八十七話 職場復帰と蒼き星の下で
「昨日は泊めてくれてありがとな夢幻」
「良いの良いの!キミの過去も聞けたことだしね!これで僕たちは秘密を共有した秘密友達というわけさ!」
今日から会社に復帰することが出来るようになったから旅人事務所から真っ直ぐに職場に向かう。夢幻も道中までは一緒の道のりだったけど、会社の近くの交差点で別れた。
「ん?珍しいな、アン先輩がいないなんて」
「トラベラーか、復帰おめでとう、支配人ならマルクトと一緒に何体かのアブノーマリティを連れて泊まりだそうだ」
泊まりに?どっかに泊まれる場所なんてあったか?しかもアブノマも連れてって。
タブレットで現在の収容状況を確認すると妖精以外の女子アブノマが収容違反状態になっていた。お泊まり会に興味がなかったのか?妖精。
「まぁいいや、先に新規のアブノマを世話しとこっと」
アビスは徹夜したのかしてすぐそこのソファで寝てたので放置、というかほぼ男しかいないないま。
「やあ、お前が俺のところに新しく配属になる職員?」
「あ、はい、新規受け入れチームのトラベラーです」
「そう、俺はケセド、福祉チームのリーダーをやってるからよろしく。ここでは職員たちが作業をしやすくするための奉仕を主としたチームだ。例えば身体的な傷を癒したり。精神的な苦痛を和らげたりとかね」
出た!中々に鬼畜なミッションを出してくる福祉の人!隈とかはないけど片手にコーヒーは相変わらずだ。
「そうだ、コーヒー飲むか?」
「あ、どうも」
苦いのは苦手だけど断るのも悪いし貰っとこう。
彼からコーヒーを貰い飲むと、物凄い苦味に思わず顔を歪める。
「あれ?コーヒーは苦手?」
「……コーヒーというより、苦いのがちょっと」
「それじゃあミルクと砂糖を入れると良いよ」
これエスプレッソじゃないよな?それとも俺が苦手すぎるだけ?
お言葉に甘えて砂糖とミルクを入れてから飲み干して収容室に向かう。収容室に入ると中は水色に発光しており、収容室の中心のは蒼いハート型の何かが夥しい数の足に囲まれた存在がいた。
「お前か、ALEPHの中でも比較的おとなしい子だったな」
宗教広げるとか精神汚染がエグいけど。ほんと他と比べたら全然収容しやすい子だわ。
作業中はあのハートを見ながら作業をしないといけないけど。60秒ぐらい作業すると精神汚染されるってあったけど。どうしてなんだろう?
そんなことを考えてると作業時間を忘れてしまい、60秒が経った。
「あ」
しまった!
そうは思っても既に遅く、蒼星が俺にそのハートを近づけてきた。その中は星しか浮かんでいない宇宙は見える。それは引き込まれそうな魅力を放ちただそこにあり続ける。
「あぁ、確かにこりゃ身を投げたくなるわな、けど」
うん、なんだか落ち着く光だ。最後に星を見たのっていつだったかな?それこそレリックが小さい時くらいじゃないか?
「悪いな、俺はアブノマに近い存在みたいだからそれは効かない。だからお前の“星”にはなれない」
言葉が通じるか分からないが俺は蒼星にそう語りかける。こいつのおかげで少し懐かしい気持ちになれた。
−−−“やがて星となって再開しよう”蒼星はもしかして再会願って生まれた存在なんじゃないかと……俺は思った
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