私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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二百話 五回戦!『規制済み』の罪!

 

 「大丈夫か?赤い靴」

 「えぇ、平気よぉ、でもちょっと踊り疲れちゃったわぁ」

 「じゃあこっちにおいでよ〜!みんなで一緒に試合見よ!」

 「そうするわぁ」

 

 結構ステージ大きめにしたんだけどそれでも場外落ちになることがあるのか。

 

 『それでは続いて五回戦!教育チーム!『旅人事務所』代表!『極彩色の旅人』夢幻選手!』

 「イェーイ!みんな見てる〜?」

 

 やっぱり出てたか夢幻、あいつ真っ先にこう言うのに食い付きそうだもんな。

 

 『安全チーム!『謝肉祭』代表のアルファ選手!』

 「勝ちましょう、賞品が欲しいです?負けません、リゾートに興味あります?」

 

 なんて独特な言葉使い!?

 

 『夢幻選手が『突き刺さる罪』!アルファ選手が『規制済み』を選びました!突き刺さる罪はその特性上から変幻自在の戦闘を得意とします!対する『規制済み』はその全てが規制されており謎に包まれています!それと観客の皆様の安全のため観客席には認知フィルターを作動させているので絶対に観客席から離れないでください!離れた場合は自己責任です!』

 

 へぇ、突き刺さる罪ねぇ………俺か!?

 

 「夢幻!これはどう言うことなんだ!?」

 「やっほ〜!トラベラーくん!キミと戦えると聞いたら選ばない手はないと思ってさ!ジャンケンに勝って晴れて代表になれました!」

 「ジャンケン!?ジャンケンで代表決めたのか!?」

 

 俺を選ぶ物好きなんていないと思ってたけど居たわそんな物好き。

 

 「姿が見えません、不気味です?好都合です、余裕です?」

 「………?」

 

 なんか分からんけどバカにされてるのは分かった。ムカつく。

 

 俺は自分の手持ちも武器を全部出すと釘が俺を刺そうとするのを躱す。

 

 あれからアブノマ状態でも動ける様に出来ないかと考えたら思い浮かんだことがこれだ。『釘に当たらなければ良いんじゃない?』と、シンプルだからこそ効果的な案だと思う。

 

 「おぉ〜!」

 

 まぁその代わり、E.G.Oを刺して変化しなくちゃいけなくなったけど。

 

 黄昏と憎シミが俺を貫きラブの粘液が俺の全身を包み込む。そうしたらあら不思議。あっという間にアブノマ釘なしバージョンの完成!

 

 『へぇ?なんだか手足はセフィラみたいなってるんだな』

 「すっごーーーい!何それ何それ!凄い凄い!どこが凄いって全部凄い!もっふもふだしメカメカしいし、とにかく凄い!やっぱうちの事務所来ない!?」

 『いま勧誘しないでよ!?公衆の面前だぞ!?お前の影響力考えて言ってくれ!』

 

 これ都市中の人が来てるんだよね!?これ余計に俺が他の企業とかに目を付けられるやつじゃん!

 

 『えぇ〜…それではレディー!ファイト!』

 

 「トラベラーくん!なんか適当にやっちゃって!」

 「えらく適当だな!?指示する気ある!?」

 「ない!」

 「おい!」

 

 やっぱこの人滅茶苦茶だ!

 

 そう思いながら釘を五本心臓に突き刺して『ジャスティティア』『残り香』二人『名誉の羽根』『ミミック』を生み出した。

 

 『ジャスティティアとミミックは引き付けて!残り香と名誉の羽根は後ろから撃ちまくれ!』

 「避けなさい、本体を攻撃です?生み出したものは無視です、早期決着です?」

 「……!」

 

 『突き刺さる罪が開始早々に眷属を生み出します!それぞれが我が社にあるE.G.Oが元になった眷属たちです!しかし『規制済み』それを無視して突き刺さる罪に突撃していくー!』

 『なるほど、眷属を生み出す本体を撃破することで早期決着を狙ったか。確かに本体を倒せば眷属は消える』

 

 あ〜夕暮れの緑とかなら有効的なんだけどね。

 

 「首を狙いなさい、一撃です?」

 「………!」

 

 俺の首に『規制済み』の攻撃が食い込む。

 

 『『規制済み』が突き刺さる罪の首を狙い澄まし強烈な突きを当てたー!だが突き刺さる罪は微動だにもしません!』

 

 「……?」

 『よっこいしょ!』

 

 俺は『規制済み』を持ち上げて思いっきり眷属たちに投げつけた。

 

 「大丈夫?トラベラーくん」

 『夢幻、あんたも人が悪いな、俺の耐性が高いの知ってて聞いてるだろ』

 

 そう言ってる間にも穴の空いた心臓から液体が漏れて眷属を生み出していた。

 

 「うわ〜側から見ると凄い集団リンチ」

 

 でも逆に言えば俺の眷属全員倒されたら俺負けるんだよな。

 

 『一体どうしたことでしょう!突き刺さる罪はまるで傷を負った様子を見せません!』

 

 「もしかして不正です、ズルしてます?訴えます、失格です?」

 『んなわけないだろ』

 

 『ふむ、突き刺さる罪自体は全ての攻撃に耐性を持っているためダメージを与えることは出来ない。しかし眷属を倒すことによりその体力を削ることが可能だ。故にこれは不正ではない、突き刺さる罪の能力だ』

 

 解説ありがとうアン先輩。

 

 「ねぇ、血がたくさん出てるけど痛くないの?」

 『特には』

 

 釘を刺した本数によって眷属の数は決まるけど、地面に刺さってる釘にこの液体が掛かるとまた眷属が増えるという感じにするのに苦労した。

 

 『う〜ん、これ別に俺が動く必要なかったな』

 

 なぜか眷属が一体も倒されないまま『規制済み』が沈黙した。

 

 『流石に数の暴力には『規制済み』も勝てない!『規制済み』戦闘不能により勝者!夢幻選手!』

 

 「やったね!僕なんにも指示してないけど勝てたー!」

 『せめてなんか指示はして欲しかったかな!?』

 「ありえません、私の負けです?」

 「………」

 

 −−−結局最後の最後まで夢幻に振り回された気がする

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