私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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百七十三 便利屋の目的

 

  煤だらけになって瓦礫だらけの収容室で俺は瓦礫に埋もれていた。

 

 「ゲホ!ゲホ!…流石に収容室にみたいな…密室空間で受ける爆発は威力が違うな」

 

 しかも事前にお酒を飲んでたせいでより威力が上がってた。体感だけど夢幻に当てた爆発オチの時より高かったかもしれない。

 

 「…」震えながら親指を立てる

 「お前も生きてたか。俺たちはよくあれに耐えれたよな」

 

 そういえばさっきからアラームの音が聴こえないけど、終わったのか?

 

 瓦礫とさっきのダメージで動けないから目だけで周囲を確認すると安全第一と書かれてるヘルメットを被ったらオフィサーが入り口で瓦礫をどかしてるのが見えた。その中には見知った顔もチラホラいる。

 

 「パラーン!無事かーー!?生きているなら返事しろー!生きていなくても返事しろー!」

 「兄者!生きてなかったら返事は出来ないぜ!」

 

 そもそもこいつ無口だから返事しないだろ。

 

 「…お前さ、身体動かせる?」

 「……」首を横に振る

 「だよな…俺も動けない」

 

 最初に食らった時は無限の回復でギリギリ立てる体力は残ってたけど。今回は立ち上がる体力も残ってない。

 

 「“ド“ラ“リ“ン“が“ば“れ“ぎ“の“じ“だ“じ“き“に“〜!!」

 「泣いとる暇があるなら瓦礫を退かさんか!」

 

 こっちもこっちで凄いことなってた。

 

 「良し!お前たち!あともう一踏ん張りだよ!入り口が見えてきた!」

 「クッソ!支部のやつらこんな危険なやつ収容してたのか!?」

 「いつもはこんな爆発しないんだけどね。もしかしたら戦闘の影響で興奮したのかもね」

 

 いや、それもあるんだろうけどいつもよりお酒を飲んでたからだと思うよ。

 

 「見つけた!うわ!こりゃ酷いね、どんなアブノーマリティの攻撃にも耐える収容室が粉々じゃないか」

 「生きてるか!?パラン!」

 「俺も青いのも生きてるけどお前のそれこそ生きてるのか?赤いの」

 

 俺が確認する部分では全身に棘が刺さってるんだけど。よく動けるな。

 

 「ハーッハッハッハッハ!この程度の傷などただの擦り傷に過ぎない!心配ありがとう!名も知らぬ少女よ!」

 「結局お前ら何しに来たんだよ。ただ職員を殺しに来たってならお前らを警察……はいないのか。ツヴァイ協会に突き出すぞ」

 

 アビスに引っ張り上げられ、その場にへたり込みながら問いただす。もし目的もなくこんなことしてるならその頭をかち割ってやる。

 

 「良くぞ聞いてくれた!これは聞くも涙、語るも涙な俺たち四人の物語!、そうあれは二年前…」

 

 なんか過去語りを始め出したんだけど。

 

 「あの日は鳥が歌い花が咲き誇るほど素晴らしい天気の日のことだった!俺たち四人は経営している孤児院で子供たちの面倒を見ていたのだ」

 「あぁ!なんて可哀想な子供たちなんだ!食べる物なく路地裏で痩せ細り死にかけているのを見て兄者は無視なんて出来なかった!」

 

 こいつら孤児院をやってたのか。

 

 「そしてそんな兄者は子供たちを拾って美味しいご飯をたっくさん食べさせたのだ!子供たちはそれにもう感涙!美味しそうに食べていた!」

 

 ふむふむ。なるほど?孤児院の子供が増えたと…。

 

 「だがそれから数ヶ月後、俺たちの孤児院を揺るがす大事件が発生した!」

 

 あ、ちょっと待ってここまで来たら俺も予想が付いたかもしれない。

 

 「孤児院の金が無くなった!!!」

 

 俺は額に手を当てて天を仰ぐ。当たってほしくない予想ほど当たるとは良く言ったもんだ。

 

 「そして俺は天才的な考えを思い付き実行に移すことにした。そう!それは依頼をたくさん受けることだ!」

 

 うん、うん?会社のエネルギー奪って売り払おうとしてた訳ではなく?依頼を受ける?

 

 「そして兄者はこのL社のエネルギーを奪う依頼が一番収入がいいことに気付いた!まさに天才的だ!」

 「そう褒めるなムスタ。ハーッハッハッハッハ!」

 「…………こんな奴らに仲間は殺されたのか」

 

 やるせないな。理由はまともなのに行動がアホなんだから。

 

 「…はぁ、普通に考えても私たちがやってることはテロでしょ」

 「テロじゃない!依頼だ!」

 「……オラァ!」

 「あいたぁ!?」

 

 −−−俺は残った気力と根性で起き上がって黄昏の腹でアドムを殴りみんなの気持ちを代弁した

 

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