「みんな〜ただいま〜!あれ?トラベラーくん遊びに来てたんだ!」
「お邪魔してるぞ」
「そっかそっか!ゆっくりしていってよ!」
そういえば今まで此処にいて思ったことがある。聞いてみたい気がするけど。良いのかね?もしかしたら踏み込んじゃいけない話かも知れないし。
「それではトラベラーさん、私は衣類の血を落とさなければいけないのでここで失礼しますね」
「あ、おう」
フィーネが丁寧にお辞儀をした後に部屋から出ていく。その後に続いてシアンも無言で部屋を出て扉を閉めていった。
「あ!今日のお夕飯の準備をしてませんでした!」
「ん?じゃあ俺も手伝うぜ!ルーフェ!」
なんだなんだ、まるで示し合わせたようにみんなどっか行くじゃないか。偶然か?それとも狙ってるのか?
「……ありゃまあ、どうやら気を使わせたみたいだね」
「やっぱり?」
「うん、キミとはこうやって二人きりで話す機会があまりなかったからね。L社でもちょっと訓練の会話したくらいだし」
改めて言われるとそうだな。クリークたち個人とは今日、話したことあるけど夢幻だけなかったな。
「それで?今度は何を話すんだ?もうL社でのおもしろエピソードはないけど」
「そうだね……キミからあの二人のことは聞いてるけど、キミ自身のことは聞いたことないな〜って思ってさ。もし良ければで良いんだけど、聞いても良い?」
う〜ん、アビスもそうだけど俺もそう話せるようなことじゃないんだよな。話した瞬間アブノマか!?って思われ……ないな、アン先輩は割とあっさり受け入れてたわ。けどなぁ。
「………やっぱり人間じゃないから難しい?」
「いや、心は人間であるつもり…だけ………え?」
「ごめんねぇ、実は最初からトラベラーくんとアビスくんが人間じゃないの分かってたんだ。これでも多くの人を見てきたからね。割とすぐに分かったよ」
はいぃぃい!?最初から気づいてた!?それって会社に来てからずっとってことだよな!?
「え、わ、うぇ?」
「……ほんとごめんね?もっと仲良くなってから聞こうかなって思ったんだけど。実は僕も似たようなものでさ」
動揺が隠せない俺にいつもとは違い静かな様子で話す夢幻、俺も一旦なんでとかといった疑問は呑み込んで黙る。
「僕さ、こうやって事務所を開く前は野良で活動しててね。何度も実験動物にされかけたことがあるんだよね〜」
「っ!?」
夢幻が実験動物!?ちょっと待って、ちょっと待って本当についていけない!
「もちろん実際になったことはないけど、ある時、本当にとんでもないミスをしちゃってね。もうダメ!って思った時に身体の奥底から湧き上がる力みたいなのを感じたんだ。気づいたら僕は自分の武器ではない、見たこともない武器たちを扱えるようになってた」
つまり、夢幻は元々はただのフィクサーでその武器を召喚する能力も突然使えるようになったと。
「その時からかなぁ、僕は周りから人間でないモノのように認識されて、僕もちょっとだけ人間不審になったり?」
「……なんか今のお前を見てるとそうは思えないけど」
「元々がお気楽だからね僕は」
いや、重い重い!話が重いって!なんてことないみたいに言ってるけど相当なこと言ってるからね!?
「それにさっきはたくさん人を見たことあるから〜って言ったけど、僕の能力のおかげであ、人間じゃないな〜ってなんとなく分かるんだよ」
「そりゃまた、とんでもないことで」
「実際、此処は何かしらの問題があった子がここで活動してるんだ〜クリークは依頼人と仲良くなっちゃうから元いた事務所ではクリークばっかり指名されてやっかまれてたし、ルーフェは心配性な性格だから元の場所でも馴染めてなかったし、シアンは言葉よりも肉体言語!って感じで体の良い厄介払いを受けて此処に来たし、フィーネは……フィーネだけは僕に憧れて入ってきたね」
フィーネは論外と……だからここの事務所は五人しかいなかったのか。特色だけで構成された事務所って普通はないんじゃ?とフィクサーに疎い俺でも思うようなことだからどうしてかと思ってたわ。
「それで他の職員を雇用しないと?」
「いや、それはただ単に僕が雇いたいな〜って思う楽しい子がいないだけ、みんな真面目すぎてさ〜」
まさかの言葉に俺はズッコケた。人が信用できないとかではなくただ面白う奴がいないからって理由だけとは思わなかった。
「あのさ〜…さっきまでの雰囲気なんだったの?」
「うん?僕の過去を話せば話しやすくなるかなって思っただけだよ?」
イタズラ成功したような夢幻の顔を見て思う。
−−−やっぱりこいつの考えてることは分からん
どんなif世界線を出して欲しいですか?
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(if)トラベラー
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(ねじれ)トラベラー
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図書館(指定司書)
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図書館(司書補)
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図書館(館長)
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L社(セフィラ)
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フィクサー(特色)
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その他