私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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九十一話 帰ってきたら黎明同盟

 

 『フハハハハ!良くぞ来たな!我々は更なる進化を遂げてやってきた!』

 「オホホホ!今度という今度はお願いを聞いてもらいましょうかねぇえ!」 

 「……ギチ!」

 

 俺が辿り着く頃には無数の黎明と白昼が廊下を埋め尽くしてその奥には夕暮れがいた。

 

 『我こそは進化した緑の夕暮れ!』

 「そして私は赤の夕暮れ!」

 「……ギチ!」

 「『我らこそ進化した黎明同盟!!』」

 

 俺はそんな名乗りを無視して水平切りで黎明を三体斬り飛ばした。

 

 『貴様!我らの名乗りを無視するとは良い度胸しているな!今日こそは決着をつけてやろう!』

 「………」

 『む?どうした!いつものように軽口でも叩いて見せろ!』

 

 無言で剣を振るう。斬り飛ばした黎明を白昼にぶつけそのまま一緒に貫いた。

 

 『な、なんだ?まるで別人のようだ』

 

 後ろを見るといつのまにか黎明と白昼がいた。どうやらレリックとアビスを置いてきたようだ。“だからどうした?”

 

 『おい!トラベラー!独断行動をするな!貴様の部隊と合流して対処に当たれ!』

 「……断る。俺は俺のやり方で鎮圧させてもらう」

 『な!?そんな勝手が許されるわけが!ーブツン

 

 無線機を強制的に切って会話を強制的に遮断する。今は言うことを聞く気になれない。

 

 『ふん、何があったかは知らんが一人で勝てると思ったから大間違い「黙れ」ぬぉ!?』

 

 二、三回ほど回転を加えて力任せに叩っ斬る。それによって視界が遮られるがそれは相手も同じだ。残骸を避けてピエロをすれ違いざまにブッ刺す。手を斬り落とし、武器を弾く。

 

 「なんだかいつもと違って身体がよく動くな」

 

 普段の俺なら出来ないような動きが次から次へと出来る。コンボ斬りや縦回転斬り。シアンのような一瞬の一撃。流れるような動作で繰り出される攻撃を他人事のように見ていた。

 

 「これが黒のバッジはの効果か?精神異常を起こさないだけだと思ったけど」

 

 相手の攻撃を身体で受けている中で俺はそう呟く、回避をしようっていう気持ちも何故かない。多分これもバッジの影響。頭ではマズイと分かってても心と身体が問題ないと感じてる。これはあまり使わない方が良いかもしれない。

 

 このままだとジリ貧だ。俺は目の前にいると相手をただひたすら斬り続けてるだけだから奥で機械を生み出し続けてる工場を叩けない。

 

 「いっそのことこのまま直進するか?」

 「何が『いっそこのまま直進するか?」だよ!?お前は馬鹿か!?」

 

 俺のことを叱る言葉と同時に白昼が殴り飛ばされた。

 

 「遅かったじゃん?先輩」

 「いやお前が突っ込むからだろうが!今日のお前おかしいぞ!」

 「それ多分だけど今日のツールの影響」

 「ん?どういうことだよ?」

 

 俺はジョシュアにいま起こっている状態について伝えると。難しい顔をしてため息を吐いた。

 

 「理由は分かったが。言うことを聞かないし回避もしない。自己判断での戦闘しかできないってかなり致命的な能力だろ。精神異常無効との釣り合いが取れてない」

 

 ごもっともで、しかもうちの事務所で魅了してくる系のやつって月光の少女と桜や大鳥しかおらんしな。

 

 「ところで先輩以外の人来てないけど。そういうことで良いんだよな?」

 「ここ以外も戦場になってて動けるのは俺だけだった」

 

 回避も命令も聞かない俺と耐久が少し不安にジョシュア。

 

 −−−どうやってこの状況を突破しようか

 

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