「うぅ、頭が痛い」
「まさか我があのようなモノの影響を受けるとはな、人間体とは便利であるのと同時に不便であるな」
俺は正気を保つことが出来たけど。あれ職員のランク高くても精神ダメージを喰らうから中々に作業が安定しないから苦手だ。ちなみに『規制済み』装備の担当職員は今のところ見てない。
「お前らは今日休んでて良いぞ〜いつもは俺がそうなってるからな」
頭を押さえる二人をソファーに寝かせてコートを掛けてから収容室に向かう。
収容室に入ると床に灰が積もっていて、その奥には灰で出来た枯れ木のような物が立っていた。
「……洞察一択だな」
俺は床に積もってる灰をかき集めるだけかき集めてから、枯れ木のところに一気に掃いた。
「うぉ!?」
そうすると灰が一斉に枯れ木に集まり出し、墓穴の桜のような大木になると、灰色の花を咲かせた。
「…なんだか百合みたいな花を咲かせるなぁ」
俺がそう思ってると突然頭にイメージのようなものが浮かんできた。いや、見せられた。
−−−昔は平和だった青々しく広がった森は、ある日、強欲なる人の手によって焼き払われた。
それはこの木の記憶だった。気付けば既に火が回り切った森の中で、唯一燃えていない木と俺は対峙している。
−−−命は奪われ、緑豊かだった森は、生命の生存が困難となる不毛の大地へと変貌した。
−−−私は森を守ることができなかった。ただ消えゆく命をその場で見ることしかできなかった。
−−−灰になって残ったのは、たった一つの種だけ。
−−−ならば私は守り抜く、ただ見ることしかできなかった私の亡骸で包み込み、時が来るのを待ち続ける。
灰になった木の中に、淡く光る種が浮かんでいた。
−−−あの森を終わらせるわけにはいかない。
「…それを聴かせられても、俺じゃあ何も出来ることはないよ」
−−−……
「けどまぁ、伝えることは出来る、なんせここはそういう場所だからな、お前の無念も後悔も、全部ここに記録される。俺が出来ることはそれだけだ」
−−−それでも構わない……私は時を待つ、またいつか、美しかったあの景色を見るために
その言葉と共に灰が俺を覆い、散る頃には俺の口に花が咥えられていた。
−−−優曇華の花のように、長い時を経て命は巡る。そうして種は芽となり、やがて蕾へと。
「…蒔かぬ種は生えず、その命を芽吹かせたいなら、ただ箱の中に大事に仕舞うだけじゃあなく、土に埋め、水を撒き、日の光に当ててやれば良かったんだ」
俺ならそうする。大切なものを無くさないためにも。
−−−俺は今にも崩れそうな木を見て、そう思った
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