俺は小さい頃から人で過ごしてることが多かった。
虐められてたわけじゃない、どうすれば良いのか分からなかった。
両親は仕事で忙しくて遊んでくれることもなかった。
『そうやって一人孤独に過ごしていた』
高校になってもそれは変わらず。一人で過ごしていた。
声を掛けようにもどう話しかければ良いのか分からなかった。
それを変えてくれたやつがいた。
「っよ!それってさ、いま人気の漫画だよな!」
「…まぁ、そうだけど、お前は誰だ?」
「おっと悪い、仲間を見つけたと思ってついな!」
唐突に現れたそいつは人の良さそうな笑顔を浮かべて俺と本を交互に見比べていた。
「なぁ、その漫画、面白いよな!」
「…あ〜そうだな」
「だろぉ!」
暇潰しに読んでいただけだったけど適当に合わせておくと、そいつは聞いてもない漫画のことをペラペラと喋り出した。
「あのシーンがかっこよかった」とか「あのキャラがまさかあんなことに」とか、なんとも楽しそうに話している。
「っと、俺ばっか喋ってたな。お前はこの漫画のどこが好きなんだ?」
「………このシーンが、面白いとは思う」
「そこか!確かにな〜この王道だけどそこがまた良いんだよぉ〜」
(騒がしいやつ)
満足すればきっと興味が無くなる。そう思って今日は好きに話させた。
「あ、もうこんな時間か、また後で話そうぜ!」
「おう…また?」
あれだけ語っておいてまだ話し足りないのかと、呆れた気持ちで見送った。
授業が終わると宣言通りにそいつは来た。
「いよっし、続き話そうぜ!どこまで話したっけか?好きなキャラのことだったよな!」
その時は俺も覚えていなかったので適当に頷いておいた。
「俺はなやっぱ主人公のライバル役が好きなんだわ!どれだけ主人公に負けても何度でも立ち上がって挑戦する!俺もそんな男になりたいぜ!お前は?」
「俺か?えぇーこ、このキャラかな?」
好きなキャラクターなんているはずもなくこれまた適当に指で選ぶと、また語り出す。
「こいつか!良いよな!陰から味方をサポートするって感じでさ!ロマンたっぷりの武器なんかも作ったりしてよぉ!」
「そ、そうだな」
適当に決めたのがとても気まずかったが、その日はそれで会話が終わった。
それからはそいつが漫画を持ってくる度に二人で読んではここが良かった、このキャラが良かったとか感想を言うようになった。
「でさ〜この敵役が…」
「そうか?俺はこっちの食いしん坊が…」
俺は初めて友達と呼べるような関係が出来た、前はなんとも思わなかった漫画が今では楽しみの一つになっていたし、大袈裟に言えば世界の見え方が違った。
そんな心地のいい日を過ごしていると、ある日こう聞いてきた。
「なぁ…お前ってなんかオススメとかねえの?」
「…え?」
「いや、俺ばっかオススメしてるし、お前の好きなもん聞いてなかったな〜って」
正直言って今まで好きなものなんて無かったからこれには困った、困ったけれど俺は見栄を張って「今度会うときに見せる」なんて言ってしまった。
「なんっで俺はあんなこと言ったんだ〜」
家に帰ってから普通に後悔した、そして急いでネットを使って探したら、あのゲームを見つけた。
「ロボトミーコーポレーション?なるほど、少しやってみるか」
オススメの探すのに疲れた俺はタイトルと内容を少し見て、興味を持ったから購入してやることにした。
その時はほんの少ししか出来なかったけど、面白かったのは確かだった。
「そうだ!これをあいつに教えよう」
漫画ではではないけどゲームも好きだと言ってたしいい考えだと思い、次の日に早速このゲームのことを教えた。
「おお〜なんか難しそうだけど面白そう!」
「だろ?俺もまだ少ししか遊んでないんだけど、アブノーマリティが個性豊かで見ていて飽きないんだ!」
初めてオススメの紹介したのと、俺が面白いと思ったものをこいつにも面白そうと思ってくれたことが凄く嬉しかった。
「俺も今度買ってやってみるぜ!そしてお互いに好きなアブノーマリティとか言うのをまた話そうぜ!」
「良いな!それ!」
俺はこいつがいなかったらきっとあのゲームを見つけることもなく、友達も作ることなく一生を終えてたかもしれない。あいつが俺のことをどう思ってるかなんて今では分からないけど。
ーーー俺と同じで大切な親友だと思ってくれていたら嬉しい
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