昨日は本当に大変だった、別の意味で、命の危機というより胃袋の危機だった。けど、不思議なことにあれだけ食べてもギリギリだっただけで限界ではなかったんだよな、俺の胃袋の容量は増えたか?
散歩をしながら、そう考えていた。
「まぁ、しばらく料理大会は良いかな〜」
やるとしても審査員はやめてほしい、胃袋が幾つあっても足りなくなる。
「うん?」
ふと、不安気にあちらこちらを見渡している少女が人混みの中にいた。迷子だろうか?
「お嬢ちゃん、大丈夫?」
放置も出来ないので人混みを避けつつ目線を合わせて話しかける。少女はオドオドした様子で俺を見ると、その後すぐの不思議そうな顔をしていた。
「…お姉ちゃん、どうしいぇ目がいっぱい付いてるの?」
「ん〜?それはね、周りのことを見渡すためだよ?こうやって迷子のお嬢ちゃんを見つけられるしね」
ちょっと戯けた様子で言ってみると、おかしかったのかしてクスクスと少女が笑う。
どうやら緊張は解れたみたい。
「あはは!変なの〜!」
「そうだぞ〜?お姉さんは変なお姉さんなのさ」
テンテンのおかげで小さい子の扱いの慣れた俺は少女がお使いに来ていて、その途中で迷子になったことを知れた。そしてそのお使いの場所がハムハムパンパンということも。
「じゃあお姉さんそこ知ってるから連れて行ってあげるよ」
「ほんと!?」
「ほんとほんと〜お姉さんここら辺に詳しいからね」
ここ最近自分でお姉さんとか言ってて違和感なくなってるの悲しいわ〜意識してなきゃ元男だって忘れそう。
人混みで潰されないように少女を肩車して連れて行く、時々仲の良い姉妹と間違われておばちゃんたちに飴を貰ってしまうが、そこまで似てるだろうか?
「うわ、相変わらず人気だな〜」
「人がいっぱい!」
少女は興奮しているみたいです俺から身を乗り出して周りを見渡す。それを微笑ましい気持ちで見ている。
(それはそれとして)
まだついてきてるな、あそこの奴。
少女を肩車している時に視線を常に感じていたので周囲に注意を払ってると後をずっと追い続けてるコートを着た怪しい奴がずっとついてきていた。
少女と二人で席に着いて、二人分のパンを頼んでから席を立つ。
「お嬢ちゃん、ちょっとお姉さんお手洗いに行ってくるから良い子で待ってるんだよ?」
「わかった!待ってるね!」
手を振りつつ、人混みから離れた位置で誰も見てないことを確認し、ワープを使って不審者の後ろに出る。
「おい」
「へ?きゃあ!?いつの間に後ろに!?」
「んなことはどうでも良いんだよ、なんで俺たちの後を尾けてた?言え」
隊長から教わった相手を脅迫する時はそこに殺気を混ぜてやれば良いというのを実践、出来てるかは分からないけど青ざめているから効いているだろ。多分
「わわわ、私はあの子の姉よ!そういうあんたこそ妹に近づいてなんなのよ!」
「通りすがりのお姉さんだ」
「嘘よ!そういって妹をどっかに売り捌こうとしてるんでしょ!?それか監禁してあんなことやこんなことをするつもりで……っは!まさかあんた妹ストーカーをやっててついに!」
なんか凄い想像力豊かなお姉さんですね?ここまで来ると一種の才能ですな。
俺は今も妄想を続けてるお姉さんに親切丁寧に今までの経緯を説明した。
「ほんっっっっとうに申し訳ございません!まさかL社の方で迷子になってた妹を保護しててくれてたなんて知らずにに失礼を!」
「良いの良いの、ってかお姉さんはどういう経緯でこんなことを?」
「実はですね」
誤解を解いて謝り倒すお姉さんを宥めて話を聞くと、妹の初のお使いで心配になってしまい、こっそり後を付けていたところ迷子になった少女を俺が保護しているところ見てたらしい。
「まぁ、経緯は分かったけど、迷子になった時点で助ければ良かったのに」
「そうは思ったんですけど、お使いだからというのもあって本当に困った時に助けようかなと思いまして」
あ〜妹の成長をみたい姉心ってやつ?
「じゃあ、合流しますか〜そのままだとお姉さんも怪しいので一緒に妹ちゃんに会いましょうか」
「すみません」
俺たちは路地から出て、二人で少女のところに戻ると既にパンを食べ始めていた少女が隣にいるお姉さんを見て驚いていた。
「お姉ちゃん!?どうしてここに!?」
「そこで偶然会ってね、丁度良いから連れてきたんだよ」
「そうなんだ、お使い大丈夫だった?」
「うん!お目目のお姉ちゃんが助けてくれたんだ〜!」
−−−このあとは姉妹と比較的に穏やか時間を今日は過ごすことができた
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