【 アセラ視点 】
『こちらチームチェイサー、目標へ接近した。目標は現在違法取引現場へと移動中、チームハートはその場で待機』
「こちらチームゲイボルグ、了解、待機する」
路地裏の壁に寄りかかりつつ、通信の内容を聴く、無線で呼ばれたチームハートとは、俺の所属する事務所の各部隊の名称だ。これには事務所所長曰く意味があるらしい。興味がないから聴き流したが。
「アセラ、俺たち待機だってよって聴いてたか」
「あぁ」
現在、俺たちはある人物の捕縛とある組織の殲滅を依頼され、路地裏に潜んでいる。正直、こう言った隠密行動は好まないが選り好みは出来ない。
「…あ、アセラ、あいつら目標地点に近づいてないか?」
「ん?…ッチ!面倒だな、今ここであいつらに介入されると依頼の達成が難しくなる」
この違法取引を何処で嗅ぎつけたのか、“ねずみ”が取引現場に近づいていた。あのまま取引を掻き乱されると乱戦になる。
「行くぞ。近づかれる前に始末する」
「おい、待機命令は?」
「命令通りに待機して依頼失敗になるか。命令違反をして説教か、どっちか選べ」
「クッソ嫌な二択出してくるな!?やるしかねえじゃん!」
同僚を説得(脅迫)して静かに奴らの後ろに立つ。
「へっっっくし!!」
「誰だ!?」
「ッチ!余計なことをする!」
同僚の一人が大きなくしゃみをして目標にもねずみにも気付かれる。こうなったら全部仕留めるしかない。
「わ、悪りぃ」
「謝る暇があったら仕留めろ。目標は殺すな」
目の前にいるねずみの一人を槍で貫き、引き抜くと同時に死体を蹴飛ばし動きを阻害する。俺はそのまま呆けた目標の元まで行き槍を突きつけ脅す。
「動くな。お前が逃げようとすれば心臓を貫く」
「ひ、ヒィイ!?」
腰に括り付けたナイフを投げ、窓から覗いている相手を殺し近くのパイプ管に目標を括り付ける。
「こちら、チームハート、トラブルが発生して交戦中、目標を確保した」
『なんだって!?チームチェイサー了解!直ちに現場に向かう!』
増援を呼び、俺は目標が殺されないよう敵の攻撃を弾き続けた。
【 心槍事務所・リビング 】
「だぁあ!クッソ疲れた!なんであんな狭い路地に五十人もいるんだよ!」
「知らん。いたからいる。それだけだろ」
幸いにも軽傷者が数人だけであの依頼は達成出来た。
「ん?何を見てる?」
「あぁ、あのL社のインタビューだってよ。スゲェなあそこ、支部だけど物凄い過ごしやすそうだわ」
俺は同僚の過ごしやすいという言葉よりも、アブノーマリティという生き物に興味が湧いた。何度でも蘇る不死の生物、それにコミュニケーションも取れるらしい。
『インタビューはこれで終わりな、アブノマが脱走したわ、俺は対処に行くけどあんたらは逃げた方が良いぞ』
『…あれがアブノーマリティの脱走!?それに、凄い!あの生き物を相手に一歩も引けを取らない!カメラ!あれを映像に収めて!絶対に見逃しちゃ駄目よ!』
「うぉ!あの職員スゲェな、本当に装備のお陰か?プロも顔負けだぞ」
カメラマンが捉えた剣を構えアブノーマリティと対峙するトラベラーの姿。
俺はカメラが撮った映像を見て、あの職員の強さを見た。外見は華奢で戦闘が出来るようには見えなかった筈なのに、自分よりも体格の良い生物を相手に恐れずに立ち向かった。
なぜ俺がL社に入社しようと思ったのかを訊かれたなら、迷わずこう答えるだろうな。
−−−肩を並べて戦いたい相手が出来た
どんなif世界線を出して欲しいですか?
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(if)トラベラー
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(ねじれ)トラベラー
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図書館(指定司書)
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図書館(司書補)
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図書館(館長)
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L社(セフィラ)
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フィクサー(特色)
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その他