私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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二百四十話 ロボトミ保育園

 

 質問に応え終わった後はそのまま扉に入り、俺たちは次の世界に向かうとなんだか子供用のおもちゃがたくさんある広い部屋の中だった。

 

 「誰だ!子供たちを攫いに来たかこの下衆ども!もう一度ここに来たらどうなるかって事をその身体に叩き込んで………俺?」

 

 目の前に突然エプロン姿の俺が凄い形相で黄昏を突き付けてきた。

 

 「は、はぁい、初めまして…L社のトラベラーって言います俺」

 「……バカにしてんのか?」

 「いや事実なんだけど。クローンとかでもロボットとかでもなく俺異世界からやってきたんだ」

 

 目の前の俺は怪訝そうにしながらも特に危険はないと思ってくれたのか黄昏を仕舞ってくれた。どうにか斬られずに済んだらしい。

 

 「…で?その異世界の俺とやらがなんでここに?ここはかなりセキュリティーが厳しいんだけど」

 「あぁ、それは…」

 

 俺はここに来た経緯を軽く説明したら納得してくれた。

 

 「確かに、都市ならそう言う事もあり得るか」

 「で、ここはどう言う施設なんだ?」

 「まぁ、そこは実際に見る方が早いだろう。お〜い!みんな〜!出てきても大丈夫だよ!」

 

 エプロンの俺が階段の方向に声を掛けると、同じエプロン姿のアビスやレリック、それと小さなアブノマやチームリーダーなどが出てきた。

 

 「うっそ、トラリンがもう一人いる」

 「本当に危険はないのだろうな?トラベラー」

 「うん、こいつらは異世界の俺だってさ」

 

 ちょっと理解が追いつかないんだけどどうなってるんだこれ、なんでマルクトやホド、ネツァクやゲブラーの姐御が小さいんだ?

 

 「ここはlobotomy保育園、見ての通りちょっと特殊な境遇な子供や、そうじゃない子供を預かる場所だ。で、俺はここの大鳥組の先生のトラベラー」

 「私は罰鳥組のレリック!よろしくね!」

 「我は審判鳥組のアビスだ」

 

 見事に三鳥だな。俺らしい組と言うかここまで三鳥が絡んでくるとむしろ運命とすら思えてきたぞ。

 

 「おっきいとらりんせんせーですね!」

 「すごくふわふわ!」

 「おめめいっぱいね!」

 「うぉ!マル先輩にメイソン、リンがちっちゃい」

 

 何歳なんだこれ。あ、こらメイソン羽を引っ張るんじゃない羽は抜ける。

 

 「うわ〜!ネツァクくんもイェソドくんもちっちゃ〜い!可愛い!!」

 「ん〜」

 「はなしてください」

 

 出たよレリックの発作。これしばらく元には戻らないな。

 

 どうやらここは俺たちが大人で他のメンバーが子供になってる世界らしい。まさかアブノマまで子供になってるとは思わなかったけど。

 

 「大丈夫ですか?」

 「ん?アン先輩も子供!?しかも凄い流暢に喋ってる!?」

 「…その羽…触らせてもらって良いですか?」

 「みんな羽好きだね!?そんな物珍しいか!?」

 

 見る限りは大体の人はいるんだけど。何人か見当たらないな。ここにはいないのか?

 

 「おや、鳥籠の中に小鳥が二匹」

 「あ、ビナー園長」

 「ビナー園長!?ビナー様ここの園長なの!?」

 

 ダメだ、今度は俺が理解が追いついてない!これがifの俺の気持ちだったのか!

 

 「まぁ、落ち着くが良い…小さき小鳥よ。ここはただの幼児が生を育む場ではない。特異に満ちたこの場に調律者たる私が居るのはなんら不思議ではない」

 

 そうじゃなくて園長やってるのに対して驚いてるんだよ俺は。普通ここはアインとかカルメンとかのL社の創立メンバーじゃないのか?

 

 「せんせぇ……」

 「ん?アイ、起きちゃったのかな?」

 「その子、アイだよな?」

 「お?そうだぞ、そっちの方にもアイはいるのか?」

 「そりゃな。立派な女性としてだけど」

 

 こっちの方だと子供なら俺がアイと付き合ってるとは思うまいよ。ってかどこにでも居るなアイ、今の所ほとんどの世界でアイの名前を聞いたりアイと出会ったりしてるんだけど。

 

 「この子、俺のことを気に入ってくれたみたいでな。ほとんど俺と一緒に居ることが多いんだ。それに大きくなったら俺をお嫁さんにする〜とかさ。子供って可愛らしいよな?」

 

 俺よ。アイの目を見てみろ。その目は本気だ、子供がするような目をしてない。

 

 「わがけんぞくよ。だっこ!」

 「あぁ、分かった」

 「む?そっちはレヴィか…ここの我も眷属なのだな」

 

 こう見ると異世界と言ってもそこまで俺たちの世界と大差ないんだな。俺は相変わらず二人と居るし、アイと付き合ってる、もしくは結婚してたり。L社のメンバーと知り合いだったり。

 

 「その子はもしかして月ちゃん?」

 「そうなの!月ちゃんっていつも無言なんだけど。視線が私を構って〜って訴えかけてきて。ついつい甘やかしちゃうんだよね〜」

 

 なんか擬人化薬で人になったアブノマを小さくしたみたいな感じのアブノマばっかだな。こっちだとアブノマじゃなくて普通に子供として生まれてきたのか?

 

 −−−そんな不思議な保育園で俺たちは子供たちの遊び相手になった。子供になっても能力が弱体化しているだけで無くなったわけでないと言うことだけは言っておこう

どんなif世界線を出して欲しいですか?

  • (if)トラベラー
  • (ねじれ)トラベラー
  • 図書館(指定司書)
  • 図書館(司書補)
  • 図書館(館長)
  • L社(セフィラ)
  • フィクサー(特色)
  • その他
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