「あっぶねぇ!?」
さっきまで俺がいたところにはシアンが大剣を突き刺してクレーターが出来上がっていた。
「うっそでしょ」
「……何を驚いてる。このくらい何もおかしくないだろう?」
生身の人間がクレーター作ってることに驚いてるんだよ。ふざけんなよ。あの緑の深夜でも作れてないのに、え?もしかして夢幻もこれぐらい簡単に出来る?
俺はラブをばら撒いてシアンの足を遅くするが、そんなことは関係ないと言わんばかりシアンがまた消えた。
「流石に何度も見失わないっての!」
「……ほう?」
真上にいたシアンに対して黄昏を投げつけて牽制、弾いたところでワープをして踵落としを食らわせる。けど、普通に大剣で防がれた。
「…あ、それベチョベチョ〜」
「…ッチ!」
もちろんここまでは想定済みなのでラブを腕に垂らして体積を増やす。黄昏を手に戻してから大剣に向かって何度も振り下ろす。
「おらぁ!」
地面に着地したのと同時に黄昏の腹でシアンを殴り距離を離す。
「……なるほどな…前より力を付けたのは確かだが、まだ足りない……お前は全力を出してない」
全力だが?ちょ〜必死にやってるんだが??
「あんたの目には俺が手を抜いてるように見えるのか??」
「さぁな、だが、まだ力を隠している」
なんの話をしてるんです?
「出す気がないなら……その気にさせてやる」
シアンがそう言った次の瞬間には、後ろにあった収容室の扉が真っ二つに斬り裂かれて、俺と同じように驚愕の表情を浮かべた月光の少女が立っていた。
「………っは?」
「…さぁ、死にたくなければ避けろ」
「無理を言うじゃねぇ!馬鹿野郎!!」
「やっべ、俺、師匠呼んでくるからなんとか耐えてくれ!」
「クリーーーク!?」
あっちもあっちで無理を言ってるじゃねえよ!?嘘でしょ!?収容室の扉って白夜ですら壊せない合金性のやつなんだぞ!?
そんな思いも虚しくシアンの攻撃は会社を破壊すると言わんばかりに周囲に亀裂を作りながら俺に迫ってくる。
「うわ!」
水平に振り抜かれた大剣を身体を仰け反らせて回避し、起こす時に頭突きを食らわせワープで逃げる。
「なななん!おおおおま!おま!?」
「…何を言ってるか分からんな」
「ふざけるなよ!?どうなってんだよこの施設破壊出来るとかさ!?」
「……所詮は無機物、斬れないことはない」
無機物以外も斬ったろうが!一瞬だけだけど脱走した案山子が真っ二つに斬られたのが見えたぞ!
「……しかし、埒が空かないな」
「な、なんだよ?」
シアンが大剣を地面に突き刺してジッと俺を見てくる。
「想像してみろ、お前の大事なモノを壊そうとする敵のことを。壊した後でも良い」
滅茶苦茶喋るやん、そんなに俺に隠してる力?がみたいの?
「出来なければ斬る」
「無茶言うねぇ!?」
ひとまず、シアンが待ってる間にそういう想像をしてみる。
「……う〜ん」
なんだろう。全然想像できない、死なせてしまったアンソニーでも考えてみたけど今のアンソニーだと死にそうな感じがしない。レリックとアビスも言わずもがな他のメンバーも死ぬ気が全然しない。
「う〜ん?」
「……遅い」
「いや仕方ないじゃん、想像出来ないだから」
ボタンはともかくとして、白の深夜に出てくる爪が相手でも生き残りそう。
「…なら、俺があいつらを殺すことを想像してみろ」
「シアンが?」
「…やれ」
言われた通りにシアンを見つめ、その光景を想像してみると、さっきまで見えなかった全員の死の未来が鮮明に見えてくる。どれだけ搦手をやってもその圧倒的な暴力で全員が斬り裂かれて、“レリックもアビスも死ぬ様子”が鮮明に見える。
−−−どくん
それを見てしまったが最後、俺の目の前にいるやつに、憎悪が溢れ出る。
「……良い殺気だ」
「あぁ、なるほど、そういうことか」
自覚してしまえばそれはあっという間に俺の身体に染み渡っていった。
「……お前が望んだことだからな」
「御託はいい、来い」
「………殺す!!」
−−−赤く染まった目になった黄昏を持ち、シアンに振りかぶった
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