番外編 血の風呂が造られた瞬間
【 アンジェラ視点 】
「仕事が進まん!」
私は書類の山だらけになっているデスクを両手でバンと叩き項垂れる。
それもこれも、人員不足が原因だ!上の奴らが無駄に人員を死なせるせいでいつも人手が足りない。
「相変わらず荒れてるね。アンジェラ」
「…カルメンか…研究の方はどうなっている?」
私の同僚であるカルメンが笑顔を浮かべ声を掛けてくる。その表情から若干の疲労が見えるのも気のせいではないだろう。
「うん!そこそこ順調かな、コギトを使えばある程度はアブノマを形にする事は出来るよ。でも、意思が弱い人だと逆にコギトによって引き出された心に呑まれそうになるから、そこから先に進まないんだよね〜」
「そうか、こちらの職員たちの方も、相変わらず管理人が無能のせいで毎日死人が出る。少しはまともな管理人を寄越せ!」
あんな凡ミスをするような管理人をなぜいつまでも使い続けるんだか。上の考えは分からんな。
「はぁ〜〜〜いっそのこと私が上に立つことが出来れば少なくとも、犠牲を減らすことは出来るのに」
「あははは!確かにアンジェラならそういうの得意そうだしね!あ、そろそろ研究の方を進めなくちゃ、じゃあね!」
「うむ、お前も頑張れよ。カルメン」
よくもまぁこのような会社であそこまで元気でいられるな、それに助けられてる部分はあるんだが。
「さて、私もそろそろ仕事を……うん?」
これは発注書か?こんなのさっきまで無かった気がするが。
「なになに?天然由来100%ケチャップ100本の注文……は!?」
誰だこんなにケチャップを発注したのは!受け取りサインは一体誰が。
「…カルメン!?」
追いかけなければ!
私はこういう時、カルメンがまた突拍子もないことを思い付いてしまったことを知っている。
「あ!アン先輩!どうしたんです?そんなに急いで」
「マルクトか!カルメンはどこに行った!?」
「カルメンさんですか?確かアブノーマリティ抽出装置の方に行くのを見ましたね」
「そっちか!後でジュースを一本奢る!」
「ほんとですか!やった!」
あそこで一体何をしようと言うのだ!まさかケチャップでアブノーマリティを生み出そうと言うわけではあるまいな!?
「カルメン!この発注書はどう言うことだ!?」
「アンジェラ!見てみて!これから新しく実験をしようと思ってケチャップを買ったの!」
「なぜ!?」
目の前には古い浴槽があり、そこには大量のケチャップが注ぎ込まれていた。
「おい!カルメンを止めろ!何をしているのか分かってるのか!」
「研究が行き詰まってるんでこういう息抜きも良いかと思いまして」
しまった!この部署の研究員は皆総じてノリが良いことを忘れていた!
「アンジェラ、私、考えたのよ。アブノマは人の心が具現化したモノ、つまり!意思を込めてあげれば基本的にどんなモノでもアブノマになるんじゃないかしら!」
清々しく程の笑顔をカルメンは浮かべそう言ってのけた。
「いや、『なるんじゃないかしら!』じゃない!もしもそれで本当に生み出されたら上にどう報告しろと「スイッチオン!」話を聞け!!」
そうこうしている間にコギトは浴槽に注入され。研究室が眩い光に包まれたかと思うと次の瞬間には。
「で……出来たーーーーー!!」
「「「「「いよっしゃあああああああ!」」」」」
浴槽の中にはケチャップではなく血が溜まり、先程まで無かった目のようなものが浴槽にあった。
「……これは、どう報告すれば良いのだ」
−−−ありのままのことを報告書に書くと同情され、焼肉食べ放題券を貰ってしまった
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