私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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三十五話 ハムハムパンパン!

 

 早速、俺たちは具現化してからの初の食事をレリックオススメのパン屋でしようと思って外に出た。そういえば服装とかどことなく大鳥と妖精っぽいのはギフトの影響か?謎が多いなギフトって、レリックの身体で作業してたはずなのにくっ付いているのは俺なんだから。

 

 −わいわいがやがや!

 

 「おぉ、結構賑やかだな」

 「そりゃそうよ!ハムハムパンパンはサンドウィッチの革命店なんだから!」

 「そんなに?」

 「パンと言えば?と聞いたら百人中百十人がハムハムパンパンって答えるの!」

 

 おい残りの十人どっから出てきた。あとこの名前ってハムスターが口の中パンパンみたいな風にも聞こえるよな、気のせい?

 

 「いらっしゃいませ〜テイクアウトですか?店内でお召し上がりになりますか?」

 「四名でお店で食べます!」

 「四名様〜ご案内〜」

 

 店内で食べる?

 

 「え、ここ飲食店なん?」

 「そうだよ?そもそもサンドウィッチ売ってる時点でそうじゃん」

 

 いやそうだけどそうじゃない、サンドウィッチ売ってるだけでファストフード店みたいになってんの凄いなハムパン。

 

 「メニューはこちらになりま〜す。決まりましたらそちらベルを鳴らしてくださいね〜」

 

 めっちゃ間延びするじゃんこの人。

 

 なんだか気の抜ける店員の声を聞きながら周囲を見渡してみると、確かにそこかしこにテーブルがありドリンク片手にパン食べてる人がいる。それだけ人気があるということだと思う。

 

 「トラリンは何食べる?」

 「何があんの?って種類多すぎぃい!」

 「これは、なんという量なのだ」

 

 これ軽く四十個以上は種類あるんだけど!?この中からどれかを決めろって?マジか!

 

 「おすすめはハムパンだよ!」

 「わかりやすいな!?えぇ、じゃあそれで」

 「我もそれにしよう、多すぎてどれが良いのかさっぱり分からん」

 「僕も!」

 

 レリックのおすすめを頼むことにした俺とアビスとテンテンはベルを鳴らして店員が来るのを待った。そういや聞いてなかったけどレリックの同じにするのか?

 

 「ご注文をどうぞ〜」

 「ハムパン三つとデラックスクリームパスタドック一つ」

 「なんだそのパンは!?」

 「かしこまりました〜」

 「あんの!?」

 

 俺がおかしいのか?店員もさも当然と言った感じで戻っていったけど。えぇ?俺がおかしいのかこれ。

 

 「トラベラー、なんだデラックスなんとかって」

 「あぁ良かった俺がおかしい訳じゃないのね」

 

 よく見るとアビスの顔が引き攣っているのが分かる。え?これ俺たちが知らないだけでレリック結構な回数ここ来てる?

 

 それから暫くはサンドウィッチが来るまで他愛もない会話やしりとりとかで暇を潰していた。

 

 「ウィングビート」

 「と?と、と、溶ける愛」

 「い!?い、い、い、1.76MHz!」

 「ず、ズッキーニ!」

 

 別にアブノマ縛りをしてるわけじゃない、明らかに詰むし、なんか自然とこうなってた。現にテンテンは普通なこと言ってるし。

 

 「はい、ご注文のハムパン三つとデラックスクリームパスタドック一つとなります〜」

 「ありがとう!」

 「あ、それとすみませんが席の都合であちらのお客様と相席よろしいでしょうか〜?」

 「良いですよ!」

 

 ドカンと置かれた巨大なパスタドックに言葉を失っているとレリックがいつの間にか相席の許可をしていた。

 

 「あ、おい何勝手に」

 

 俺が抗議しようとしたところで俺の隣とアビスの隣、そしてレリックの隣にそれぞれ一人ずつ誰かが座ってきた。

 

 「お隣失礼しますね!」

 「相席、感謝する」

 「あ、いえいえ……え?」

 

 俺の隣に座ってきた人を見てみるとそれはマル先輩だった。ここにマル先輩がいるってことは。

 

 「あ、アン先輩!どうも!」

 「なんだ、ゼロだったのか。こいつらは?」

 「同居人です!」

 

 いやいや!俺さギフトついてるから無理があるでしょそれ!

 

 「なんだ、そうなのか。む?おい、テンテンについての詳細は喋ってないだろうな?」

 「話してないですよ?」

 

 そらそうだろ、本人なんだからな。

 

 「……貴方、どこかで会ったことある?」

 「…気のせいではないか?」

 

 アビスの隣にはホドが居た。ヤバい、具現化した初日で身バレの危機だ。

 

 

 −−−どうすんだこれぇ

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