私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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百四十六話 真っ赤な浴槽

 

 「それで昨日はトラリンがデレてくれて本当に可愛かったんだよ!」

 「へぇ〜それで心なしかツヤツヤとしてるんだね」

 

 あの後帰ったら滅茶苦茶撫でられたからな。犬もびっくりなほど長時間撫でられた。悪い気はしない。(クリフォトカウンター増加)

 

 「それにしてもペットか〜新人くんたちを見てるとなんだか欲しいな〜って思っちゃいます」

 「おうちょっとどこを見てペットだと思ったのか聞かせてもらおうか?」

 「おっと!そろそろ研究に戻らなくては!ではでは〜」

 

 あ、逃げられた。なんかレリックもそうだけど、コソコソとなんかしてる時あるんだよな。何やってるんだ?

 

 収容室に向かいながらそんなことを考えてる。収容室からはどこか鉄臭い匂いが漂っていて少し中に入るのを躊躇する。

 

 「それ考えたら『規制済み』はあんな見た目なのに血の匂い一切しなかったな」

 

 中に入るとそこには赤い液体がたっぷりと入った浴槽が置いてあった。

 

 「え?マジ?」

 

 ちょっと待ってくれこのアブノマいるってことはそういうことなのか?じゃあ本部の方は本当にヤバいんじゃ。

 

 『トラベラー、そのアブノーマリティについての調査は程々で良い』

 

 無線機からまさかの指令、アブノマの世話をしなくても良いとはどういうことだ。

 

 『そのアブノーマリティはな、とある職員によって生み出された存在なのだ』

 「…そ、それはどんな風に?」

 

 もしもこれで予想が合ってたら支部の方でも今後が危険な気がする。

 

 『その職員…Cはな』

 「Cは?」ゴクリ

 『アブノーマリティを生み出そうとして古い浴槽に“大量のケチャップ”を流し込んだ後にコギトを注入したんだ!!』

 「………………へ?」

 

 今なんて?俺の聞き間違いじゃなければケチャプを浴槽に入れて生み出したって聞こえたんだけど。

 

 『その時のやつのセリフが『これが人の意思でアブノマを生み出せるならどんな物を使っても生み出せるかも!』だ!』

 「え……え?」

 『その結果、会社史上初のアホな生み出され方をしたアブノーマリティがこいつだ』

 「はいぃ!?」

 

 まさかのカミングアウトに言葉を失う、心なしか『血の風呂』も「ほんと迷惑だよな〜」って感じのジト目になってる気がする。ってかそのCはあの人しかいないじゃん!何をやってんだ!ケチャップ!?何をどうしたらケチャップを使おうなんて発想になったの!?

 

 「あの、アン先輩のジョークとか?」

 『これがジョークに聞こえるのか?』

 「いいえ、全くもって聞こえません」

 『その時は私とCは同じ本部に所属していて、報告書にありのままのことを書くしかなかった。その時は会社の上司に『こいつも苦労してんなぁ』という顔で同情される私の気持ちが分かるか!?』

 

 −−−いや、ほんと、何やってんのカルメンさん

 

 

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