私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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九十二話 黄金と黄昏前線

 

 「よっし分かった!なら支配人もこの会話を聞いていただろうしHP弾撃って貰って数を減らすぞ!耐えつつあのピエロと芋虫を堕とせたらベスト!」

 「じゃあ好き勝手に暴れれば良いんだな?」

 「端的に言えばそう。脳筋戦法とも言う」

 

 今の状態を聞いてそれを組み込んだ作成を考えるとは流石は鎮圧職員のジョシュア。

 

 「じゃあお先に失礼させてもらおうじゃないか!むしろそうさせろ今もこうやって身体を無理矢理踏み止まらせてるけどこれ以上はキツい」

 

 身体中から目の前の敵を倒せという衝動が湧いて出てきて仕方がない。所謂バーサクモードの一歩手前に入った気分だ。

 

 「そんな反動が酷いのか?」

 「めっっっっっちゃキツい」

 

 シアンなら嬉々として蹴散らしそうなシュチュエーションだけど身体能力ほぼ一般人の俺がこうなるのって相当ヤバい状態だったりする。ジョシュアのお陰で幾らか冷静にはなれたけどもさ。

 

 「あ」

 

 そう考えてたところで俺の中で何かが切れた。我慢の限界に達したのだろう。気がつけば黄昏を夕暮れに向かって投げつけていた。

 

 「ギシャアー!?」

 「っば!?武器を投げる奴がいるか!?」

 

 黄昏は芋虫の夕暮れに突き刺さり深い傷を付ける。俺はそのまま低い姿勢のまま近く黎明の機械を押し倒して何度も頭部を殴り。最後に頭部を引きちぎり投げ飛ばす。

 

 『な、なんだ、本当に別人のように動くな貴様』

 「フゥー!フゥー!」

 

 視界が狭まって荒い息を吐き続ける。これは少々っていうレベルを超えてる気がする。

 

 「あぁ〜クッソ!もうどうにでもなりやがれ!」

 「あらぁあああ!?貴方なんでこっちにくるんでぃすかああああ!!?」

 

 隣で何かやってる声も聴こなくなってきた。これは本格的に影響を受け始めたのかもしれない。完全に意識が呑まれる前に一つでも良いから工場を壊したい。

 

 俺の考えが伝わったのかして身体は黎明を蹴り飛ばして前に進んでいく。白昼が銃撃で応戦してくるがそれにも構わず工場に向けて進んでいった。

 

 『い、いかん!あれを壊されては黎明と白昼を生み出せなくなってしまう!赤の夕暮れよ!なんとかせよ!』

 「無茶を仰らないでくださ〜い!?私たちもギリギリなんで!アバァアア!?」

 

 ちょっと無茶したけど工場の上に飛び乗った。武器がないから素手でパーツを剥がし始める。

 

 『まずい!これは本格的にまずいぞ!?あれを壊されては我々の苦労が水の泡!』

 「アバァアア!?白昼の鎧も砕かれましたぁ〜!?こりゃ堪らん!!」

 

 ケーブルや歯車など俺の力でも取り除けそうな部位を剥がして少しずつ壊す。

 

 「ギシャアァア!」

 「うぐ!?」

 『よくやった!琥珀の夕暮れよ!』

 

 あと少しで中心部に手が届きそうなった時、横から突然衝撃が走った。見てみると黄昏が刺さった芋虫が俺にぶつかって来たみたいだ。

 

 「ギシャアァア!!」

 「邪魔すんじゃねぇよ!芋虫野郎が!!」

 

 俺はこの感情のままに芋虫と殴り合う。その間も横から黎明や白昼から攻撃を受けるが気にしてる余裕がない。

 

 焦りのせいで余計に影響を受けてしまい。俺は自分に迫る危険に対して気づけなかった。

 

 「おい!避けろ!!」

 「っは?」

 『その首獲った!!』

 

 文字通り俺の首を目掛けて丸鋸を突き出す白昼を見て。またやってしまったと顔を歪める。ジョシュアも黎明に囲まれていて抜け出せない。黒ウサギの時とはまた違ったピンチに陥った。

 

 「バーン!」

 

 聞き覚えのある声と共に廊下の一直線上にある機械たちがその頭部を失った。それは俺の目の前のこいつも同様に。

 

 「うちのトラリンに触んな!撃つわよ!」

 「もう撃ってるだろうが貴様」

 

 そんないつものやり取りを聞いて俺は冷静さを取り戻し、苦笑い。

 

 「こんなピンチだってのに随分余裕だな二人とも」

 「ピンチ?まっさか!私がこの程度で負けるはずないじゃない?無傷でーす!イェイ!」

 「青いバッチにしといて正解だったな。流石に白昼複数相手に魔法少女は心許なかった」

 

 あ〜そういえばいま同部門の全員が体力と精神力底上げされてたっけ?

 

 「ここからは私のターン!ボウガンの強さをこれでもか!って見せつけてやる!」

 

 −−−挑発的な笑みでレリックはそう言った

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