【 トラベラー視点 】
アビスが現れてから割とすぐに打ち解け、三人で今後のことを話し合っていた。
「そういえば、私たちで入社するのは決めたけどさ。あそこ競争率高いよ?どうするの?」
『あ〜それを全然考えてなかったな』
【ふむ…こういう場合には何かしらの伝手があれば楽だと思うが】
翼の企業に入れれば将来は安泰だというレベルの高収入らしいからな。都市中の人が雇用して貰おうとするのは当然か、う〜ん。
『お前はフィクサーやってんだろ?なんかそういう知り合い居ないのか?』
「私の所属事務所、そこまで大きい訳じゃないからね〜全然いない!」
『あらま〜良い笑顔で言い切ったわこの子』
そうなると当選するのを待つしかないのか。
「あ、でもお父さんやお母さんならそういう伝手があるかも」
『お、ならモノは試しだ。行ってみよう』
俺が話し掛けに行くのはちょっとな。自分の娘がグレたと思われかねない。
私の方が彼女の両親であるドリーム夫妻を見つけて声を掛ける。
「お父さん!お母さん!」
「おや?ゼロ、どうしたんだい?」
「私!フィクサー辞めてL社に行きたいの!」
「「えぇ!?」」
おいぃ!?いきなりぶっ込み過ぎだろ!?そこはもう少しオブラートに包んでから伝えるのがセオリーだろうが!
「きゅ、急にどうしたの?もしかしてフィクサー嫌になったの?」
ほら〜!言わんこっちゃない!
「ううん、そうじゃないんだけど、どうしてもL社に行きたいの!」
「…どうしても?」
「どうしても!!」
説得の方法が駄々っ子!これやっぱり俺が出て説得した方が良かったか?
「……そうか。分かった!僕の知り合いにL社の勤務してる人がいるんだ。もしかしたら彼なら融通を聴かせてくれるかもしれない」
「ほんと!?」
説得上手くいってるし。そんなんで良いのか、ここって危ない場所なんだよな?そんな簡単に許可して良いの?
俺がそう思っている間にも話はドンドン進んでいく。
「…これでこの手紙を届ければ、本部とは言わないけど、支部には雇用されるかもしれない。けど、どの翼にも言えることだけど、給料が高い分あそこの安全性は高くない。支部と言うなら重要性が低く尚のことかもしれないよ」
いやまぁ、それ分かってて行くんだけど、やっぱり私の方を巻き込むのはどうなんだ。元々フィクサーとして働いてるわけだし、L社に行きたいのは俺の都合だし。
「うん!…そういうこと気にしなくて良いけどね。同じ私だし」
あれ?今なんか小声で言った?
「それにしても、ゼロも翼に憧れるのか〜」
「ん?“も”ってなに?お父さん」
「いやね。僕が今よりも若い頃、同じように翼に入ることに憧れてさ、路地裏暮らしだった僕には夢のまた夢だったけどね」
「お父さん路地裏出身だったんだ〜」
路地裏出身とかあるんだ……相当苦労したんだろうな。
「あの時のあなたは路地裏出身とは思えないほどにキラキラした目をしてて、可愛かったわ〜」
「…ターシャ、僕も男だから可愛いは恥ずかしいんだけど」
「うふふ、事実なんだもの」
娘の前でイチャつかんでくださいドリーム夫妻。
−−−その後はまぁ、ドリーム夫妻のお陰で一次審査を突破して、その後のテストも難なく合格、晴れてL社に入社することになった
どんなif世界線を出して欲しいですか?
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