(良いか!?絶対逃すなよ!?フリじゃねえぞ!?)
「もう!そう念を押さなくても大丈夫だよ!」
ーーーどうして今日、俺がこんなに念を押していのかと言うと、ついに来てしまったんだ。
やり直し不可避なあのアブノーマリティが、いや大概は俺の管理ミスとかなんだけど。
「えっと、いまはお姉ちゃんじゃないお姉ちゃんになったんだよね?」
「ん〜文面だけ見たらわけわかんないけど、そうだよ!テンテンくん」
ーーーこいつのいうテンテンは昨日のアブノーマリティのことだ。こりゃまた偶然にも俺の職員の一人の名前が付けられた。
ーーー付けたのはレリックで理由はなんかてんとう虫みたいで可愛いかららしい。なんでこいつが俺らのことを知ってるのかと言うのも普通に説明するのがややこしいから教えた。
(アブノーマリティだからって全員が全員俺らの姿を見れるわけじゃねえんだな。これはこれで不便だ)
「あのエビさんもアビスンの姿は見えないみたいだしね」
【あの程度のモノに我らが見えるはずないだろう】
ーーーそうバカにしているが。ウェルチをバカにしない方が身のためだと俺は思う。ALEPHクラスの職員を海飛ばしされたことあるし。
「あら、煤だらけ。掃除道具持ってきおいて良かった」
収容室の中には折れたマッチが影のような少女の胴体に刺さったような実態がいた。
「撫でたい」
(ダメだっつってんだろ!?)
え〜だって可愛いじゃないこの半開きのようなぼーっとしたような愛らしい顔とか、めっちゃ撫でたい。
(それやった瞬間にドカーン!だからな?)
はいはい、大人しく掃除しますよ〜だ。
収容室内の煤を掃除し終わると、外に出て終わり。なんとも単純な作業である。
収容室を出る前はこちらジッと見つめる少女と目が合った。
「やっぱり撫でていい?」
(ダメ!)
「ちぇ」
流石にここまで念を押されては諦めるほかない。
「あれ?小鳥さん、なぜ収容室の外へ?」
この前お世話した小鳥さんはトラリン曰く脱走常習犯らしく、お気に入りの職員をよく小突きにいくらしい。トラリンのところがそうだっただけで他は知らないみたいだけど。
「ッピ!」
「…あっち?」
「あのおじさんかな?」
収容室の外で待っていたテンテンくんと一緒に小鳥さんの向いた方向を見ると、なんとティファニーさんがお酒を飲んでいました。
「っえ、勤務中にお酒って」
【なんと!ここには酒があるのか!】
「私はあまりお酒に強くないからやめてね?」
【ぬぅぅう、身体さえあればなぁ。こう、そろそろ我らを実体化させられんのか?】
そんな無茶な、とは思ったもののアビスン曰く精神力が高ければ実体化に必要な力を解放することが出来るみたい、それにいま来てるアブノマの大半は精神に影響を及ぼす子が多いからその文鍛えられるとも。
(あーいや、ステ上げは作業で上がるようになってるんだよな)
【なんだと!?】
(でも、洞察作業がそれだからワンチャンあるか?というか実体化したところでどうすんだよ。見た目とか声とか、その他)
【そこは心配要らんよ。この我に任せておくといい】
それより小鳥さんが思いっきりティファニーさんに嘴攻撃してるんだけどそれはいいの?
(あれはあいつの自業自得だろ)
「またか!?なんの恨みがあっておじさんのこと突っつくの!?」
「お酒を業務中に飲んでるからでは?」
私のがそんなことを言ってると横でカシャン!と扉が開く音がした。
チラリと見てみると煤の少女がこっちを凝視して外に出ていた。
「ファ!?」
(なんでマッチガールが出てきてんだよぉぉおおお!?頭の上にマークは出てないよな!?)
慌てて確認すると上にはマークのようなものは存在しなかった。
二人でホッと息をついていると煤の少女ことマッチガールちゃんがティファニーさんの方に歩み寄った。
(…あいつにもマークは付いてないよな?)
「ないね」
何が目的なんだろうと思って見ていると、足元に落ちてる酒瓶を器用に口だけで持ち上げて、飲み始めた。
「ちょちょちょ!?未成年の飲酒はダメです!」
【見た目は変わらぬがこやつら成人を超えてると思うが?
「絵面がアウトなの!」
お酒を飲み終えたマッチガールが青色に燃え上がると、それを満足げな笑顔で見て収容室に戻って行った。
「……私、なんで収容室が煤だらけなのかわかった気がする」
(奇遇だな、俺もだ)
ーーーマッチを燃やすための発火剤にするなんて、思わないじゃない
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