私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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二百二十八話 師弟子(仮)対決!

 

 「ぶっ飛べーーー!!」

 「!?」

 

 −ズドォーン!

 

 『規制済み』の声と共に爆発音が響き、思わず振り返ると遠くの方でウサギの形の煙が上がっているのが見えた。

 

 『情報チーム『紫の涙』のイオリ選手、『規制済み』の自爆に巻き込まれて共に脱落!』

 

 「何やってんだあいつ!?ってか何を爆発させたんだ!?」

 『−チ…チリーン』

 

 『規制済み』なんか凄いハイテンションだったな。俺が知らないだけであいつはいつもあんなテンションだったのかも?

 

 「終末鳥はポチの手伝いしてきて、あの黒いの多分だけど生き残ることに関しては一番強い」

 『−チリーン』

 

 終末鳥がワープで移動するのを見送ってから俺のこと見るだけで殺せそうな目線と圧を送る元凶に向き直った。

 

 「……準備運動は終わったな?」

 「…やっぱそうだよなぁ。けど、三度目の正直って言うし、今度は負けないぞ、シアン」

 「御託は良い、やるぞ」

 

 さっき斬られた腕は既にくっ付いているため両腕で武器を構える。今の俺は防御要らずだから防御を捨てた完全な攻撃特化になれる。

 

 「なのでこんな一撃もできるんだよな〜」

 

 ワープを使って後ろに回り込み回転しながら両手を水平に振り払う。それによって俺を中心に巨大な亀裂が出来上がった。が。

 

 「…ほう?見た目だけではない様だな」

 「う〜んやっぱモノマネじゃ効果的なダメージは与えられないか」

 

 シアンのスイッチを入れるだけになったかもしれない。

 

 「…だが、まだお前の“あの“力を見ていない。あの全てを失った時に初めて生まれる復讐の力を」

 「やっぱそれが目当てか」

 

 けどそれぐらいやらないとシアンにはまだ勝てないってことか〜強すぎ。

 

 とりあえずあの時の感覚を思い出し……心臓がドクリと鼓動する。目の前の相手からみんなを守らないと、そう心が訴える。

 

 「さぁ!やっていこうか!シアン!今の俺は前の俺とはちょこっとだけ違うぞ!」

 

 もちろん自信はない!けどそれで良い!戦場では臆病なくらいが丁度良いからな!

 

 前と同じくシアンが目の前から消えるが、俺はその姿を追うことが出来た。ようやくあいつの加速力を見切ることが出来たんだ!

 

 「右!右!左!そして後ろ!どうよ!完璧に見切ったぜ!」

 「…クク!あぁ、確かに…前より手応えが増したな」

 

 あ、やべ、そうじゃん。俺が強くなれば強くなる程シアンは好戦的になるんだった。獲物を前にした獰猛な笑みを浮かべたぞあいつ。

 

 「ってか、シアンの攻撃を躱した防いだりしてる時点で俺も一般人卒業か?」

 

 ほんと今更だけどあの時点で一般人の動体視力は超えてたと思う。

 

 そんなことを思いつつ俺は攻めて攻めて攻めまくってシアンの体力を削っていく。シアンはそもそも回避と言うのが辞書に載ってないのか防ぐか掴むか、押し返すかのどれかしかしなかった。ここまで来ると段々シアンの癖の様なモノが分かってくる。

 

 「……」

 「よいせっ!」

 

 シアンが一瞬足を踏み込んで右に移動する動作を見せた。だからは俺は右に向かって両手を振ると見事に命中。あいつは攻撃する時にほんの少し足に力込める癖があるからなんとか攻撃を当てれる。

 

 「……クク…良いぞ。その力を俺は見たかった!」

 「どこまでも強くなろうとするところは純粋に凄いと思うけどその猛獣の様な笑みはやめてくれないか?普通に怖いから!」

 

 あの四人の中でフィーネと夢幻しか相手に出来ない理由が分かった気がするわ。そもそも防御力が高くないとシアンの八つ当たりだけで死ぬ!本気になったあいつなら特にだ。

 

 地形が変わって俺でも戦い辛くなってきたからシアンを連れて適当な場所にワープする。

 

