私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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二百二十九話 あの時の続きをしよう

 

 「よっと、そっちは大丈夫だったか?」

 「余裕のよっちゃんです!管理人!」

 

 みんな意外とピンピンしてるな。残ってる特色は、おぉ!もう夢幻だけじゃんか!

 

 「ルーフェとフィーネはどうやって倒したんだ?」

 「ルーフェさんは白夜様に攻撃を吸収してもらい。フィーネさんは私たち使徒でギリギリと言ったところですね」

 「え、十一人の使徒を相手に一人で?」

 「はい、特に前衛である俺とリンはよくダウンさせられました」

 

 強いな。あの四人が夢幻と連携を取り始めたらと思うとゾッとする。シアン一人で会社を壊滅させられる戦力なのにそんな相手が五人も居るんだからな。

 

 「ブラボーブラボー!凄かったよトラベラーくん!人間としてじゃないけど。それでもシアンと戦って勝つなんて!こんなに短い間にキミは特色を軽々と倒しちゃう程に強くなったんだ!」

 

 パチパチと興奮した様子で拍手をする夢幻が、目の前には立っている。こうして夢幻と戦うのはほんと久しぶりだ。前に戦った一回だけで絶望的な戦力差を感じ取った。でも。

 

 「今は俺もあんたと同じ土俵に立った。そうだな?」

 「もちろん!キミは、キミの持てる力全てを使ってこうしてここにいる!僕が挑戦する側なのに。まるであの時の訓練の続きをしてるみたいですっごいワクワクしてる!」

 

 本当に長かった。知らない間に転生をして。知らない自分の身体に憑依して、そこから十年間。何も出来ない自分をどれだけもどかしく思ったことか!自分だけの身体を手に入れて。自分だけの力を手に入れてようやく。ようやくここまで来れたんだ!

 

 「みんな、この人とは。俺一人で決着を着けたい。だから誰も手を出さないでほしい」

 「えぇ、管理人ならそう言うと思ってました」

 「力が必要になったらいつでも言えよ!この俺!エヴァンジェリンがいつでも助けに!「なに一人で良いとこ取りしようとしてんだエヴァン!」ふげ!?」

 

 あ、エヴァンジェリンが殴られた。

 

 「そうよそうよ!」「お前だけ先にL社に就きやがってよぉ!俺らはまだ採用待ちだってのに!」「処せ!処せ!」「裏切者ー!」「あんただけの管理人じゃないのよ!」「あの…やっぱりなんでもないです」「お前だけは簡単には死なさんぞぉ」「……つみぜんさんはどこだ?」

 

 「「「「それだけはやめろマクスウェル!」」」」

 

 おい誰だ今、ブロ◯◯をやってたの。なんでこの世界ない筈の漫画ネタを知ってる?

 

 「まぁ、良いか」

 「…正直良いところを見せたいけどあんたの妬ましいほどの覚悟を決めた目を見たらそうも言えないじゃないの」

 「今度アビスと二人きりになれる時間作るからそれで「許す!」お、おう」

 

 そんなことで良いのか嫉妬の化身。いや、お前がそれで良いなら構わないけどさ。

 

 「ん〜?管理人の敵?」

 「敵、ではないけど。勝ちたい相手ではあるかな?」

 「そう言うとことだから。ポチくんは私と一緒に愛しい人を待っていましょうね?」

 「うん!」

 

 終末鳥は、ただただ俺のことを見つめるだけだったけど。あいつは俺の気持ちを分かってくれているのが伝わる。

 

 「夢幻、こっからは本当の本当に俺とあんたの一対一のタイマン勝負だ」

 「うん、それで?」

 

 夢幻は試すような目を俺に向けてくる、その中に親愛の気持ちが込められているのが少しだけ嬉しく感じる。

 

 「これは祭りだ。それでも!あんたに勝ちたい!」

 「うん、僕も、キミに勝ちたい!僕の全力で!だから…見せてよ!キミの全てを!」

 

 同じ旅人を名乗る者。同じ人間ではなくなってしまった者同士、だからこそ勝ちたい。

 

 −−−自分は、ここまで強くなることが出来たんだと証明したい





  コントロール:『ねずみトリオ』『鉄の兄弟』『終止符事務所』『リウ協会』『シ協会』『夜明事務所』『親指』『W社』
 情報:『ブレーメンの音楽隊』『鉤事務所』『紫の涙』『人差し指』『ユン事務所』『8時のサーカス』
 教育:『残響楽団』『旅人事務所』『視線事務所』『奥歯事務所』『R社』『ツヴァイ協会』『黒雲会』
 安全:『ピエールのミートパイ』『謝肉祭』『杖事務所』『街灯事務所』『笑う顔たち』『捨て犬』『白紙事務所』

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