結局昨日はずっと溶ける愛とハグをしてるだけで仕事が終わってしまった。しかもその間も溶ける愛はエネルギー生み出し続けてたしハグだけで装備も抽出も終わった。そしてその装備は俺に意思を持ってるかのように纏わりついてきて他の誰にも装備させる気ないのがヒシヒシと感じた。なので俺がその場その場の都合に合わせて切り替えて使うことになった。
「ところで昨日はなんの話してたんだ?」
「あ〜それならね。プロフィールの更新についての話だったよ。私とアビスンの身体能力が飛躍的に上がってるからそれの更新だった!」
マジか。つまり俺はそこまで上昇をしていないと言うことか。ランクで言うなら間違いなくランク5はいってると思うんだけどな。
「ま、良いや」
「良いのか」
人外の動きが出来なくても黄昏のお陰でなんとかなってるしこれからは抽出した『ラブ』もあるし相手の足を遅くして黄昏で斬るっての中々良いんじゃない?
「それじゃあ今日もアブノマの作業やるか」
「ねぇねぇ、昨日の子はなんだったの?」
「ん〜〜愛情深い子」
溶ける愛は確かにパンデミックの危険性はあるけど管理の仕方を間違えなければ普通にエネルギー多く生成出来るから良い子なんだよな。
「あ、今日のアブノマってあれかな?」
「お、そうだな………ヒュッ」
俺はあのアブノマを見た瞬間、息が詰まった。ALEPHなんて目じゃない、どんな害悪系よりも凶悪なあの“ボタン”が、来てしまった。
「ん〜?ツール型がじゃないよね?」
「ふむ、ボタンであるな」
「っあ……うぁ……」
それに触ったらいけないと二人に言おうとするが恐怖のあまり声が出ない。本家の方ではキレるだけで済ませられるのかもしれないけど。ここは現実、あれがあるだけで身体が竦んで動かない。
「押してみれば分かるかな?」
「待て、こういうのは無闇矢鱈に押さん方が良い」
俺が出入り口で固まってる間も二人は話をどんどん進めていく。お願いだ。頼むからそのままそれには触れないでくれ。取り返しのつかないことになる!
「ん?あれまトラベラーさんじゃないっすか、こんなとこでどうしたんすか?」
「ちなみに僕たちは社内パトロールの最中です。何か問題があれば行ってください」
ヨウマ隊長たちが偶然、収容室の外を通りかかって声を掛けてくる。
「……と……あ」
恐怖で震える身体でどうにかして止めてほしいと伝えようとしても俺の口からは音が少し漏れるだけ。
「……?」
どうにか指だけを収容室に向けることができ、ヨウマ隊長が指を追って視線を移す。
「なに!?おい!お前ら!それに触るな!!」
「え!?はい!」
「わ、わかった」
隊長の鋭い声で二人が急いで離れて収容室から出てくる。
「こちら警戒チーム、支配人に至急連絡を『触れてはならない』が収容された。もう一度繰り返す『触れてはならない』が収容された。今すぐ連絡をしろ。我々はこれより隔離作業を行う」
その声が聞こえてから黄色いテープが収容室に貼られ。ようやく身体が動かせるようになった。
それでも震えは治らず、俺は頭を押さえてその場に蹲った。
「なになに?あのボタンもしかしてかなり危険なやつ?」
「ヨウマのあの反応、間違いなくそうであろうな」
俺はどこかで慢心してたのかもしれない。今の今までに死ぬような大怪我をしなかったからと言ってそれがこれからも続くはずがないのに!
「ねぇトラリンはあれを知ってる…の?…トラリン!?」
「お、おい!どうしたトラベラー!返事をしろ!おい!」
歯がガチガチと鳴り周囲の声が聞こえなくなる。俺はあのボタンを見た瞬間、想像してしまった
−−−会社にいるみんなが死んでしまうという最悪な状況を
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