浮かべながらアラビアンが問うてきた。ここは、真面目に答えた方が良いだろう。アラビアンに当たり前だ、と返す。
「よろしい。うん、やっぱり子羊くんは《ペルソナ》を扱う素質があるようだね。それも、《ワイルド》の」
《ペルソナ》?《ワイルド》?聞きなれない単語だ。ペルソナとはなんだ、とアラビアンに尋ねた。
「《ペルソナ》とは、ウマ娘がレースで勝ちたい、一着になりたいという気持ちが具現化したものだ。通常であれば、そのウマ娘のみが扱える《固有スキル》として発現するが、ジョーカー、お前は《ペルソナ》、しかも《ワイルド》として覚醒したようだ」
「《ワイルド》っていうのは、今タークが説明した《ペルソナ》を自由に使い分ける力の事よ。そして・・・」
話を聞いている途中、立っていられない程のひどい目眩を感じ、その場に倒れてしまう。
「おや、どうやらお目覚めの時間みたいだね。大丈夫、その時が来れば理解できるようになるよ」
その言葉を最後に、私はもう一度意識を失った。
「だ、大丈夫かい?」
そんなアキュートの声で意識を取り戻した。辺りを見回すと、私が先程までいた学校の教室のような風景ではなく、紛れもないトレセン学園の光景が目に入り、私は帰ってきたのだと実感した。
「ジョーカーちゃん、どうしたのぉ?もしかして、何か受け継いだのかねぇ」
疑問を浮かべるアキュートにちょっと目眩が、と言い訳をしておく。突然教室に飛ばされて、三女神とそっくりなウマ娘に会ったなんて、誰も信じないだろう。
「体調が悪くなったら、すぐに周りの人に言うんだよぉ」
最後まで心配の色を浮かべた目を向けるアキュートを尻目に、教室に向かうことにした。
「では、今日から皆さんのお友達になる、ジョーカーちゃんです」
担当の先生からの紹介が終わり、指定された窓側の一番後ろの席に座る。鞄からモルガナを出し、机の中に入れ、少し軽くなった鞄を机の横のフックにかけた。
「ねぇ、君!」
突然、目の前の席のウマ娘から話しかけられた。栗毛に黄色の瞳がよく似合っており、その仕草から今にも走り出しそうな子だな、という印象をうける。
「ねぇ!君!名前はなんていうの?」
ジョーカーだ、とそのウマ娘に答える。
「そうなんだ!よろしくね、ジョーカーちゃん!マヤはね、マヤノトップガンだよ!仲良くしてくれると嬉しいな!これからよろしくね!」
マヤノトップガン、と名乗ったウマ娘はキラキラとした目でこちらを見ていた。
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我は汝・・・汝は我・・・
汝、ここに新たなる契りを得たり
契りはすなわち、
囚われを破らんとする反逆の翼なり
我、「恋愛」のペルソナの生誕に祝福の風を得たり
自由へと至る、さらなる力とならん・・・
ペルソナの力を育てるウマ娘関係「恋愛」コープが解禁した!
「恋愛」コープランク1アビリティ [変幻自在]
ダートのレースが少しだけ得意になる。
《対象ウマ娘》マヤノトップガン
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