私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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二百十話 月明かりのオーケストラ!

 

 【 静かなオーケストラ視点 】

 

 「…実に素晴らしい夜です」

 

 私たちは今現在、とある会場に来ている。この夜、私たちの演奏を都市中に聴いてもらうために。

 

 「良い月が出ているよ」

 「…グガァ」

 「……」

 

 今は観客が居なくとも構いません、なぜなら演奏を始めれば人が自ずと集まってきます。

 

 「歌う機械、音響の準備を」

 「グゥ!」

 「テレジア、踊れるように準備を進めてください」

 「……」

 

 音のスペシャリストである歌う機械、踊りのスペシャリストであるテレジア。そして。

 

 「さぁて、私も久しぶりに弾くかね。良い指揮を期待しているよ」

 「えぇ、このような素晴らしき大舞台、失敗させる訳にはいきません!あぁ!久しく感じるこの高揚感!まるで私がこの指揮棒を初めて手に持ち始めた時のようです!」

 

 世界を震わせた伝説のピアニストであるラ・ルナ、そしてこの私!

 

 「私史上最高の演奏会になりそうです!」

 「昂り過ぎて変な指揮をするんじゃないよ」

 「もちろんですとも!」

 

 むしろ私は昂っている時の方がいい指揮が出来るんです。

 

 「こんな大舞台に俺たちを呼んでくれないなんて、水臭いなぁ」

 「観客としてなら大歓迎ですよ?指揮者は既に足りているので」

 

 やはり来ましたか。『青い残響』

 

 「それに、今宵は我々が予約をしていた演目ですので、静かに聴いていてくださると助かるのですが」

 「静かに聴いてるだけ?冗談、こんな楽しそうなこと目の前でやられるとやってみたくなるのが人の性ってものだろう?」

 

 確かにそうですね。

 

 「では、他の観客に迷惑を掛ける人にはご退場願いましょう!」

 「俺と共演してくれないのかい?悲しいなぁ」

 

 今日のために準備を進めて、ダ・カーポを使えるように練習をしてきました。準備は万全!

 

 「第一楽章!」

 「さぁ、幕を開けよう!」

 

 偶然なのか意図しているのか分かりませんが彼の武器は私と同じ大鎌、なら間合いも同じ!

 

 「それにしても舞台に上がるのは貴方一人ですか?随分と余裕ですね」

 「彼らには少しの間身体を休めてもらってるだけさ、この後はメインステージが待っているからね。これはそのための余興だよ」

 

 お互いにぶつかり合う武器が甲高い音を立て旋律を奏でる。

 

  「フフ、この私を前座扱いですか。ではその前座で満足して頂けるよう全身全霊を持って演奏しましょう!第二楽章!」

 

 ピアノは今までにない荒らしく狂気的な音を生み出す。

 

 「へぇ、良い動きじゃないか」

 「そうでしょうともそうでしょうとも、私は何事にも全力で挑むのが性分なので、第三楽章!」

 

 旋律がテレジアの周りを囲うように踊り始める。

 

 「あぁ、これ程までに素晴らしい演奏は初めてですよ!一生続けていたいくらい!第四楽章!」

 

 楽器たちが重なり合い誰もが聴いたこのないハーモニーを生み出す。

 

 「この演奏の邪魔をさせはしませんよ、今宵の主役は我々、“奏者“(アブノーマリティ)なのですから!」

 「へぇ、主役と来たか。ならその脚本は変えないと、俺たちが噛ませ役だなんて勿体無いじゃないか!」

 

 私の旋律と彼の蒼い軌跡が交差する。

 

 「最終楽章!」

 「フィナーレと行こうか!」

 

 貴方が言うように確かに私は前座に過ぎないのかもしれませんね。ですが、私たちは第二公演の準備もしているんです。この舞台に最も相応しい

 

 −−−“奏者“(彼女)と共にね、これはまだ序曲に過ぎませんよ?





  参加者

 コントロール:『ねずみトリオ』『鉄の兄弟』『終止符事務所』『リウ協会』『???』
 情報:『ブレーメンの音楽隊』『鉤事務所』『紫の涙』『人差し指』
 教育:『残響楽団』『旅人事務所』『視線事務所』『奥歯事務所』『R社』
 安全:『ピエールのミートパイ』『謝肉祭』『杖事務所』『街灯事務所』

どんなif世界線を出して欲しいですか?

  • (if)トラベラー
  • (ねじれ)トラベラー
  • 図書館(指定司書)
  • 図書館(司書補)
  • 図書館(館長)
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  • フィクサー(特色)
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