 「オラァ!」

 「…ッフン!」

 

 お互い着地した瞬間に剣を振り払い甲高い音を立てて周囲の建物が吹き飛んだ。

 

 「…やば、俺も人のこと言えないくらい化け物じゃん!いや、もしかしてこれはほとんどシアンの攻撃の余波だったりするのか?」

 「ちょっと!あんた私の目の前出てくるどころかそんな力を見せつけるなんて妬ましいじゃない!」

 「あ〜〜やっべぇ、シアンのやつ珍しくやる気だ」

 

 俺がワープしたのはレヴィアタンとクリークの場所だったのか!ちょっとヤバいな、流石のレヴィアタンでもシアンの一撃を一回耐えれれば良い方ってレベルで火力がおかしいから彼女がここにいるのは危ない。

 

 「余所見をするな!」

 

 ワープで移動させるべきか?と考えたところでシアンの攻撃が飛んできたので慌てて受け止める。

 

 「してるつもりはないけどなぁ!」

 「うぉ、トラベラーもなんかシアンと負けないくらいの馬鹿力を……これ師匠でもキツいんじゃね?」

 

 流石に鍔迫り合いじゃシアンには勝てないのでラブを撃って牽制すると舌打ちしながら剣を振り払った。その後すぐに赤い銃弾が絶え間なく俺に降り注いで来たのでクリークを睨み付ける。

 

 「シアン!ここは二人で足止めしといた方が良いぜ!トラベラー自身は倒せねぇからルーフェやフィーネに眷属を…」

 「「邪魔だ!!」」

 「ってぇえええええ!?」

 

 クリークに警戒していられるほど余裕はないから斬撃を放つとシアンからもクリークに向かっての斬撃が放たれた。勝負の邪魔だと思ったんだろう。

 

 『教育チーム『旅人事務所』『赤の管理者』クリーク選手脱落!』

 

 あ、レヴィアタンと戦闘してダメージを負ってたのかもしれないけど。今ので脱落しちゃうのか。

 

 「今度はもっとちゃんとした時に手合わせしたいもんだ」

 

 俺とシアンの一撃で瓦礫と化したビルの下敷きになったクリークに手を合わせながらそう言う。まぁ、下敷きになってもこの下に移動床あるからもうそこには居ないんだけど。

 

 「……ふぅ」

 

 あのシアンが俺の目の前でため息を吐いた!?…つまり多少なりとも疲れが出たってことか!ここは一気に畳み掛けるチャンス!

 

 「かちッ…!割る…!」

 

 ラブの粘液で足を固定していま出来る最大の一撃を放った。シアンも正面から受けて立つつもりのも様で斬撃に向かって大剣を振り下ろした。その瞬間目が開けられない程の砂塵が上がって思わず目を閉じる。落ち着いてきたところで目を開けると。

 

 「…っえ?」

 「……」

 

 真ん中から真っ二つに折れた大剣を手に持ち膝を着いたシアンの姿が目に入った。

 

 目の前の光景に実感が湧かず暫くは呆然と立ち惚けてマル先輩のアナウンスが入る。

 

 『教育チーム『旅人事務所』『黒の殺戮者』シアン選手脱落!』

 

 そのアナウンスが入って、俺は相当間抜けな顔を晒していたかもしれない、それだけ実感が持てなかったからだ。でも。

 

 「マジか……マジか!!マジだ!俺ってばシアンに勝ったんだ!」

 

 後から嬉しさが込み上げてきてその場でピョンピョンと飛び跳ねる。

 

 「いよっっしゃあああ!あのシアンに勝った!あっはははははは!やった!やったぞ!勝てたんだ!」

 

 −−−俺はついつい嬉しくなって子供の様にはしゃいでいた





 コントロール:『ねずみトリオ』『鉄の兄弟』『終止符事務所』『リウ協会』『シ協会』『夜明事務所』『親指』『W社』
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 教育:『残響楽団』『旅人事務所』『視線事務所』『奥歯事務所』『R社』『ツヴァイ協会』『黒雲会』
 安全:『ピエールのミートパイ』『謝肉祭』『杖事務所』『街灯事務所』『笑う顔たち』『捨て犬』『白紙事務所』

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