夢幻たちの好意で一晩旅人事務所に泊まってから扉に入るとL社に出た。けどそこは見たことがない部門だった。計測機のようなものや温度計、とにかく何かを調べる系の道具が大量にあるメインルームだった。
「うん?お〜い!オノリオ!職員がこっちに何人か残ってる……いや、お前、職員じゃないな?……生きてた頃の俺か、懐かしいな」
赤の便利屋を黒くしたような機械が目の前に立っていた。こいつがどうやらこの世界の俺らしい。
「えっと初めましてだな!俺はトラベラー、調査チームのセフィラをやっている、調査チームってのはアブノマに関する習性、どんな行動、どんな食事を好むのかを調査して職員たちに力を貸してもらえるように信頼関係を築くことを主な仕事にしている……まぁ、ゲブラーの姐御やイェソドには猛反対されだが」
セフィラって大体四角い箱みたいなロボットの筈なのになんで俺だけ全身義体みたいな感じになってるんだ?
「俺はトラベラー調査チームのリーダーだ。やってることはまぁ、主に職員と同じだなそれと質問なんだけどなんでお前だけ全身義体なの?」
「あぁ、それはな…まぁ実験の一環だよ。俺は死に掛けだったしどうせ死ぬならってことで…高性能な免疫を持った義体に人間の脳を移す実験に志願したんだ」
死に掛けって、え?二人は?
「死に掛けって言っても、病気のせいでのう長くはないって意味だけどな」
「なんだ、そっちの意味か」
「レリックとアビスは、今でもこの会社のどっかで眠ってるよ」
だから今回は俺の側に二人が居るのか。そもそも意識のない自身の元には飛ばないみたいだな。
「そんで俺は圧倒的な物理耐性を得て生き残った。皮肉な話だよ。ま、散々二人を待たせ続けたんだ。今度は俺が二人が目を覚ますのを待つ番ってことだ」
「二人を散々待たせた?」
「あぁ、いつか三人で暮らせるような家を探そうってね。俺は病弱で外に出歩くことすら難しかったけど。いつも二人が会社の様子や外の様子を面白おかしく教えてくれるから。退屈はしなかったよ」
そうか、こっちの俺は病気で…別世界は別世界で色んな苦労があるんだな。
「……アンジェラとな?この会社が終わるとしたらどんな事をしたいかを終業後に話してたことがあるんだ…アンジェラはそんなこと考えた事もないと言ってたけど。俺はアブノマや会社のみんなと一緒に楽しく暮らしたいって言ったんだよ。珍しくアンジェラ…笑ってたなぁ」
こっちの俺は機械になってから長い事生きてるのかしてこの会社の創設者がこうだ。生きてた頃のセフィラはこうだと、比較的セフィラにしてはまともに見える精神だった。
「セフィラは暴走したりしなかったのか?」
「……したよ。マルクトも、イェソドも、ホドも、ネツァクも、ティファレトも、ゲブラーも、ケセドも、ビナーも、ホクマーも……み〜んな暴走したよ」
「…お前も?」
なんて事ないように言う目の前の俺につい聞いてしまった。
「いいや?俺は特にそう言うのはなかったよ。だって、俺は二人にアンジェラを任せられたからさ。俺が暴走したら誰がアンジェラの事を守ってやれるんだよ?……例えどんなことがあっても俺だけはあいつの味方であるつもりだ」
「そっか」
なら安心出来るのか?俺も本家のアンジェラについては気にしてたし。
「……ただ、アンジェラが「あなたはどんな時間でも私の事を見てくれるんですね」とか言ってたんだけど。あれってどう言う事だ?言葉通りの意味ってことではないんだよな?」
「…さぁ?俺からは何も言えないかな」
マジかこっちの俺精神力強過ぎだろ。どんだけループ繰り返しても暴走してないなんて。俺なのに精神力お化けだ。ヘタレでヘナチョコでヘッポコな俺なのに!
−−−心が鋼だった俺に驚きつつもついでに業務を手伝うといつもより早く終わったと感謝された
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