重たい空気のまましばらくそこから動けずにいる私は
「お菓子でも食べてよっと」
お菓子を食べて現実逃避をすることにした。
懐からこの世界の隠れた人気店で買った美味しいお饅頭!今日は私が食べる番だからね?
ーーーいや待ってくれ我もそれを食べたいのだが。
ーーー落ち着けって、ちゃんと人数分買ってるから。
((ナイス!))
ーーーいや俺ら一緒にいるはずなのになんで知らないんだよ。
「むむ!この香りは!」
私がお饅頭を袋から取り出すと、重たい空気が一瞬で拡散し、研究員のはずのリムが某ハリネズミもびっくりなスピードで目の前に現れた。そして彼女は私の手をお饅頭ほと引き寄せて匂いを嗅ぎ始めた。
「やはり!このお饅頭はどこにあるかも分からない知る人ぞ知るお菓子の名店!夕暮れ亭のお饅頭!!どこそれを!?」
「え、どこと言われましても、その、竹林で?」
私がそう言うと顔をズイッと近づけてきた。
「どこの!?」
「えっ……と」
やばいやばいやばい、鼻息荒いし目がギラギラしてて怖いんですけど!?
そんなにこのお菓子って手に入れづらいの?
ーーー店主は分かりやすいように看板も立てたのに客が来ないと嘆いていたが?
ーーーそもそも有名なのに見つからないんじゃお菓子を食えなくないか?
そんなこと言ってないで二人とも助けて〜!
「落ち着け、新人が怯えているだろ。…ところでその話を詳しく聞きたいんだが」
「あー!一人だけいい思いするつもるだね!許さないよ!」
「そんなことはしないさ」
ーーー駄目だ収集がつかねぇ。悪い、俺の分ともう一つ渡せば大人しくなると思うし、残りの二つ渡してくんね?
ーーーエッ
う、うん、分かった。
「えっと、良かったら、まだ二つあるのでお二人でどうぞ」
「「いいの(か)!?」」
「ハ、ハイ」
懐に入れていたもい二つのお饅頭を取り出すと勢いよくひったくられて目線を二人に戻した頃には、すでにお饅頭の袋しかそこには残っていなかった。
「…私も早く食べとこっと」
お父さん、お母さん、私はどうやらとても個性的な上司の下で働くようです。この先どんなことになるのか分かりませんが頑張っていきたいと思います。
ーーーなんて思いながらどこか遠い目をして相方は饅頭を食べるのであった。
「感謝する、あの店は本当にどこにあるか分からず。探すのに苦労していたんだ。菓子が好きというわけではないのだが、あの店の菓子は格別でな」
ーーーヨウマは少し恥ずかしそうにいうが。あの勢いを見ているとお菓子が好きな人にしか見えない、リム方は恍惚とした表情で頬に手を当てていた。
「は〜こんなところであのお菓子と巡り会えるなんて、人生捨てたもんじゃないですねぇ。このまま食べ終わってしまうのが名残り惜しいです」
その話を聞いていたつみぜんさんは興味が出たのか「私も食べてみたいですねぇ」と呟いていた。
いや、あの身体で食べれるの?
ーーー食べれるから言っておるのだろう。我としてはすぐに食べたかった。
ーーー明日はお前の番なんだから我慢しろよ。あの店の菓子が美味いのは同意するけどよ。
「さて、挨拶…にしてはかなり脱線してしまったが。お前の戦闘などについて訓練するのが俺で、お前が実際にアブノーマリティの世話をして得た情報をリムに渡すのがお前の仕事になる、これからよろしくな」
「は、はい!よろしくお願いします!」
「それじゃあ早速なんだけーーぐへ!」チーン
顔合わせを済ませたと言って未だに質問しようとするリムちゃんを気絶させたあと、ヨウマさんは収容室にを去っていった。
ーーー結局あの効果音の正体は分からず仕舞いだったな?それにしても。
「疲れた〜なんだったんだよ。警備チーム?研究班?聞いたこともなかったな」
「お疲れ様です。私に身体でもあればお茶の一つでもお出しできたのですが」
「お?お茶を嗜んでた時でもあったのかい?」
ーーー俺がそう聞くと彼はカラカラと音を立てながら笑いこう続けた。
「いえ、私がではなく、私のことを生み出した人の中にお茶に詳しい方がいたのですよ。私たちは人の思いによって生み出された偶像。それは貴方たちもご存知でしょう?」
「そう言われると、そうとしかなぁ?」
ーーーそろそろ装備が創造するためのエネルギーが溜まるぞ。
ーーーあ、本当だ。
「じゃあ、エネルギーが溜まりそうだし、帰るわ」
「少々名残り惜しいですが、体調を崩してはいけませんからね。また明日お会いしましょう」
ーーーまた明日、ねぇ。
「俺が担当だったらな、まぁ、またな!」
ーーーこの世界ではどうやら仕事が終わると帰宅が出来るらしむ、なんでもコンプラがどうのとか言ってた気がするな。
ーーーそんなことを考えながらカードを切って俺は会社を出た。
どんなif世界線を出して欲しいですか?
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図書館(指定司書)
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