「あ!すみません!伝え忘れていたことが一つありました!」
「なんでしょう?」
「形状的に戦闘が出来ないアブノーマリティにはこちらの研究員が開発した『擬人化薬』で人型となっているのでお手元の写真と姿が違います」
混乱を避けるために伝えるのをすっかり忘れてたぜ。まぁ、流石にそんなアブノマを選ぶ人なんていないだろうし大丈夫だと思うけどね(フラグ成立)
『それでは皆さん準備が出来たようなので第一回戦いってみよー!』
アブノマ同士の戦いを近くで見てるから職員の場所が一番の特等席かも。
『一回戦!コントロールチーム!『鉄の兄弟』代表のコンスター選手!』
「ここ、この祭りで、ゆ、優勝して、ここ、高級料理を、たたた、たくさん食べるんだ」
コンスターって人からはオイルの匂いがするけど。あれは義体なのか、それともエンジニアなのか?
『情報チーム!『ブレーメンの音楽隊』代表のミヤオ選手!』
「静かなるオーケストラの美しい音楽を爪の先でも良いから都市中に宣伝するわ!あぁ、なんて素晴らしいことなのかしら!」
あれは、猫のお面なのか?それに静かなるオーケストラって、なんか凄い宗教染みたことになってない?あの人。
『コンスター選手が『歌う機械』!ミヤオ選手が『テレジア』を選びました!どちらも音楽に関するアブノーマリティです!どのような戦いになるのでしょうか!』
『この戦いは、どちらがより音楽に詳しいかが鍵になりそうだな。歌う機械はテレジアよりもランクは高いが、ランクだけが戦闘能力の優劣を決める訳ではない』
ステージにギザギザとした鉄のマスクを着けた男性と、バレリーナのような少女が上がった。これ、さっき言ってた擬人化させたアブノマだ。
歌う機械は片腕が『ハーモニー』になっていてその身体は血で錆びついたような鉄のアーマーを着ている。テレジアはまぁ、オルゴールの少女がそのまま人になった姿だ。
『それではレディー!ファイト!』
「うう、歌う機械!え、遠距離から攻めろ!」
「…スゥ」
「“ア“ァ“ア“ア“ア“ア“!!」
歌う機械の声が音波となってステージに広がっていく。
『おっとぉ!歌う機械ここで大声を発した!突然の大声にテレジアもバランスを崩して隙が生まれました!』
『あれはただの大声ではない。歌う機械の声が音波となりステージを振動させている』
バレリーナにとってバランスは命、どうするのかな?
「ふふん♪ただ叫ぶだけは華麗とは言えないわ!テレジア!振動に合わせてジャンプよ!」
「…!」
『なんと!歌う機械の音波に合わせてテレジア見事にジャンプをして回転しながら優雅に回避する!』
おぉ〜!お見事!
「テレジア!トリプルアクセルからの魅惑のキック!」
「あ、あわわ!歌う機械!かか、回避!」
「…ウガ!?」
『歌う機械!攻撃の最中だったためか回避できずテレジアの回し蹴りが命中!』
『歌う機械はその性質から素早く動くことに適していない。その逆にテレジアは動くことを主体としたバレエが元になっている。素早さではテレジアには勝てないだろう』
しかもトリプルアクセルからの蹴りだから威力もそこそこあるだろうしね。凄いなほんとにアブノマ見るの初めて?
「そそ、そんな!?」
「まだまだ!もっとキックしちゃえ!」
「…!」
「ウグ!グゥ!」
『テレジアの猛攻に歌う機械手も足も出ない!万事休すか!?』
…今更だけどミヤオってどっちかと言うと歌う機械の方だと思ったんだけどな。先に選ばれてたのか?
「たた、耐えろ!歌う機械!」
「ウグググ!」
「このまま私が勝ちを貰うよ!」
このままだとテレジアの勝ちは濃厚だけど。歌う機械が大人しくしてる筈がないんだよな。そろそろ我慢の限界が来るぞ。
「どどど、どうしよう」
「トドメを決めちゃって!テレジア!」
「…ウガァアアアア!!!!」
『ここでまさかの歌う機械反撃ー!大音量による超音波にテレジアが混乱しました!』
『歌う機械の我慢が限界達して、怒りのままに声を発したと言ったところだろう』
俺も耳を押さえてステージを見るとテレジアが吹き飛び身動きが取れなくなっているのが分かる。
「ガァアアアアア!!!」
「うっそぉ!?テレジア!しっかり!」
コンスターの指示はちょっと頼りなかったけど結果的には歌う機械の最大限の実力を発揮させたことになる。力は歌う機械の方が上だから、テレジアはもう戦えないな。
『テレジア!行動不能により勝者!コンスター選手です!』
「やや、やったぞぉ!」
「そんなぁ〜」
−−−初っ端から擬人化させたアブノマだったからどうなるかと思ったけど良い試合だった
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