私と我と俺のお仕事。   作:CoCoチキ

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⚫︎日常
六十七話 お前らこんなとこで何やってんだ


 

 あの一件から暫くの間、俺は休むように言われた。なので今日から暫くはお休みである。懲戒チーム以外の部門は改装中らしいから新規の受け入れも無しって聞いたからそこは安心だな。

 

 「まぁ、そんな俺は暇を持て余して散歩してるわけだけど」

 

 視線が凄い、周り人が俺のこと凝視してるんだわ。あ、隣のカップルの男が彼女に叩かれた。

 

 これってレリックの素材が良いから注目されてるんだろうなぁ、黙れば美人とはよく言ったもんだ。

 

 「改めて見ると、俺の見た目って変わってるよなぁ、頭には目がギッシリで包帯巻いてて、発光する手袋を着けてるし」

 

 人の視線が煩わしい、これじゃあゆっくり出来ないな。ハムハムパンパンの時はそんな視線を感じなかったんだけど。

 

 「うん?お、アイス売ってるじゃん」

 

 俺は列に並んで自分の番になるのを待つ、何を買おうか?王道のバニラか、チョコか、それともメイプルにしようか。

 

 『次の方どうぞ』

 「あ、メイプルをください」

 『かしこまりましたメイプルですね』

 

 俺は何処かで見たことある機械の店員と目は会い硬直する。

 

 「お前こんなとこで何やってんだよ」

 『……黎明同盟の資金集めだ』

 「こんなとこで?」

 

 余りにも自然に溶け込んでたせいで反応が遅れたけどこいつら全員黎明同盟の奴らじゃん、あそこで掃除してるの【完全食】だし、あっちの看板やってんの紫だし、客引きしてんのピエロじゃん。

 

 「お前らよく俺らと会うかも知れないのに堂々と店を出せるな」

 『それもこれも貴様らが白昼の鎧を壊すからであろうが!あれを作るのにどれだけの費用が掛かってると思っている!』

 「いやテロリストの都合なんざ知るかよ」

 

 アイスを貰ってお金を払いながら会話する。

 

 「そもそもお前らが解放するのだー!なんてアホなこと言わなかったら壊してないっつうの」

 『ッフ、我らの高貴な思想を貴様らのような凡人に理解できるものか」3

 「一人だけ分かるけど?」

 『なに!?』

 

 俺は店の前で客引きをするピエロを指差す。

 

 「あれアブノーマリティをサーカスに勧誘したいだけだろ」

 『………』

 「ほら分かりやすい」

 

 むしろあのピエロそれしか考えてなさそう、以下にして団員を増やすかみたいな。

 

 「お前らいつからこの店やってんの?」

 『十年前からだ』

 「割と長いな!?」

 「つぅめたくて美味しい!黎明アイスですよぉおお!あ!いろんな味が選り取り見取り!貴方様好みの味がぁああ!ここにありますよぉおお!」

 

 なんというか、試練にも試練たちの生活があるんだな。それがソフトクリームショップとは予想だにしなかったが。

 

 −−−もう一個アイスを買った俺はそんなことを思った。美味い

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