私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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百二十三話 トラリン愛好会

 

 【 レリック視点 】

 

 「じゃあ俺は出かけてくる、夢幻に遊びに来てくれって誘われてるし」

 「夢幻さんによろしくね〜!」

 

 トラリンが夢幻さんのところに遊びに行ったのと入れ違いでアン先輩達が遊びに来た。

 

 「待ってましたよ!例のモノは用意して来ましたか!」

 「なんでこんな物をマルクトが持ってるのか知りたいが、この際それは置いておくとして、一体何をするつもりなんだ今日は?」

 

 良くぞ聞いてくれましたアン先輩。

 

 「そう!私たちが今日することは!如何にトラリンが可愛いかを語るトラリン愛好会の集まりです!!」

 「帰って良いか?」

 「つれないこと言わないでくださいよ〜アン先輩、ほら、折角レリックさんが準備をしてくれたんですから」

 

 丸いテーブルの上にそれっぽいテーブルクロスとオシャレな燭台が置いてあるリビングを見てアン先輩がため息を吐いた。

 

 「話だけは聞いてやる。後は勝手にすると良い」

 

 アン先輩がテーブルに着くと私が呼んだ人たちも椅子に座った。

 

 「それじゃあ出席確認!一番!ゼロ!」

 「二番!マルクト!」

 「三番、白夜」

 「よ、四番!ティファレト!」

 

 そこから順番に確認して全員がいることを確認してから本題に入る。

 

 「それでは第十二回、トラリン愛好会を始めます!」

 「待て、十一回もやっていたのか?」

 「はい!」

 

 アン先輩が頭を抱えてるけどなんでだろう?

 

 「今回の議題は、こちら!!」

 

 −−−トラリンの可愛い写真集−−−

 

 「前々から検討されていた、トラリンの可愛い写真集!それに使うための写真をどうするかを考えます!」

 「「イェーイ!!」」

 

 いつものようにリムちゃんとマル先輩が盛り上げてくれる。

 

 「…心底帰りたいのだが」

 「まぁまぁ、今回はお試しだと思って」

 

 私は携帯を取り出して、写真フォルダーの秘蔵をみんなに見せるようにテーブルに置く。

 

 「私が提供する写真はこちら!『ヘルパーくんを抱きしめながら眠っているトラリン』の写真だー!」

 「お前は何を撮っている!?」

 「わぁ〜!トラリンさんってばいつもこんな風に寝てるんですか!」

 「それは暑い日にたま〜に見れるの、ヘルパーくんがひんやりとしてるからそのまま寝ちゃった時に撮れた写真よ!」

 

 我ながら良いショットが撮れたと思う!

 

 「では私からはこちらを!『食堂で満面の笑みでご飯を食べているトラリンさん』の写真です!」

 「お前もかマルクト!?」

 

 マル先輩も中々のチョイスね〜

 

 「まだ続きがあります!」

 「なん、ですって!」

 

 マル先輩が胸ポケットから一枚の写真を置く。

 

 「こちらは『写真が撮られているのに気づいて恥ずかしそうに睨みつけているトラリンさん』の写真です!」

 「「おぉ〜!!」

 「……ダメだ、もう手遅れのところまで来てしまっていた」

 

 アン先輩が眉間を押さえてるけどどうしたんだろう?

 

 「ティファレト、お前もこんな馬鹿げた集まりにいつも来ていたのか?」

 「べ、別に好きで来てるわけじゃないわよ!ただ、ちょっと…ゴニョゴニョ」

 

 馬鹿げたとは失礼な!可愛いは全人類にとっての宝だよ!

 

 「では次は私ですね〜!『三鳥に撫でられて満更でもない顔の新人くん』の写真です!!」

 「もはや何の言うまい」

 

 うんうん!みんな良い写真を持ってる!これなら写真集の完成も近い!

 

 「我のとっておきはこれだ『失楽園を装備しリンと背中合わせになっているX』だ」

 「おぉ〜かっこ可愛い!」

 

 アブノマにはアブノマにしか撮れない写真があるわね。

 

 「ところでこれはどうやって?」

 「リンがXに写真を強請り我が便乗した」

 

 なるほど。

 

 「はい!私は『優しい笑みを浮かべてテンテン君を撫でるトラベラーさん』の写真を提供します!」

 「ナイス!」

 

 愛好会で知り合ったオフィサーのチユチョンムちゃんが中々に見れないトラリンの姿を激写!

 

 「わ、私は『ティファレトと向かい合って寝てるトラベラーの寝顔』の写真よ、いつの間にか一緒になって寝てたからつい撮ったモノだけど」

 

 ティファレトちゃんも寝顔写真!これは私の写真と同じページに入れれば良いね。

 

 −−−こうして順調にトラリン写真集は完成したのであった

 

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