五十四話 ゼンマイ巻いてはチク、タク、チク、タク
「はい、アンタたちは今日から懲戒チームの所属になるけど、中央じゃないからって油断してるとこき使ってやるからね!」
「口ではきうは言ってるけど本当は寂しがってるからたまに会いに来て、そうしてくれると僕も嬉しいから」
「アンタは余計なことを言わない!」
なるほどつまりは嬉しいと。
そう思いながら懲戒チームに向かう、あそこは暗くて赤い印象がある。後はウサギとか……ウサギとか。
「貴様らが期待の新人どもか」
「うわぉ、本物だ」
俺が呼び捨てできない数少ない人がこの人、ゲブラーの姐御である。この人はマジで呼び捨てできない。
「私は懲戒チームのリーダーであるゲブラーだ。私の下に来たからにはヨウマのような生暖かい訓練はせんぞ!」
「え、あれも結構きついんだけど」
「私からすれば甘すぎる。複数の武器を扱いこなしてこそ柔軟な対応が出来ると言うものだ!」
待って、それって姐御みたいなことをしろって遠回しに言ってるよね?
「じゃあ俺たちは仕事に行ってきま〜す姐御」
「では残った者たちは私と戦闘訓練だ!うん?姐御?」
レリックとアビスの二人なら出来るかも知れないけど俺には無理だ。
収容室に入るとそこにはゼンマイが刺さった男性がいた。
「え〜と、ゼンマイ?」
「なんとも言えない不思議な感じ」
「なんと面妖な」
彼は手元にある羽ペンと紙で執筆を始めた。恐らく会話が出来ないタイプなんだろう。
『こんにちは、初めまして』
「あ〜どうも」
『よろしければ私の修理をしてくれませんか?長いことまともな整備を受けていないのでガタが来てしまいまして』
修理か〜俺はそういうの疎いからな、出来るか?
「ん〜ここは錆びてるしこっちの歯車は欠けちゃってるし、全体的にガタが来てるみたい」
「え、お前分かんの?」
「フィクサーの時にちょいとね〜、何でも屋って思われてる節もあるし、実際そうなんだけど」
意外な特技を知ったな、あれ?もしかしてこの中で一番不器用なのって俺だったりする?(デジャブ)
『よろしければ修理が終わった後はこちらのゼンマイを巻いてくれませんか?』
「コレを?」
『あ、ゼンマイは回し切らないでくださいね。故障してしまうので』
古めかしいゼンマイを回すとギコギコと小気味のいい音を立てる。
「ん?よくみたらこいつALEPHじゃんか」
これ絶対なんかあるって、もしかしてゼンマイ巻いたのは失敗だったか?
「さて、それじゃあゼンマイを回そうかな」
「あ!待て、それはさっき回したばっかで」
集中していて俺が回したのに気付かずにレリックはゼンマイを回すとギリギリ!というゼンマイを巻きすぎた時の固有の音が鳴る。
「俺ってさ、うっかりミスが多くないか最近」
−−−男性が『あ〜と、こりゃ大変』と紙を残してその場から消えた
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