昨日の戦いでボロボロになった中央本部と、天井をぶち抜いた設計チームの修繕費はシアンのポケットマネーから出されることになり、修繕工事が終わるまで会社はお休みになってしまった。中央本部を壊されたティファレトは頬を膨らまし涙目で睨んできたので俺が今度お詫びをすると言ってなんとか機嫌を直して貰った。
ん?じゃあ休みの間は何をしてるのかって?
「ん〜!トラリンさん!このお刺身美味しいです!もしかして醤油は自家製ですか!」
「前にお前の料理を見たことがあるが、美味いな、23区出身なのか?」
「ただの趣味だよ」
どこからか聞きつけたのかしてL社のみんなと旅人事務所に料理を作っていた。どうしてこうなったのかは朝に遡る。
【 朝 】
−−−ピンポーン!
「うぅん?は〜い」
昨日の戦いの後の疲労が抜けず、さっきまで寝ていた俺は寝ぼけたままドアを開ける。
「トラリンさん!おはようございます!」
「……ふわぁ」
目の前にマル先輩がいる。アン先輩はL社のみんな、それと旅人事務所のみんなもいる。
「あれ?もしも〜し?起きてますか〜?」
「……うん」
「寝ぼけてますねこれ」
何しに来たんだろうと思いながらぼ〜っと見ていた。
「…今なら抱きしめても気づきませんねこれ、意外と可愛いらしいパジャマ着てますしそういう趣味なんでしょうか?」
「マルクト、ここ最近お前がゼロに見えてくるよ、私は」
アン先輩に揺さぶられてようやく目が覚めてくる。
「えっと、それで何か用なのか?」
「トラリンさんが料理を作れると聞きまして」
「………食べたいの?」
「はい!」
【 現在 】
そんな感じで今に至る。後はまぁ、みんなの要望に沿って料理を作っていった感じだな。
【 アンジェラ→餡かけうどん 】
「これで良いのか?アン先輩は」
「あぁ、前に見た時から食べてみたいと思っていたが、ここまで美味いとはな」
目を開けて笑みを浮かべるアン先輩は満足気にうどんを啜っていた。
【 マルクト→マグロの刺身 】
「海産物が食べたいなんて無茶を言うなぁ」
「トラリンさんが保存ポケットを持っていたので何かしらの海産物はあるかなと思いまして」
まぁあるんだけど、刺身に関しては結構難しかったんだよな〜けどやっぱ寿司とか食べたいからどうにかして覚えた。
「う〜ん!美味しいです〜!」
【 リム→フルーツパフェ 】
「あま〜い!凄いよ新人くん!お店開いたら絶対売れるって!」
「別に開くつもりはないんだけど」
リムの周囲に花が舞ってるのが見える。
【 ヨウマ→蕎麦 】
「ほい、特製つゆに浸して食べると良いぞ隊長」
「これは…全部手作りなのか?」
「おう」
マジかという顔で見てくるが知らん、食べたかったんだ。
【 アリス→ミルクティーとミントケーキ 】
「……美味しい、これはアッサム?」
「あれ?もしかしてアリスもビナー様と同じで紅茶が分かる口?」
「リラックスが出来るから」
これビナー様知ったら喜ぶんじゃない?
【 イェソド→サンドウィッチ 】
「どうぞ〜完璧とまでは言わないけどハムハムパンパンのサンドウィッチを再現してみた」
「ありがとうございます。突然訪問したのにも関わらず私の分まで作ってもらい」
「美味しく食べて貰うのは嬉しいからな、気にしないでくれ」
イェソドからはお代わりを要求された。やったぜ。
【 ネツァク→ビールと唐揚げ 】
「ほい、唐揚げで良いのか?他にも用意できるけど」
「じゃあ、なんか適当に頼むわ」
「ほいさ」
いつもよりも酒が進むと褒められた。喜んで良いのか微妙なところだ。
【 ホド→ゴーヤチャンプル 】
「美味しい!」
「お代わりもあるから満足するまで食べておくれよ〜」
どういう原理なのかアホ毛がピョコピョコ動いてた。謎だ。
「ふぃ〜ちょっと休憩」
レリックが屋敷みたいに大きな家に住んでみたい〜なんて言うからこの家にしたけど、今にして思えばそれで正解だったかもしれない、まさか全員がうちの家にやってくるなんて思わんじゃん。
−−−料理を食べて顔を綻ばせているみんなを見て、つい俺も嬉しい気持ちになったのは内緒だ
どんなif世界線を出して欲しいですか?
-
(if)トラベラー
-
(ねじれ)トラベラー
-
図書館(指定司書)
-
図書館(司書補)
-
図書館(館長)
-
L社(セフィラ)
-
フィクサー(特色)
-
その他