「ふぅ〜良い運動したな!」
「あんだけ激しく動いてそれで済むってスタミナどうなってんだ」
「スゥ…スゥ」
パルクールで疲れて寝たテンテンを背負いながら俺はそうツッコミを入れる。そのあとはお昼でもどうかと誘われて、旅人事務所にお邪魔した。
「そういやさ」
「なんだ?」
「さっき銃声が聞こえたんだけどクリークはなんか知ってる?」
「……いや知らないぜ?」
明らかになんか知ってるだろ、顔を逸らすなこっち見ろ。なんで顔を背ける。背けたところで俺には見えてるからな。
「あ!そうだ!ルーフェ!お前確かトラベラーに相談したいことあったよな!」
声が裏返ってますよ〜?
俺がジト目で見ているとクリークは話を逸らそうとルーフェを呼ぶ。
「え?あ!そうでした!ですが、良いんでしょうか?こんな個人的な相談……」
「話すだけ話してみろって!ほら!師匠もたくさんの人から話を聞いておけって言ってだろ!」
流石に可哀想だしここら辺でジト目やめるか。
「えっと、そのですね?トラベラーさん、実は相談したいことがありまして、あ!無理ならば無理だと断くださっても全然良いんです!本当に個人的な悩みでして!」
「分かった、分かったから落ち着こう」
慌てて手をワタワタとさせながら話すルーフェを宥めて話を促す。
「その、私は杖を使って後方支援をするのが主な仕事なんですが、直線上でしか攻撃ができず、多方向から攻められると弱いという弱点があるんです。L社では戦闘訓練やアブノーマリティなどと戦闘をしていると聞いているので、何かいい方法はないかなと」
ふ〜む、多方向に弱いんねぇ、使う武器は杖か、杖ってことは夢幻みたいな攻撃をするってことか。
「すすすすみません!難しいですよね!命懸けで戦っているのにこんな不躾な相談をしてしまい申し訳ございません!」
「あ〜いやそうじゃなくて、許可取れるかなと思って」
「……許可、ですか?」
一人だけ候補がいるんだけど問題はアン先輩の許可が降りるかどうかなんだよな。俺が小悪党やってるおかげでヒスってないし、ここ最近は情緒安定してるし。
「あ、もしもし?アン先輩?」
『なんだ?トラベラー、お前から電話をかけて来るなんて珍しいな』
やるだけやってみますかぁ…
「実は相談があってな、この前料理大会に来てた旅人事務所のルーフェを覚えてる?ほら、水撒いてた女性で」
『あぁ、もちろんだ、そもそも私は有名どころやそうでないとところも全て頭に叩き込んでいるからそんな心配は無用だ』
物凄い記憶力だなアン先輩。ちょっと驚いたぞ。
「まぁ、そのルーフェがちょっと悩んでて、それで憎しみの女王を借りれないかな〜って思って」
『なんだ、そんなことか良いぞ』
「やっぱダメだよな……良いの!?」
『何を驚いている?貴様は先に頼んできたことだろう』
いやそうだけどさ、アブノマを外に出すなんて許可を出してくれるとは思わんじゃん、WAWクラスだし。
『ともかく今からそっちに憎しみの女王を送る。仕事があるからもう切るぞ』
アン先輩が電話を切ると同時に事務所の中にキラキラとしたエフェクトが散り始めて、その中から光が溢れ出して憎しみの女王が出てきた。
「愛と正義の名のもとに!ただいま参上!」
「速いな」
「ちょっと貴女!また弱い者虐めをしたのね!」
「え?あのトラベラーさん、これは一体?」
「話を合わせて」ボソボソ
俺はルーフェに耳打ちをして憎しみの女王の話に合わせる。
「ん?俺ってそんなことしてないけど?ねぇ?ルーフェ」
「え?あ、は、はい!そうです…ね?」
「可哀想に!脅されて本当のことを言えないのね!私が代わりに成敗してあげる!」
後ろの方では唐突に始まった茶番にクリークが大笑いして椅子から転げ落ちていた。
「ヒー!ヒー!ちょっとタンマ、お腹捩れるって!」
「ふ〜ん?俺を懲らしめるだけで良いの?もしかしたらまたやるかも?」
「その度に私が止めてあげるわ!」
「それなら彼女にお前の魔法を教えてあげれば時間稼ぎになるかもねぇ」
憎しみの女王がそれは名案と言わんばかりに手を叩いてルーフェの手を取る。
「貴女!私と一緒に強くなりましょう!そうすればこの悪党から身を守れるわ!」
「え?え?あ、その、よろしくお願いします?」
−−−俺は未だ困惑しているルーフェにサムズアップをしといた
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