俺がパーティーを辞めさせられた理由が特殊すぎるんだが。 作:ガラクタ山のヌシ
既に宿屋の前に来ていた王家の紋章のついた馬車に乗って、俺と姫殿下は現場にそのまま移動することとなった。
俺の正面に座る姫殿下は何ともふてぶてしく腕組みをしている。
しかし…その隣に座って物々しい雰囲気を醸し出す護衛の人物は確か….。
「お、気づいたか?」
姫殿下は悪戯が成功したかのように笑みを深める。
「えぇ。確かこの方はコロシアムの…」
後頭部で雑に結ばれた銀髪に、つり目がちな瑠璃色の瞳。
たしか、前人未到の百連勝を達成したっていう血拳の……。
「おう。ソイツであってる。アリアだ」
「驚きました…思っていたよりもお若く…」
姫殿下は自慢げに彼女の肩をバシバシと叩く。
が、当の本人は大岩を叩いているかのようにびくともしない。
まぁ、下手な護衛は却って姫殿下の足を引っ張ってしまうだろうし、人選自体は間違ってないだろう。
拳の王国は女傑が多い。
その根拠というのが…まぁ、神話や伝説の類の話にはなるが…嘘か真か、その昔、かつてここらはアマゾネスとか言う女性民族の棲家だったらしく、ある日勇者なる人物がここに訪れて、歓待の礼にとある霊薬を当時の長に渡したとか。
その影響なのか、時折先祖返りとも言うべき凄まじい強さを誇る女性が生まれ、やがて古代王国が滅びた折、屈強を誇る彼女達の子らが現在の王家の祖になったとか…。
そんなことを考えていたら、俺たちを乗せた馬車が止まる。
どうやら目的地に着いたようだ。
「…お、着いたな」
馬車の幌を開け、護衛であるアリアと共に姫殿下は降りる。
「そんじゃあ…逃げんなよ?」
何故だか目を光らせる姫殿下。
俺ってそんなに信用無いのかねぇ…。
「わかってますよ。流石にここまで来たらお手伝いさせていただきますって…」
ここが例の鉱山か…。
国が運営しているだけあって、設備も人手も段違いに多い。
時折通りすがる鉱夫たちに、挨拶されては「オウお疲れさん」と返す姫殿下は、どこかカリスマ性があるようにも思えてくる。
…まぁ、俺に対しては毎度毎度会うなり連れ回そうとしてきてばっかりで…まぁ、体のいい何でも屋扱いなんだろうけどもなぁ…。
そう思いつつ、俺は姫殿下に案内されるがまま昇降機に向かい歩くのだった。
今から遙か過去の出来事……………。
ひぃ…ひぃ…。
し…搾り殺されるかと思ったンゴ…。
何やねんアイツら!!底無しってレベルやないで!!
ワイとしたことが三人目でギブアップとは…情けないンゴォォォ…。
と、取り敢えず謝礼の品として『英傑の霊薬』を連中にくれてやったが…意外と喜んでたわ。
チョロすぎワロタ。
まぁ、効能の方は、何世代かまたいだ先で優れた人材がポンポン出てくるって言う眉唾モンやけど…。
まま、ええやろ。
ワイはここにはもう二度と来ん予定やし、どーせ効果が現れる時にゃあワイは生きとらんやろし。
それよりも大事なのは今やろ今!!
さ〜て、娼館のみんなに癒してもらいに行くンゴね〜♪
今回は試作的な感じで過去編をおまけ的な感じで付け足してみました。
それとも一話で独立したお話の方が良かったですかね?
ご意見ありましたら是非お願いします。