「……」
「それで、貴様はこことは別の世界に存在するifの世界にやってきたのだ」
「……そう、なのか」
うぐぁああ!罪悪感が!罪悪感がぁあ!一体向こうの我は何をしとるのだ!?しばき回してくれようか!?
「ねぇ、良かったらあっちのトラリンの話聞かせてもらっても良い?話せば少しは気が楽になるかも」
「…そう、だな…うん、お前がそう言うなら」
これ程までに弱ったトラベラーはあの時以来か。
「…最初は三人でフィクサーをやってたんだ。お互いに弱点をカバーして、依頼をこなして……安定した生活を送ってたんだ。友人や知り合いとも仲良くしてさ」
【 ???トラベラー視点 】
「ただいま〜!今日も余裕だったぞ!しかも報酬の上乗せ貰ったからこれでハムハムパンパン行かないか?」
…あれ?静かだな…いつもならジョシュアやメイソンとかと一緒にレリックが騒いでる筈なのに。
「どうして分かってくれないの!アビスン!!」
「分かってたまるか!!貴様は自分から死にに行くと言ってるのと同義のことを言っておるのだぞ!?」
え?喧嘩?あの二人が?
怒声に驚いてリビングに行くとメイソン、ジョシュア、アセラ、アンソニー、レリックが左側に居て、マリネル、ジョイ、ジェミニ、リン、オノリオ、アビスが右側でテーブルを挟むように睨み合ってる。
「ど、どうした?みんなして怖い顔だけど?あ、あ〜あれか?ハムハムパンパンの美味しいパンはどれかって言う論争」
「そんな軽いもんじゃねえよ後輩、少し黙ってろ」
「………分かった」
あんな怖い顔のジョシュア初めて見た。いつも面倒くそうにしながら意外とノリが良いのに。
「今は確かに安定してるかも知れないけど、翼の一つであるL社に受かったんだよ!?確かに危険かも知れないけどフィクサーやってるよりも安定した生活が送れるようになるんだよ!」
え?L社ってあのエネルギー会社の?
「しかし誰一人としてL社から出てきた者はいないではないか!それなのにいつも人手不足で困っているなどと抜かして、怪しさしかないわ!!」
う、こんなに怒ってる二人を見るの初めて。
「アビス、気持ちはわかるが、今の暮らしだと依頼がないと収入が無くなる。俺は受けた方がいいと思う」
「待ってくださいジョシュア!僕は反対です!誰も出てこないと言うことはあの会社には後ろめたい何かがある筈。そんな危険ば場所に行くなんて無理です!」
一体いつから?いつからこんな会話をしてたんだ?
「ごめんなさい!!!!マリネル!!!!私はそれでも行きたいです!!!!」
「僕は賛同できないかな、今でも充分暮らしていけるのに、なんの情報もないただエネルギー企業と言うだけで行くのは安全性に欠ける」
俺はどうすれば良いのか分からずただただ話を聞いていた。
「ふん…行きたくないならそれで良いだろ。何を議論している」
「アセラ、私はアセラが行くのも許容できないんです。考え直しませんか?」
いつも仲が良いはずの人程、強く睨み合って主張を譲らなかった。
「アンソニー、俺はどうもキナ臭い気がするんです。やめましょうL社に行くのは」
「…ごめんよ。みんなが心配だから、私は一緒に行くよ」
「………そうですか」
譲らないから、ずっと平行線上の議論を続けていた。
「ならばトラベラーに決めて貰おうではないか!これで票は割れる!」
「そうだね。これで決まったら恨みっこ無しだよ」
「…っえ?」
突然俺に話が振られる。
「トラリンはL社に行きたい?あそこに行けば今よりも安定した暮らしが出来る」
「フィクサーとして残るなら、依頼を見つけなければならないが怪しい会社に行くよりは安全だ」
どっちを選んでも、取り返しのつかないことになる予感がする選択肢を突きつけられた。
俺はどっちを選ぶべきなのか分からなかった。だから
「……ごめん………どっちも選べない」
「…そっか、良かった。優しいトラリンのままで」
「そうだな……だが、これで決まりだ」
俺はどっちも選ばなかった。
−−−そして俺たちが元の関係性に戻ってこれないことが確定してしまった
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