私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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十話 知らない天井だ!(新たな名前)

 う〜ん、ここはだれ?わたしはどこ?

【なんと古典的なボケを】

 

「…知らない天井だ」

 

 目が覚めたらそこは保健室的な場所の天井が見えた。

 あの子に作業をしてからの記憶がない、収容室に入って、気持ち悪くなったところまでは覚えてる。

 

「私は、あの後どうしたんだっけ?」

「あなたは、意識を失った状態でここに運ばれてきた」

「あ、おはようございます」

「はい、こんばんわ」

 

 夜まで気絶してたのね。どうしよう今日は寝れるかしら?

【心配するとこはそこなのか?】

 

「そういえば。あのアブノマはどうしました?」

「起きて気にするの、そこ?」

 

 途中で気絶したからね〜もしかしたら残業かもしれない!だってこの会社ってばブラックだもの!

【それなら心配はいらん、ティファニーという職員が引き継いだからな】

 ……マジ?

 

 つまりは、あの子のことは気にかけなくていいということ。

 

「そうだとしても、そろそろ業務に戻らないと、流石に休みすぎた」

「安静にしてないとダメ、アブノーマリティには時間が経っても影響が残るタイプもいるから」

「え、でも」

「でもじゃない」

 

 なんだか私よりも小さな女の子に叱られてる。のかな。

 

「えっと、キミはここの職員、だよね?」

「えぇ、私は研究班のリーダー兼医務室の医者を勤めてる。アリス」

 

 あれ?研究班っていうと、リムちゃんの上司?それに医者?ここの人って何かしら兼任してる人、多くない?

 

「私は…」

「妹から聞いてるから大丈夫」

「妹さん?どこかで会いましたっけ?」

 

 ん〜妹ってことは、同じ職場で働いてるってことだよね。それらしき人なんていたかな。

 

「初日にあなたに突撃した子だけど」

「え!?リムちゃんが!?」

 

 全然似てない!性格云々よりも容姿が似てない!あ、でもだからこそ似てるという可能性があるんじゃ。

 

「……私の妹はいまは関係ない。いまは、あなたが休むことを優先する」

「…分かりました。お医者さんのいうことは聞くようにって言われましたし」

 

【いうことを聞かなかった場合は?】

 帰ってからお尻ペンペンされた………痛かった。

【えぇ…】

 

 思い出しただけでの、恐ろしかったあの記憶は、今も私のトラウマだ。

 あんなことがあって以来、私は医者の言うことをよく聞く良い子だと言われるようになった。

 

(よう!新しい名前を考えてきたぜって、なにがどうなってんだ?)

 あ、おかえり。

(おう、ただいま〜じゃなくて、なんで医務室で横になってんだよ)

 T–06–27

(あ……ごめん)

 

 それは良いんだけどあれって結局どんな子なのかよく分からない。あのエビもそうだけど。私が知らない子ばっかり来る。

 

「どうやら目が覚めたようだな」

「アン先輩じゃあないですか!」

 

 これはもしや残業通告

 

「今日はもう遅い、会社に泊まっていくといい。もしもの場合を考えて宿泊施設を用意してある」

「え?残業は?」

「はぁ?あるわけないだろう。倒れた職員を働かせるほど鬼ではないぞ」

 

 あれ、この会社ってホワイト企業だったりする?定時になったら帰れるし、施設も色々とあるし、残業もなしとか。最高じゃん!

【そこには命の危険の入っているがな】

(一番の問題なんだよな〜ま、それが分かってて入社したんだけど)

 

「あれ?ここって宿泊施設があるんですか?」

「まあな。昔はこの会社は泊まり込みの仕事だったからな」

 

(ん?なら何が原因で……コンプラか)

 カラスのことを白と言えば白になるような大企業すら変えるとは、コンプラ恐るべし。

 

「それから、警備チームの奴が貴様を心配していたぞ。調子が良くなれば顔を見せてくると良い。私は資料の整理が残っているから失礼する」

 

 アン先輩は言いたいことをだけ言って、そのまま部屋を出て行った。

 これは、心配はしてくれてたのだろうか。それならアン先輩にもお礼を持っていこうと、心に決めた。

 

(さて、それじゃあ、新しい名前なんだけど)

 可愛い感じに名前でよろしく!

(あ、すまんけどそういうのは思いつかん)

 ガ〜ン!

 

 ーーー男の俺に何を期待しているんだこいつは、と思ったが男でも可愛い物好きはいるかと考え直した。

 ーーーそれでも決まった名前は覆らないけど。

 

(誰から聞きたい?)

 もちろん主役である私から!

(ん、お前の名前は『偶像の器』だ。別名レリック!)

 偶像の器?

(まぁ、理由は単純に俺と我を身体に入れてるわけだから器っぽくね?と)

 

 器、器かぁ、つまりはもう一人の私はこの私の器が広いと言いたいのですな!フフフ、この私のことをよく分かってるじゃないの、可愛くはないけど気に入った!

【可愛いに飢え過ぎでは?】

 

(んで、次だけど、我の方は、『赤い深淵』、別名、アビス。とか?)

【なぜ疑問符なのだ】

(いやだって、お前の目を見てるとさ、なんか吸い込まれそうな気分になるんだよ。こう、文字通り深淵を覗いてる。みたいな?)

 深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ!

【…まぁ、別に良いが、あの者と同じ色というのは。少々なぁ?】

 

(最後は俺!何気に1番悩んだのは俺の名前なんだよな)

 え〜!?自分の名前だけに力を入れてるとかズルい!

(あ、いや、そんなんじゃなくて俺ってほか二人と違って能力とかないからさ、普通に名前が思い浮かばなかったんだよ)

 ……それは、なんか。ごめん。

 

(では発表する!俺の名前は『旅人』、別名、トラベラー!今の俺に相応しい名前である!)

【ふむ、前世からの旅行者というわけか】

(そんなわけで、晴れて俺ら三人の名前が決まったわけで、レリックが限界そうだし、休むか!)

 

 言われてみると、少し眠くなってきた。思っていた以上に私は疲労していたようで、またもや瞼が勝手に閉じていく。

 

 ーーー新しい名前は、まるで初めて名前を呼ばれたくらいの嬉しさがあった。

どんなif世界線を出して欲しいですか?

  • (if)トラベラー
  • (ねじれ)トラベラー
  • 図書館(指定司書)
  • 図書館(司書補)
  • 図書館(館長)
  • L社(セフィラ)
  • フィクサー(特色)
  • その他
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