私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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百八十話 ナンパ撃退!ハムパン店!

 

 「着いたぞ!ここがその店でハムハムパンパンって言うんだ」

 「オススメはハムパンかしら?」

 「店の一押しだって」

 

 今日二人が回るデートスポットはリサーチ済み!満遍なく護衛出来るように支部の職員総動員してるんだから!

 

 店の中に入っていく二人を追いかけて私たちも中に入っていく。

 

 「『赤い霧』はどこだろうね?彼女なら変装しても目立つと思うけど」

 「う〜ん、見当たらないね」

 

 トントンと肩を叩かれてアビスンの方を見ると、メニューで顔を隠しながら静かにトラリンの方向を指差す。

 

 そこには髪を後ろに纏めて眼鏡を掛けた変装らしい変装をしてないゲブラーさんが接待をしていた。

 

 「えぇ!?ゲブラー姐御!?ここで何をしてるんだ?」

 「見ての通りバイトだ。休みの日はトレーニングを兼ねてここで働いているんだ」

 「そうなんだ。何が特訓に?」

 「大勢の客を避けながら崩れやすいパンを運ぶ瞬発力とバランス。クレームに対する対応力と忍耐力……すまん注文を聞いてなかったな」

 

 なるほど!変装せずにそのまんまの状態で接客するってことなんだね!良い考え!

 

 「俺はハムパン!」

 「じゃあ私も同じやつにしようかしら!一押しのパンを食べてみたいわ!」

 「分かった、ハムパン二つだな、“少し“客が多いから時間が掛かるぞ」

 「「は〜い」」

 

 いま少しのところでゲブラーさんがこっち見た!合図だ!お痛をする人が現れたってやつ!どこどこ!

 

 「あぁ、それとお客様、今は“五番レジ“の近くを清掃中ですのでお近付きにならないように」

 「?分かった」

 

 五番レジね!了解!

 

 「二人とも急いで5番レジに行くよ!」

 「りょ〜か〜い」

 「うむ」

 

 私たちはトラリンに気付かれないようにさっと通り抜ける。

 

 五番レジに近づいて周りを見ると、コソコソとしてる三人組を見つけた。その三人の会話を盗み聴きする。

 

 「おい見たか?あの二人チョー可愛じゃん」

 「だな、今から声掛けに行こうぜ!」

 「そして連絡先をゲットして後は…」

 

 私は真ん中、ケセドさんが左、アビスンが右をやるというサインを送って三人組に近づく。

 

 「それでお前は「ねぇ」ん?」

 「二人は初デートだから邪魔しないで?ね?」

 「おっと、こっちにも可愛い子いるじゃん!ねぇ君名前はなんて言うの?」

 「……はぁ」

 

 話にならないなぁ。二人の邪魔しないでって言ってんのに。

 

 私は月の扇を額に突き付ける。

 

 「器を照らす満月よ。邪を祓う桜の大木よ。邪なる者どもへ終わりなき惑いの闇へと誘い給え」

 「ねぇねぇ?何言ってんの?あ!電話番号でも良いよ?」

 

 フッフッフ、この技は自分に掛ける以外にもこう言う使い方があるんだもんね!

 

 「『鏡花水月』!」

 「あれ?…なんだか眠く……グゴ〜!」

 「…レリック、何をしたのだ?」

 「鏡花水月で泥酔状態にした!」

 

 そもそも鏡花水月って目には見えても手に取れない幻のようなそうでないようなモノだったと思うから、それで三半規管をああだこうだして『酔い』に近い状態にした。それをアビスンに説明すると。

 

 「普通はそんなこと出来んのだが……なんだ三半規管に働きかけたって我知らない」

 

 と言われてしまった。ドウシテ…ちなみに二人とも残りを気絶させたみたい。

 

 「すみませ〜ん!こっちの人が倒れてるんですけど〜!」

 「いまいきま〜す、少々お待ちくださいね〜」

 

 −−−私はナンパ野郎三人衆を引き渡してからサンドウィッチを美味しく食べた

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