う〜ん、ここはだれ?わたしはどこ?
【なんと古典的なボケを】
「…知らない天井だ」
目が覚めたらそこは保健室的な場所の天井が見えた。
あの子に作業をしてからの記憶がない、収容室に入って、気持ち悪くなったところまでは覚えてる。
「私は、あの後どうしたんだっけ?」
「あなたは、意識を失った状態でここに運ばれてきた」
「あ、おはようございます」
「はい、こんばんわ」
夜まで気絶してたのね。どうしよう今日は寝れるかしら?
【心配するとこはそこなのか?】
「そういえば。あのアブノマはどうしました?」
「起きて気にするの、そこ?」
途中で気絶したからね〜もしかしたら残業かもしれない!だってこの会社ってばブラックだもの!
【それなら心配はいらん、ティファニーという職員が引き継いだからな】
……マジ?
つまりは、あの子のことは気にかけなくていいということ。
「そうだとしても、そろそろ業務に戻らないと、流石に休みすぎた」
「安静にしてないとダメ、アブノーマリティには時間が経っても影響が残るタイプもいるから」
「え、でも」
「でもじゃない」
なんだか私よりも小さな女の子に叱られてる。のかな。
「えっと、キミはここの職員、だよね?」
「えぇ、私は研究班のリーダー兼医務室の医者を勤めてる。アリス」
あれ?研究班っていうと、リムちゃんの上司?それに医者?ここの人って何かしら兼任してる人、多くない?
「私は…」
「妹から聞いてるから大丈夫」
「妹さん?どこかで会いましたっけ?」
ん〜妹ってことは、同じ職場で働いてるってことだよね。それらしき人なんていたかな。
「初日にあなたに突撃した子だけど」
「え!?リムちゃんが!?」
全然似てない!性格云々よりも容姿が似てない!あ、でもだからこそ似てるという可能性があるんじゃ。
「……私の妹はいまは関係ない。いまは、あなたが休むことを優先する」
「…分かりました。お医者さんのいうことは聞くようにって言われましたし」
【いうことを聞かなかった場合は?】
帰ってからお尻ペンペンされた………痛かった。
【えぇ…】
思い出しただけでの、恐ろしかったあの記憶は、今も私のトラウマだ。
あんなことがあって以来、私は医者の言うことをよく聞く良い子だと言われるようになった。
(よう!新しい名前を考えてきたぜって、なにがどうなってんだ?)
あ、おかえり。
(おう、ただいま〜じゃなくて、なんで医務室で横になってんだよ)
T–06–27
(あ……ごめん)
それは良いんだけどあれって結局どんな子なのかよく分からない。あのエビもそうだけど。私が知らない子ばっかり来る。
「どうやら目が覚めたようだな」
「アン先輩じゃあないですか!」
これはもしや残業通告
「今日はもう遅い、会社に泊まっていくといい。もしもの場合を考えて宿泊施設を用意してある」
「え?残業は?」
「はぁ?あるわけないだろう。倒れた職員を働かせるほど鬼ではないぞ」
あれ、この会社ってホワイト企業だったりする?定時になったら帰れるし、施設も色々とあるし、残業もなしとか。最高じゃん!
【そこには命の危険の入っているがな】
(一番の問題なんだよな〜ま、それが分かってて入社したんだけど)
「あれ?ここって宿泊施設があるんですか?」
「まあな。昔はこの会社は泊まり込みの仕事だったからな」
(ん?なら何が原因で……コンプラか)
カラスのことを白と言えば白になるような大企業すら変えるとは、コンプラ恐るべし。
「それから、警備チームの奴が貴様を心配していたぞ。調子が良くなれば顔を見せてくると良い。私は資料の整理が残っているから失礼する」
アン先輩は言いたいことをだけ言って、そのまま部屋を出て行った。
これは、心配はしてくれてたのだろうか。それならアン先輩にもお礼を持っていこうと、心に決めた。
(さて、それじゃあ、新しい名前なんだけど)
可愛い感じに名前でよろしく!
(あ、すまんけどそういうのは思いつかん)
ガ〜ン!
ーーー男の俺に何を期待しているんだこいつは、と思ったが男でも可愛い物好きはいるかと考え直した。
ーーーそれでも決まった名前は覆らないけど。
(誰から聞きたい?)
もちろん主役である私から!
(ん、お前の名前は『偶像の器』だ。別名レリック!)
偶像の器?
(まぁ、理由は単純に俺と我を身体に入れてるわけだから器っぽくね?と)
器、器かぁ、つまりはもう一人の私はこの私の器が広いと言いたいのですな!フフフ、この私のことをよく分かってるじゃないの、可愛くはないけど気に入った!
【可愛いに飢え過ぎでは?】
(んで、次だけど、我の方は、『赤い深淵』、別名、アビス。とか?)
【なぜ疑問符なのだ】
(いやだって、お前の目を見てるとさ、なんか吸い込まれそうな気分になるんだよ。こう、文字通り深淵を覗いてる。みたいな?)
深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ!
【…まぁ、別に良いが、あの者と同じ色というのは。少々なぁ?】
(最後は俺!何気に1番悩んだのは俺の名前なんだよな)
え〜!?自分の名前だけに力を入れてるとかズルい!
(あ、いや、そんなんじゃなくて俺ってほか二人と違って能力とかないからさ、普通に名前が思い浮かばなかったんだよ)
……それは、なんか。ごめん。
(では発表する!俺の名前は『旅人』、別名、トラベラー!今の俺に相応しい名前である!)
【ふむ、前世からの旅行者というわけか】
(そんなわけで、晴れて俺ら三人の名前が決まったわけで、レリックが限界そうだし、休むか!)
言われてみると、少し眠くなってきた。思っていた以上に私は疲労していたようで、またもや瞼が勝手に閉じていく。
ーーー新しい名前は、まるで初めて名前を呼ばれたくらいの嬉しさがあった。
どんなif世界線を出して欲しいですか?
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(if)トラベラー
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(ねじれ)トラベラー
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図書館(指定司書)
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図書館(司書補)
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図書館(館長)
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L社(セフィラ)
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フィクサー(特色)
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その他