「次は私たちの分だな」
次にやってきたのは姐御とアビスとイェソドのチームだった。そうかぁ、この三人がチームだったかぁ。
ちょっとだけ遠い目をしていると、同じように遠い目をしているイェソドと青い顔をしているアビスと目が合った。これ、悲惨なパターンの料理だ。
「これは私が新米どもを育てていた頃に時に作った『サバイバル缶詰料理』だ、これを食べたら新米どもは涙を流しなら食っていたな」
あるだけ適当に突っ込んだみたいな産業廃棄物のような見た目をしたスープが目の前に置かれて、流石にやばそうだと思った、が、食べるしかない。
「……あ〜独特な、味だな?」
「なんだこれは店の前のゴミ箱をひっくり返してきたのか?」
「ん〜量はあるんだけどね」
−−−ボーテ!
口に含んだ瞬間にネッチョリとした食感と缶詰をそのまま煮込んだみたいな鉄の味が口一杯に広がった。食べれなくはないけど食べたくはない。
「なんだと?戦場ではこれが主流だったんだぞ?」
「だからと言って適当に煮込むのはどうかと我思う」
つまりほとんど姐御が作ったものか。
点数は俺が1、ペスト医師が0、貪欲の王が4、妖精が10だった。
「……0の札なんてあったっけ?」
「いま作った」
締めて15点が姐御チームの得点だった。終始疑問符を浮かべていた姐御を連れて席に戻っていった。
「今度は俺たちだな」
次に来たのはヨウマたち男職員のチームが料理を持ってきた。
「これは『カツ丼』だ」
シンプルな紹介と共にボリュームたっぷりのカツ丼がドン!と置かれた。見た目からして漢料理って感じだ。
卵と豚カツとライスが如何にもカツ丼!って感じで美味しくはあるけど。
「ウプッ、ちょっと、量が多いかも」
「美味ではあるが、味がシンプルで飽きがくるな」
「ボリュームもたっぷりで私は満足よ?」
−−−デリシャス!
これ大食い大会で出すような量でしょ、今まで食べてきた分もあってちょっと限界が近い。
点数は俺が4、ペスト医師が3、貪欲の王が10、妖精の祭典が10だった、っていうか本当に10しか出さないな妖精!
「む、流石に無理があるか」
「ヨウマさんって料理できたんだな」
「我が社の大黒柱である隊長は人類が振り絞った叡智のけっしょ「戻るぞ〜マリネル」…待て!まだ賞賛の言葉を!」
いつものように厨二掛かっていたマリネルをジョシュアが連れて行った。これ、本当に胃袋大丈夫かな、かなりお腹が膨れてきたんだけど、いや、そもそも豚の丸焼きの時からそうなんだけどさ。
「最後は私たちだね!新人くん!」
最後はリムたちの女性陣チームで、出てきたのは。
「……味噌汁と焼き魚とご飯?」
「シンプルイズベストだよ?新人くん」
人差し指を立ててドヤ顔でそう言うリム、こういうのに興味のなさそうなアリスがいるのはちょっと以外。
「バランスの良い食事は健康に良いから」
「納得」
そういう理由なら参加してもおかしくないなと思いつつ、焼き鮭定食を食べる。
口の中でほろほろと崩れる焼き鮭と甘い味噌汁が程よく合い、ご飯が欲しくなる、キノコを使っているようで味噌汁にコクが出て、それが更に食欲を唆る。お腹が限界だったはずの俺でもするりと食べ切ることができた。
「はふ〜落ち着く〜」
「うむ、これぞ母の味と言うものだな」
「良いわねぇこれ」
−−−ッホウセ!
「気になる点数は〜?」
俺が10、ペスト医師も10、貪欲の王が9、妖精の祭典が10、味と量を基準にする貪欲の王を除けばほぼ満点だった。
「おぉ!つまりは!?」
「優勝は女性陣チームだな」
「いやっほー!」
リムが飛んで喜びそれに付き合わされるアリスは無表情ながらもどこか嬉しそうだった。優勝が嬉しいのかはたまた優勝賞品が嬉しいのか分からないものである。
「トラリン結構食べてたけど大丈夫?」
「ギリギリ」
「わぁ!妊婦さんみたいにぽっこり膨れてる!」
やめろ突くなレリック、その攻撃は今の俺に効く。
−−−後から聞いた話だけどリムは優勝賞品を手に入れるべく一番気合を入れてたらしい
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