アリスーの大罪 3話   作:こぺちぱん

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URL載せないほうがいいかな、と思うので載せられませんが、深煎りさんのかふぇあり小説の3話(想像)です。
1話2話まとめ(完結)⤵
合体大作戦によって「かふぇ」の触手を手に入れた
一般っぽくそうでない学生「alice」ですが、
地球温暖化という大問題に立ち向かうべく、
仙人「たらをけ やすぴー」を訪ねます。
しかし、その仙人は、電化製品を過剰に使いまわし、電力を無駄にし、
地球温暖化を進める悪、張本人だった───。


なまはや

気づけば、私は何もない場所にいた。

あたりを見渡しても、薄灰色の霧がかかっており

何も見えなかった。

「───…」 

聞き覚えのある、誰かの、気持ち悪い声が微かに聞こえた。

「──」 「──」

段々騒がしくなってきた。

「──キモッ!」

え、何。私に言ってるの?

感情が曖昧になっていく。

自分が泣いているのか腹がたっているのかも分からない。ただ、頭の中によぎるのはアトちゃん。

自分が見殺しにしたアトちゃんだ。

罪悪感が自分の脳みそを抉る。

喉が焼けるように痛い。

「──!」 「──バ─」 「───蟹!」

何処からともなく聞こえる声が、段々自分に近づいてくる。

騒がしい、うるさい、うるさい…うるさい!

 

お前らみ

 

 

 

「」

一瞬の断末魔が脳を貫いた後、

異常な程に静かになった。

空気が全く振動していない。

少しずつ薄灰色がかった霧が消えていく。

 

あたりが明るくなっていく。

目を細めた。誰かがいることに気づいた。ぼんやりとしか見えないけど、ただ自分を見つめているように感じた。

「…誰?」

影が、空気が微小に揺れ動く。

「さっきより綺麗になってんじゃんか。

お前今最高にいい気分だろ?」

「え?」 咄嗟に下を向いた。

笑っている自分がいた。

 

新聞がポストに入る音が聞こえた。

目が覚めた。

時計の針は午前2時半をさしていた。

眠っていたのだろうか。だとしたら今のは、夢だったのか。夢と感じるだけで安堵が生じた。しかし、

同時に以前とはまた違う違和感を感じた。

食ぱんぐらい厚さの薄いベッド。

ホコリまみれの床。

床に足をつける度に、ギシっと音がなる。

かふぇの家だ。そう感じた。

反射的に、ドアに向かう。

なぜここにいるのか。そんな疑問より恐怖が襲う。 

背中が震える。

凍えた足を必死に動かす。

微かにあいつの匂いがした。

 

気持ち悪い……。思い出すな。思い出すな。思い出すな……!

 

トタンのドアに触れた瞬間、

咄嗟に、触手が伸び、地面にへばりついた。

背中が惹き寄せられ、前に進めなくなった。

「「おい、待てよ。今の状態で外出たら警察に捕まるじゃねえか。」」

かふぇが脳内で声をかけてくる。

「…どういうこと」

「「……頭動かせよ。ほら、背中見てみろ」」

思うがままに、触手に引き寄せられ、鏡を背中に向けて立った。

 

──悲惨とか、そういうのではなかった。

単純に、背面の布が散り散りに破れ、

普段通り気持ち悪い触手が、背中に生えているだけだ。

 

…いや、普段通りって……

触手がみるみる短くなっていく。

その瞬間、私は絶句した。

 

触手の先に、──あいつらの、体液が。

 

同時に、あいつらの、姿体温を感じた。

生々しい、気持ち悪いあの声が頭をよぎった。

 

「──分かるよな。これ、あいつらの体液だよ。

僕が、やった。」

かふぇが、異常なほど冷静に、淡々と語る。

「何勝手にやったんだよ、って?

お前が僕に願ったんじゃないの。あいつらを殺せって。

あいつらのせいであの女は死んだんだろって。」

 

「でも、それは違う。僕が言った通り、お前のせいだよ。

お前の友達が死んだのも。

あいつらが殺されたのも。」

抵抗する気力も、否定する感情もなかった。

 

かふぇのあの、気持ち悪い笑み。

アノちゃんの、痛いげな目。

あいつらの、喉を突き刺す断末魔。

自分の、──…

 

自由も、解放もいらないから、

もう何も思い出したくないと、そう強く願った。

 

 

 

「「それにしても、腹減った。そこの戸棚にパンあるからそれとってよ。手前のやつ。奥のはカッピカピだから」」

「うん」 「「ん? あは、お前やけに素直じゃん。」」

 

疲労がたまり重くなった足を上げ、戸棚へ向かう。

ぱんを2つとる。

床の音をギシギシと立てながら古びた机へ向かい、

袋を開ける。

 

「「服、ドアの横にあるハンガーにジャンパーかかってるから、それ着とけよ。…ってお前も食うんかい。」」

かふぇを無視しながらぱんを頬張る。

触手もぱんを吸い込んだ。

 

「「…僕はいつかいなくなる。」」

 

「「でも、いなくなる頃にはお前も消えてるだろうな。」」

 

机越しに、目の前にぼんやりかふぇが映る。

 

あの頃の、最後見たあの笑みとともに。

 

口角を上げ、笑いながら口を開く。

 

「お前に取り憑いてから、気づいたことだけど。

 

僕とお前の自我の境界が、段々曖昧になっている。

 

曖昧になっていけばなっていくほど、

 

会話せずとも意思疎通ができるようになる。

 

でも、境界がなくなってしまえば、感情が混合して、

俺もお前も消えちゃうんだよ。」 

 

「もう取り返しのつかないことだけどさ

…自由になりたい?」

顔を下げ、自分の目を見る。

 

「ううん。自由なんかいらない。もう、何もしなくていい。」

「…なんで?」

「アノちゃんを殺したのも、あいつらを殺したのも、全部私のせいだから。」

「…あっそ。」

 

 

いつの間にか私は眠ってしまった。もう一生眠ってしまいたくないと思っていたけれど、体は許してくれなかった。まだ。

床が冷たい。かふぇの匂いがする。

かふぇが耳元で囁いている。

明日、学校あるけど、大丈夫かな。

親に叱られるかな。外出て何してたのって。

知り合いの家にいたって言えばいいかな。

やっぱ、早く起きて家に帰ろう。

 

 

あ、明日死のう。

 

 

 

 

 

 

 

救急車のサイレンが響く。4本の触手で体を起こし、

ひび割れた窓越しに、外を眺める。

 

 

お前さ、でも、もし自由になりたい。って、

 

俺を消したいって、またそう感じたら

その時は、

 

俺を殺して。

 

 

 

 

取り返しのつかない恐怖と罪悪感に抗いながら。

 

そう、aliceの耳元で囁き、眠りに落ちた。

 

 

 

 

 

 ー✧ー ー✧ー ー✧ー ー✧ー ー✧ー ー✧ー

 

       

       

       

         ←パン、です。

          月文字好きです。

       

       

三次創作です。

あくまで想像です。もし現在3話執筆進行形でしたらすみません、、

以前書こうとしましたが、序盤がきつかったので諦めました…今回再挑戦し、なんとか書き切れたので自分的には良かったです。

小説、書くのクソむずです。




楽しかったです。あいうえお。
あとがき欄あることも知らずに本文に後書き書いてしまいました。
それより、文字絵?対応してないのうあああです。
月文字についてはただの趣味で載せただけなので、本文とは一切関係ありませんが、とても良いです。知らない人は調べてみてください。

こんな呑気に書きやがって。です。
深煎りさん=aliceさんだと思っていました。なんでそう思っていたかはなんとなくです。すみません。
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