私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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百五十一話 我らが神よ!!

 

 「昨日は酷い目に遭った。まさか都市中を周ってプレゼントを投げ渡すなんて誰が思うよ」

 

 しかも爆走してる道中なんか他の人も乗ってきたし。白いマントの着けてる人たちとか。

 

 「あの人たちもどこかで見た事ある気がするんだよね〜」

 

 知らないよそんなの、俺見たことないし。

 

 「あぁ、プレゼント配りお疲れ、今日も作業を頼む…と言いたいところなんだが」

 「ん?隊長が言い淀むなんて珍しいな」

 「今日のアブノーマリティは少し特殊でな」

 

 いや、アブノマが特殊なのは今に始まったことじゃないじゃん。

 

 そんな俺の視線を感じたのか隊長は咳払いをしてからすぐそこにいたローブの男を指差す。

 

 「え、誰?」

 「我らが敬愛すべき神の使いです」

 

 あ、こいつやべぇ。

 

 「こいつは本部の方から職員として扱うようにと言うお達しだ」

 「我が神の信託に応じて共に信仰を捧げるのだ」

 「ほう…」

 「え、アビス分かるのか?」

 「信者の言葉は何度も聞いたことがあるからな、翻訳をしよう」

 

 こういうタイプは宇宙の欠片とは別のベクトルで意味が分からんからな。助かる。

 

 『本部より配備されました。これからよろしくお願い致します』

 「マジでこう言ってんの?」

 「うむ」

 

 言ってることと内容が全然違うんだけど。

 

 『私は『ネクロノミコン』と申します。私にアブノーマリティにしている作業と同じ名前を申してくださればリスクは高いですが身体能力を高くすることが出来ます』

 「へ〜それってどういう感じなの?」

 『ぶっちゃけると私の能力を受けた人が死ねば施設が危険に晒されますね』

 

 絶望の騎士とかのタイプだったかこいつ。ちなみに翻訳前はこう言ってた。

 

 「我が名は『ネクロノミコン』この我を通して神に祈りを捧げれば大きな代償と共に汝ら子羊を守る祝福を授けん」

 

 これアビスが居なかったら本当に言葉の意味が分からんかった。

 

 「えっと、じゃあ俺はよく鎮圧とかに出されるし抑圧でお願い出来るか?」

 『分かりました』

 

 試しに俺一人が使ってみて使えそうなら他のメンバーにも使ってもらおう。

 

 「暗黒のファラオ万歳 ニャルラトテップ万歳」

 「ん?」

 

 あれ、この呪文、どっかで…

 

 「くとぅるふ・ふたぐん にゃるらとてっぷ・つがー しゃめっしゅ しゃめっしゅ にゃるらとてっぷ・つがー くとぅるふ・ふたぐん 」

 

 待ってこれ確かなんとかホテプとかいう邪神を崇める言葉じゃなかったっけか?

 

 「にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな! にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな! 」

 「お前まさかあの邪神を召喚しようとしてる!?」

 

 誰でも良いから紫の深夜連れてきて連れ帰ってもらって良いかな!?

 

 「我が呼び声に応え、その姿を現世に表したまえ!にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな!……ッハ!!」

 「ばぁ〜!呼ばれて飛び出てニャルさんだよ〜」

 

 ネクロノミコンが呼び出したのはまさかの邪神だった。中性的な顔立ちで少年とも少女と見えるような子供がクスクスと笑いながら俺の周りを歩く。

 

 「へぇ〜随分と面白い魂を持ってるんだね〜……んふふ♪ねぇねぇ、キミ、僕の力を貸してあげても良いんだけどさ。一つだけ聞いて良いかな?」

 「…な、なに?」

 「ここでは僕たちは割と自由だって聞いたけどほんと?」

 「へ?いやまぁ、結構自由だぞ?許可さえあればアブノマでも自由に都市に行けるし」

 

 そんなことが知りたかったのか?こいつは。

 

 「そっかそっか〜それだけ聞ければ満足!」

 

 うわ〜顔が良いだけに怪しく見える笑顔。実際こいつ怪しいし。

 

 「僕は基本的にキミの運動能力を上げる手助けをするけど。勝手に死んだら他の人間で遊んじゃうからね?」

 

 運動能力、攻撃速度の上昇とかか?とりあえず今日一日はこの邪神を傍に居させてどういう効果があるのかを把握しよう。

 

 −−−うちの支部にまた変なのが来てしまった。この間は断念したけど本部にカチコミ掛けようかなやっぱり

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