「あ〜!さっきは酷い目に遭った!」
「でもトラリン、結構歌が上手かったよ?」
「歌手としてデビューしてもおかしくはないな、クハ♪」
笑い事じゃないっての、なんか知らんけどオーケストラのダメージが無かったから誰も死んでないけど、あれ至近距離で食らってたら普通はヤバいんだよ。
「それで?次のアブノマはなんだ?」
「あ、これだね」
収容室に入ると、そこには椅子とテーブルが置かれていて、そこに一冊のノートが置いてあった。
「うん?これは……日記帳だな」
なんだが、胸がざわつく様な見た目してんな、なんだろ、なんだか落ち着かない、だけどこれは俺の感情じゃないな…まさか、終末鳥?
俺は日記を読み進めることにした。
そこには恨み辛みがただ淡々と描き綴られて見ているだけで気が狂いそうなほどの怒りと憎しみを感じた。
『そもそも僕がこんな目にあっているのはなぜなのだろうか。』
「…え?」
その中で一つだけ気になる文章を見つけた。
『お父さんがこの森に僕を捨てたから?3羽の鳥が消えてしまったから?僕がお母さんを殺したから?いくら考えても状況は分からない。』
「なに……これ?」
「トラリン?」
胸が苦しい、まるで大切な何かを失ってしまったかのように。
この日記の持ち主を俺は知らない、けど、“僕/私たち”は知っている。
『恐らく僕が書くことができる日記はこれが最後だろう。あぁ、全てが憎い。僕を棄てた父親も、僕を捨てた3羽の鳥も。』
「ち、ちが!見捨てたつもりはなかったんだ!俺は、“私たち”はただ守りたくて!」
「これは、まさかあの鳥たちと関連性が?」
「そうなの?アビスン」
胸が痛い、どうして痛いかなんてそんな理由は分かってる。
「いま、トラベラーのやつは終末鳥の力が色濃く出ている。俗にいう“侵食”だ。こやつはいま“黄昏”そのモノになっている」
「つまりトラリンは終末鳥?」
「いや、そうではない。E.G.Oという触媒を通しているからこやつ自身が“トラベラー”というアブノーマリティに変化しているのだ」
あの子だ。これは、あの子が書いていた日記だ。
『そして、僕が殺した母親も、母を殺した僕自身も。もしかしたらお父さんも僕を恨んでいたのだろうか。お母さんも殺した僕を恨んでいたのだろうか。』
「そんなことない!キミのお母さんは、例え死ぬことを分かっててもキミに生まれて欲しかったんだよ!」
そうだ、だからこんな悲しいことを書かないでよ!
私たちの思いは虚しく、既に書かれている日記に通じる筈もない。
『あぁ、もう限界だ。最後くらい笑顔で居たかった。僕は笑顔になったことは、一生で1度も無かった。さぁ、全てを終わりにしよう。さようなら、世界。』
「……う…そ、嘘でしょ?ねぇ!嘘だと言ってよ!」
『ハハハハハハハハハハハHAHAHA歯歯歯歯歯AHAHAHAHAHAH八八八八八はははは笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑hahaha...』
−−−呪いのような笑い声が響き渡り、あの子が脱走したことを証明するアラームが響き渡る
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