二十三話 イラッシャイマセ
分かったな?だからエンケファリンはダメなんだ。
(薬物ダメゼッタイ!)
【我の考えている想定の倍以上はやばいんだが?】
ネツァクとホドに顔合わせをした翌日に安全チームのメインルームで細かくエンケファリンの危険性について教えておいた。ありゃマジでやばいからな。
「よ、これからよろしく頼むぜ」
「あ、はい」
ネツァクがビール片手に声をかけてくる。二人と会話するのに集中していて気の抜けた返事になってしまったがまぁネツァクだしあなり気にしなくてに良いか。
「ま、ここにはお前以外の職員はいねえしあんなり力を入れなさんな」
″エッ″またなの?いくらなんでもここ職員少なすぎじゃない!?俺ここの職員オフィサー以外にはティファニーにしか見てないんだけど!?
(でもコントロールチームには新人が何人かいるんでしょ?)
【それにも会ったことがないだろう?】
今も見ぬ新人職員のことを話しているとタブレットから【 T-01-j64 】に洞察作業という指示が入った。
また見たことないアブノーマリティだ。しかも数字があの脱走常習犯と?同じなんですけど。これそんなすぐに来ていい奴じゃない気がする。
「けどなぁやらきゃダメかぁ」
いつものように収容室に向かい中に入ってみると目の前には頭がブラウン管テレビ、体が人間でコンビニ店員の格好をした奴がカウンターの内側に立っている。
「イラッシャイマセ」
そのテレビマンは収容室に入った俺を客として認識しているのかそんなことを言ってくる。けど、商品みたいなのは全くないようににえるんだけど?
「何ヲオ求メデスカ?」
「え、え〜、それじゃあおにぎりください」
「具ハ、何ニ致シマスカ?」
「鮭で」
いやなんだこれマジでコンビニ店員みたいじゃねえか。
(へーこれがコンビニ店員なんだぁ)
あ〜そういえばこっちにはコンビニ無かったな。
「鮭ノオニギリハ、10エネルギートナリマス」
「へ?エネルギー?」
もしかしてボックスのことか?ちょっとまってこれが初の作業だからそんなの持ってないんだけど、え?脱走するこいつ?
【ふむ、トラベラーよ安心せよ。そこは我に任せるがいい】
良いけど変なことすんなよ。
何か考えているアビスに主導権を渡すとアビスはカウンターに肘を付いて何かを取り出す動作をした。
「店主よ。カードで」ドヤァ
ドヤ顔で何言ってんのお前?しかも何も持ってないし。
「承リマシタ。ポイントカードはオ持チデスカ?」
ウッソだろおいマジか。
(ちょっとやってみたい)
まさかの通じたことに驚きを隠せない俺である。え、もしかしてこいつがやってるのってコスプレみたいな感じ?
「どうだ、作業は終わりだ」
【ドヤ顔すんなし】
(次私がやる〜)
いやほんと訳が分からん、これって代償必要系の奴だと思ってたけどただのコスプレなのか?うーん。まぁ、いっか。
少しだけ懐かしいやり取りを見た俺はこれ以上このアブノマについての事を考えないようにした。一応は良判定になってるから洞察は当たりなのか?そう考えていると今度は抑圧作業の指示が入った。
「抑圧、抑圧、あれ?何気に俺が抑圧作業するの初めてだな」
【そういえばも何も今まで一回も抑圧をやったことはないぞ】
あ、そうなのね。
「イラッシャイマセ」
収容室内に入ってから思う、抑圧って否定的な行動を取れば良い作業だってのは知ってるけどどうすりゃあ良いんだ?
「と、とりあえず、金を出せー!」
強盗に成り切ることにした。
「ゴ注文ハ?」
「金だよ金!金を出せって言ってんだよ!」
やっておいてなんだけどこれ絶対違う気がすると思うのは俺だけだろうか。
「商品ニハゴザイマセン。ゴ注文ハ?」
「こんなことも分からんはポンコツ店員だなこの野郎!」
「クレームヲ探知、対クレーム対応ヘト切リ替エサセテ頂キマス」
ん?対クレーム対応?なんか不穏な言葉が–––
そこまで考えていると俺の体を覆うほど影が突然現れた。出てきた方向を見てみるとそこには図体が二倍にも三倍にも膨れ上がったまさにロボットという見た目をしているアブノマがその顔を赤くさせて俺を見ている。
「冷ヤカシハオ断リ!一昨日キヤガレ!」
−−−そんな言葉と共に俺は殴り飛ばされた。
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